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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
264/713

紅孩児と二体の恐るべき蛇!?

東の地に迫る新たな脅威。


そこに待ち構えるのは、ナタクに討伐されたと思われていた紅孩児だった。


物語は続く。


私は法子。

私達が戦っていた時、東の地にいる紅孩児君のいる東の地にも恐るべき蛇神が迫っていたの。

しかも覇蛇の熔毒覇蛇に、その覇蛇候補でもある修蛇六尾だった。

既に東の地にいる数いた猛者は修蛇六尾によって狩られていたの。

そして今、もう目の前には火炎山へと迫ろうとしていた。

「此処にいるのだな?噂に聞く妖魔王が?」

「その首を取ればお前も晴れて覇蛇の称号を与えられるだろう」

「分かっている。決して手を出すなよ?」

「ん?それは手を出せと言う意味か?」

「お約束を求めてる分けでない!」

「堅物な所がお前の悪い所だ」

二人は火炎山の麓に立つと、全身が熔岩の塊の傀儡が出現したの。

「どうやら歓迎のようだぞ」

「俺がやろう」

修蛇六尾が前に出ると掌に蛇気が凝縮する。

「俺に触れば消えるぞ」

ニヤリと笑みを見せると、その動きは速く鋭く、そして捉えられない動きを見せる。

閃光が目の前を過ぎると熔岩の傀儡は塵も残らずに消滅していく。

修蛇六尾は戦う事に生涯をかけ、その戦歴は千年以上前から最強を求めて来た。しかし数年前に目覚めた覇王の超越した力に心酔し、その刃になる事を誓ったの。しかし覇王直属の覇蛇に選ばれなかった事で一度は己の存在意義を失っていたの。

「覇王様は仰有られた。負けを認めぬ限り何度でも挑めと!俺は強くなり、覇蛇となった暁には!この俺が最初に覇王様の首を捕る!」

そうなの。

蛇神は力を求める。


その一段階は「名」を名乗る事を許される。

第二段階で称号を与えられる。

第三段階で覇王の血を与えられ覇蛇を名乗れるの。

そしてその最終段階として、自分達の主たる覇王に対して一騎討ちのチャンスを与えられる。

その理由は大胆不敵な戦闘狂である覇王の余興もあるのだけれど、万が一勝つ事になれば自らが覇王として君臨出来るシステムを覇王自らが配下全てに命じたのだから。

まさに下剋上世界なの。


修蛇六尾と熔毒覇蛇は火炎山の頂きまで登ると下層を見下ろす。

この火炎山の下層には熔岩に囲まれた中央に牛角魔王の居城が存在するの。

実は数年前に孫悟空が破壊したらしいのだけれど再建したようね。


この牛角魔王は東の地を統べる妖魔王なのだけれど、過去に愛する奥さんが暗殺された事件があった時から引きこもりとなって、東の地の統治を放ったらかしにしていたんだって。

けれど生き別れになっていた紅孩児君が見つかって戻って来た後は再び東の地の統治を始めたの。

当然、無法地帯だった東の地はあっという間に安定し、嘗て牛角魔王を慕っていた配下も戻って来て、更に牛角魔王を知らない新参者もその圧倒的な力に恐怖して牛角魔王さんの統治下にくだったの。

侵入者である修蛇六尾と熔毒覇蛇の侵入に配下の護衛が襲い掛かる。

牛角魔王さんの配下は鬼神族や額に角を持つ種族、それに火炎族も多いの。

「下等種が力の差を弁えろ!」

修蛇六尾の振り回す手刀は斬撃となって一度に何十体もの妖怪達を消し去る。


その力は圧倒的。


修蛇六尾は気配を読む事に長けていて、目に付いた者だけでなく気配を感じた瞬間、逃げる者にまで手にかけてたの。まるで殺す事で自身の力に酔いしれるかのような戦いぷり。

そして配下の者達を始末した修蛇六尾と熔毒覇蛇は牛角魔王の居城へと足を踏み込む。

その時、二人の前に人影が現れたの。

「まだ残っていたか?ん?」

しかし、その者から発する妖気の強さに警戒する。

「何だ?誰だよ?お前ら!」

それは額に二本の黒い角が生えてる赤髪の少年。

その存在に修蛇六尾と熔毒覇蛇は現れた少年から発する潜在能力を感じて納得する。

「お前がこの城の主、牛角魔王だな?」

その勘違いに対して、少年は答える。

「そうだ!この俺様が牛角魔王の〜だぁ!」


って、おい!


貴方は紅孩児君だよね?だよね?

「へへへ。何か強そうな連中が来たぞ?この俺様の今の実力を試すにはちょうど良い連中だぞ」

紅孩児君は拳を握り締め鳴らす。

ちょっと待ってよ?

覇蛇と六尾を相手に力試しなんて無茶よ!

命知らずってもんじゃないわ。

ムチャ!ムチャ、アチャ〜よ!


「牛角魔王!この俺の名は修蛇六尾。お前の首を取るために遊びに来てやった」

「そうかぁ〜ご苦労だったな?けど、お前はもう帰れないぞ?だって俺様の熱い持て成しが余りにも癖になるからなぁー!」


その直後、同時に飛び出していたの。

互いの拳が衝突し、城が激震する。

「くはぁ〜」

紅孩児君は修蛇六尾との戦いに猫みたいにブルブルと武者震いする。

「熱くなって来たぞ〜」

二人は鋭い攻撃を繰り出しながら更に加速させていく。互いの手刀と拳、蹴りと頭突き、お互い竜巻が独楽のように衝突し合っては弾かれ、再びぶつかり合う。


「反応出来てる!これも父上との特訓のお陰か?」


修蛇六尾の繰り出す攻撃に対応する紅孩児君。

紅孩児君は戦いながら特訓の日々を思い出していたの。

干支十二宮殿からの帰りに天界から現れたナタクに敗北し、気付いた時には父親である牛角魔王に担がれていた。そして泣いたの。

「ち、父上!お、俺様は悔しい!もっともっと強くなりたい!もう誰にも負けない強さがぁ!」

悔しがる紅孩児君に牛角魔王は黙ったまま聞いていたの。

そして紅孩児君は、

「俺様は誓ったんだ!孫悟空を守れるように強くなって、本当の友になるって・・・」

そして意識を失った。


次に目覚めた場所は火炎山にある闘技場。

牛角魔王は紅孩児君に告げたの。

「俺と共に上を目指すか?」

紅孩児君は黙って頷く。

その瞳は決意に燃えていたの。


そして親子での修行の日々が始まる。

血の繋がりと言った甘さは捨てた特訓。

死と隣り合わせの極限の鍛錬。

過酷な日々を耐えられたのは力を得るため。

その力とは?

「友と並び立ち友を守れる力だ!」

その思いは力となって、紅孩児君の身に着々と培っていく。

牛角魔王の修行は主に基礎訓練。

基礎を応用に活かす技術。


そもそも牛角魔王は地上を支配する妖魔王の中でも随一の剣士なの。

更にかつての美猴王率いる六代妖魔王達の始めた戦争では、その配下全ての基礎能力を上げるための訓練全てを任されていて、少なくとも、牛角魔王以上に素質を伸ばせる者は他にはいないと知らしめたこそ天界に襲撃した際には配下の全てが武神と戦えるほどパワーアップしていた。

そして紅孩児君も実感していたの。


しかし今戦っている相手は蛇神。

その中でも最強クラスなの。

「そんなものか?」

修蛇六尾が突然攻撃の手を止めたの?

「何のつもりだ?お前!」

修蛇六尾は溜息をつき答える。

「この地の支配者と聞いて胸踊らせて来てみれば、この程度の力量であったと思ってな?」

「何だと〜!」

これには紅孩児君も頭にくる。

「だったら、早々に俺様の取って置きをみせてやるよ!」

すると片手を頭上に挙げて叫んだの。


「牛角帝の鎧よー!」


紅孩児君の頭上から真紅の牛神の鎧が出現して、身に纏ったの。

これは確か干支十二宮殿で手に入れた新たな力だった。

その鎧は古の神の一族である三種の魔鎧の一つ。

「今から泣いて謝っても許さんからな〜!」

その踏み込みは一瞬で修蛇六尾の間合いに入り、その拳は防御ごと修蛇六尾の腹部に直撃したの。

「ぐはぁ!」

吐血する修蛇六尾は追撃に合わせて防御をするけれど、まるで擦り抜けるようにニ撃目が当たる。

「どうだい?」

圧倒的なスピードと破壊力で自信満々に威張る紅孩児君に対して、修蛇六尾は顔を上げて答える。

「やはり、その程度だったか」

防戦一方だったにも関わらず、それでも落胆する。

「なぁ?何だと〜??」

修蛇六尾は向かって来る紅孩児君に対して構えずに拳を握る。

「!!」

直後、紅孩児君は顔面に拳を受けてカウンターされてしまったの。

「うぎゃ!」

直ぐ様立ち上がり頭を廻らせる。

「???」

紅孩児君は理解出来なかった。

何故なら修蛇六尾の攻撃が受けるまで気付かなかったから。

まさか紅孩児君も見切れないほどの高速の拳を繰り出したと言うの?

「だったら次は目を凝らして見てやるからな!」

そんな紅孩児君を見て修蛇六尾は滑稽なモノを見るように笑い出す。

「愚かな小物だったか」

そして指先を紅孩児君に向ける。

「うぎゃ!うぎぃ!ギャッ!」

すると紅孩児君が踊り出すように滑稽な動きを見せる。

いえ、違うの。

全身に攻撃を受けてその反動で踊っているように見えているだけ。

見る見る全身に痣が浮き上がる。

「ハァハァ、こ、攻撃が全然見えないぞ?どうなってるんだ?」

それでも立ち上がる紅孩児君。

「残念だがお前では役不足。お前に俺の攻撃は躱せやしない。いや、この俺の拳から逃れられる者は存在しないのだからな」

「それは、どういう意味だ?」


「良いだろう。冥土の土産に教えてやろう。そもそも俺達蛇神は極限への最強を求めるがために不死力と己の本来持つべき能力を高める事で覇蛇を目指す。だが俺には特殊な能力を持ち合わせていなくてな?あるのは己の磨き上げた身体と、この拳だけだった!」


修蛇六尾は本来、蛇神の中でも下等種だったの。

それでも千年以上昔の荒れ狂う激乱だった戦場で身を投じて死線を潜り抜けて着々と力を得た。

「この俺の攻撃は目に見えないほど速いといったレベルのものではない。俺の拳から繰り出される攻撃は極限の修練の末、誰にも躱せぬ拳を手に入れたのだ!」

その言葉に熔毒覇蛇が割って入る。

「この修蛇六尾は蛇神の有るべき闘争本能に長けていてな?覇王様にそこを認められたのだ。そしてこの覇蛇であるこの俺の判断で欠番となった覇蛇の血を与えるに相応しいか地上界を統べる牛角魔王を倒して実力を見る任を与えられた。しかし、これが最後の審査であったのだが本当に拍子抜けだ。これでは審査にもならんな。実に無駄足だ!」

「俺もこの程度の小物を倒して覇蛇になれるとは思ってはいない」

修蛇六尾は紅孩児君を見下ろして呟く。

「お前程度の実力で地上を収めていたのであれば、やはり蛇神族が統べる事には意味かあるのだろう」

修蛇六尾は拳を軽く握る。


「夢想の拳」


すると紅孩児君が突然衝撃を受けて悲鳴を上げる。肩、左股、額に幹膝、腹部に顎。次々とダメージを受ける。何の抵抗も出来ずにダメージだけが増えていく。

「くぅっ」

流石の紅孩児君も立っていられずに膝をつく。

あの紅孩児君がこんな呆気なく?

どんなにガードしても急所に命中する。


熔毒覇蛇が二人の戦いを見て急かす。

「そろそろ終らせよう。この後に西の大陸を滅ぼす予定だ。次は西の魔王とやらを始末する予定だからな。だが牛角魔王がこの程度なら大した事がなさそうではないか?」

熔毒覇蛇の言葉に修蛇六尾は首を振る。

「俺はかつて覇王様の生誕祭に侵入した獅駝王を見ている。拳も交わした!奴は間違いなく本物だった。それに覇王様に逆らい、あの時にいた俺を含めた蛇神の王達を前にして今も生き残っている事が強者の証とは思わんか?」

「なるほどな。俺は生誕祭には関われなかったが、お前が言うなら間違いなかろう」 

「なら、早速終らせよう」

その直後、紅孩児君の左腕がへし折れたの。

更に脇腹が貫通して血を噴き出す。

「ぐぎゃあああ!」

紅孩児君はボロボロになりながらも、その瞳に燃える闘志は消えてなかった。それどころか今すぐにでも噛み付いて来そうな迫力があったの。

「!!」

修蛇六尾はその眼を見て一瞬鳥肌が立つ。

「まさか俺が怯んだだと?ゆ、許さんぞ!」

修蛇六尾は自分の誇りを傷付けられ、殺意が修蛇六尾の全身を覆い闘志が拳に宿る。

「痛みではなくお前に消滅を与えよう」


その攻撃は絶対に躱せない拳。

その宣言は確実。

その矛先は紅孩児君へと向けられた。

その直後、紅孩児君の身体が燃え上がったの。

「!!」

そしてその場から紅孩児君の姿が消える?

「何処へ消えた?」

「あそこだ!」

すると炎に包まれた紅孩児君が上方から落下して来たの。

しかも全身に再生力の炎が覆う。

「俺の与えた傷がもう塞がっているだと?牛角魔王とは再生力に長けた魔物のようだ!」

修蛇六尾が紅孩児君に向かって拳を構えると、熔毒覇蛇がその拳を握りさがらせる。

「どういうつもりだ?」

「再生力に長けた者を相手にお前の攻撃では時間がかかると思ってな?」

「ならば一瞬で跡形もなく消し去るのみ」

「それよりも俺がかたをつける」

「熔毒覇蛇よ、俺の力を疑っているのか?そうであれば俺は貴方を許さんぞ!」

「そう熱くなるな?それよりお前に与える物がある。有り難く受け取るが良い」

「そ、それは!?」

熔毒覇蛇に手渡されたのは液体の入った小瓶だった。

そして小瓶には蛇の紋章が描かれていたの。

蛇神族ならその小瓶の意味が分かる。

「どうして覇王様の血を俺に?俺はまだ試練を成し遂げてはいないのだぞ?」

「既にお前には覇蛇に相応しい力を持っている。それに今、白蛇の巫女より連絡(念波)が入った。天界の武神によって硬剛覇蛇に引き続き、喰殖覇蛇までもが戦死したのだとよ。どうやら蛇に抗う連中は俺達が想像する以上に強敵と思える。よって次の覇蛇はお前だ!この小瓶を得ればお前は間違いなく更なる力を得られ俺と同じく覇蛇となれよう」

修蛇六尾は手を震わせながら小瓶を受け取る。

「先ずは目の前の牛角魔王を俺が仕留める。その代わりお前には因縁のある獅駝王を任せよう」

「わ、分かった」

そこに紅孩児君が炎を纏う拳で修蛇六尾の前に遮った熔毒覇蛇に殴り付ける。

「ふふふ。この俺に手を出す事は何者も叶わぬ」

その直後、紅孩児君が悲鳴をあげたの。


「うぎゃああああ!」


その拳は熔けるように爛れていた。

「この俺の身体は猛毒で出来ている。触れる事はもちろん、この俺に近づく事は出来ん。そして俺の猛毒はお前如きの再生力では癒やす事は出来ん」

熔毒覇蛇は拳を抑えて苦しんでいる紅孩児君に腕を伸ばして来たの。

「!!」

咄嗟に躱すけれど、突然肺が焼けるように熱く、呼吸が苦しくなり、視界もボヤケてくる。

全身が脱力して力が全く入らない。 

これは障気の猛毒を肺が吸い込んだから?

再生力も追いつかない。

徐々に全身が蝕まれていく感じがする。

「このぉ、負け、負けてたまるかぁー!」

にも関わらず紅孩児君は全身に炎を噴き出しながら威嚇し膝を立てて立ち上がろうとする。

「それ以上は実に見苦しいだけ。お前は間もなく地獄以上の激痛と苦しみを味わいながら死に至るだろう。お前は激痛を長く味わうお前自身の再生力を呪うが良い?」

熔毒覇蛇は猛毒の掌で紅孩児君の顔面を掴むと、


「うぎゃあああああ!」


全身の神経を体内から一度に引き裂かれた激痛が全身を襲い、

紅孩児君は白目を剥いてその場に倒れたの。

「俺の猛毒を流し込んだ。もう目覚める事はもちろん絶対に助かるまい」

変色していく紅孩児君の身体が壊死していく。


まさか生きていたと思った紅孩児君が、まさかこんな場所で一人で死んでしまったと言うの?


そんなこんな。

次回予告


そんな!?紅孩児が死んだ?


けれど、そんな簡単に負ける紅孩児じゃないはず!


さぁ!皆も紅孩児の応援を頼むよ!


頑張って~!!


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