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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
262/713

鉄扇豹変!?そして目覚める波乱!?

沙悟浄の危機に鉄扇の様子がおかしい?


鉄扇の身に何が起きたというのか?


私は法子。


て、鉄扇ちゃん?

鉄扇ちゃんの瞳は金色に輝いていたの。

それは私や沙悟浄と同じ魔眼に酷似していた。

けれど何か変だわ?

鉄扇ちゃんから感じるのは負のオーラ。

そこから感じるのは闇に引きずり込むような近寄りがたい渦のようだった。

て、鉄扇ちゃんに何が起きたと言うの?

それに、あそこにいるのは本当に鉄扇ちゃんなの?

確かに鉄扇ちゃんなのだけれど、何か別人のように感じる?

まるで鉄扇ちゃんの姿をした別の誰かに?

まさか沙悟浄みたいに身体を奪われたとか?

それも違う。

鉄扇ちゃんと同質の魂を感じる。


「貴女は本当に鉄扇ちゃんなの?」


その負のオーラに怯んでいたのは白蛇の巫女も同じだったの。

「気持ち悪い」

そのオーラを感じた白蛇の巫女は全身を震わせ、過去を過ぎらす。

それは思い出したくないトラウマ。

「何じゃ?この思い出したくない過去が何故に甦る?クウゥ!何らかの精神攻撃か?」

白蛇の巫女は苦しんでいたの。

「この私を本気で怒らせた事を後悔するが良い!この場にいる全てを消し去ってあげるわ!」

殺意の波動が広がっていく。


すると白装束の配下達は異変に気付きその場から離れるように空間転移したの。

白蛇の巫女の背後に巨大な白蛇のオーラが出現する。

それは一匹、二匹と

「自由に荒ぶりなさい消滅の白よ」

二匹の大蛇は振り下ろされるように私達に襲い掛かって来たの。

「うぉおおお!」

それを受け止めたのは二郎神君さんとナタクだった。

けれど二人はその蛇気の渦に飲み込まれる。

「オホホ。まだまだよ!」

更に新たに二体の大蛇が出現したの。

その狙いは私と鉄扇ちゃんだった。

「お逝きなさい!」

向かって来る大蛇に私はどうしようもなかった。

けれど次の瞬間、向かって来る一体の大蛇がもう一体の大蛇の首に喰らいつき軌道を変えたの。

それはまさかの同士討ち?

「馬鹿な!?私の大蛇を操ったと言うのか?」

それは鉄扇ちゃんが何かしたみたいなの。


「お前か?お前が私を苦しめる者か?お前が私を閉じ込める者か?お前が私を殺す者か?」


鉄扇ちゃんの様子がおかしい?

髪を乱れさせ、その金色の魔眼から発する眼光は狂気に満ちていたの。

それはもう私の知る鉄扇ちゃんとは完全に別のナニカだった。


すると白蛇の巫女と鉄扇ちゃんの桁違いの力が衝突したの。

それはもう嵐のようだった。

しかも至近距離にいた私は吹き飛ばされたの。

「きゃわわ〜」

私は吹き飛ばされながらも錫杖を地面に突き刺して吹き飛ばされるのを耐えると、突然威力が収まる。

「あ、ありがとう」

私の前には妖恐ティラノが壁になってくれたの。

「て、鉄扇なの?アレは?」

それは驚きと畏怖を感じる白骨乙女さんだった。

「私にも分からないわ。けど、鉄扇ちゃんじゃなければ誰と言うの?」

「私には分かるわ。陰湿に誰かを恨んで妬んでどす黒い生き方していた私には!」

「あはは」

「今の彼女からはそんな私とは比べ物にならないくらいの負のオーラを感じる。確かに鉄扇の奴は過去に復讐のために生きていたと聞いた事があるけど、その復讐も全て終わったと聞いたわ」

あ〜白骨乙女さんも復讐のために私達を襲って来てたわね。

だから鉄扇ちゃんの気持ちが痛いほど分かるのね〜

何か複雑。

けれど今の鉄扇ちゃんから発するあの負のオーラを無防備に浴びると、まるで鋭利な刃で全身を貫かれ続けられる拷問を受けているような感じがするの。

「蛇神でもないのに、この力は何なのじゃ?それにあの女からも、あの時の人間の男と同じ眼をしておる?あの魔眼はあの伝説の魔眼なのですか!?」

白蛇の巫女は古の伝説を知る。

それは創生神話で語られる金色の魔眼の事。

「金色の魔眼、またの名を救世の魔眼。我等が混沌の覇王様に対抗するために生み出された創生神共の悪足掻きか?まさか本当に覇王様の前に立ち塞がるとはな。ならば覇王様の手を煩わせる必要は有りませんわ。ここで私が消し去るまで」

すると白蛇の巫女の姿が変わっていく。


「白蛇変化唯我独尊」 


その姿は白蛇の鎧を纏い剣を持っていたの。

蛇光悪華刃ジャコウアゲハ

振り払われた剣から白い閃光が蛇と化して鉄扇ちゃんに襲い掛かる。

「!!」

けれど鉄扇ちゃんはその閃光の斬撃の中を一歩一歩前進して来たの。

しかも斬撃を全て躱しながら。

まるで斬撃が鉄扇ちゃんを素通りしているように思えるような、鉄扇ちゃんが通った後に斬撃が大地を抉るように斬り裂いたの。

「あの女、私の剣を躱している?違う。あの動きは私の太刀筋を見切っているのではなく、斬撃よりも先に動いて躱しているようじゃ!まるで」

そう。まるで攻撃を先に知っているかのように!

「あの魔眼は先読みの魔眼か?」

先読みの魔眼とは数秒先の未来を予知して先に安全な道を選ぶ事が出来る別名未来視の魔眼。

「そうか、お前もか!」

すると白蛇の巫女の目が白光すると互いの空間が歪んで攻撃が見えなくなったの。

同時に鉄扇ちゃんの足が止まる。

白蛇の巫女もまた未来視の能力を持っていたの。

戦場で先を知る事は戦局を左右出来ると同じ。

お互いがどちらが相手より先の未来を見る事が出来るかが決着の鍵となるの。

「馬鹿な・・・」

白蛇の巫女が見る先読みではどの選択を選んでも自分の身に災いが起きる未来しか見えなかった。

「まさかこの蛇神の巫女である私の先読みよりも奴の方が優れていると言うのか?そんな馬鹿な事があってなるものかぁー!!」

白蛇の巫女は己の持つ最大限の攻撃的な覇気を放った。

その時、その爆発に飲み込まれたのは沙悟浄の身体を奪った蝕王覇蛇だったの。

「ウギャアアア!」

全身が白蛇の巫女の覇気によって締め付けられてこのまま押し潰され沙悟浄の身体とともに消滅しそうになっていの。


「い、嫌ぁあああ!!」


その直後、鉄扇ちゃんが自分自身の防御を放り出して沙悟浄の防御を優先したの。

「馬鹿な奴めぇー!せっかくの勝つチャンスを放り出したか!」

白蛇の巫女が投げつけた剣が鉄扇ちゃんを貫いたの。

吐血して全身の力が抜けるように魔眼の光が消えて崩れるように倒れる。


その時、奇跡が起きた?


倒れる鉄扇ちゃんを支えたのは沙悟浄だった。

「あ、あぁ」

まさか沙悟浄が元に戻ったと言うの?

蝕王覇蛇の呪縛から解き放たれたの?

その光景に二郎神君さんは信じられないような者を見るように震え出したの。

「そ、そんな馬鹿な?どうして、アイツが!」

「えっ?どう言う事?」

その時、白蛇の巫女をも上回る力がその場に存在した。

そして口元が笑みを見せる。

「覇蛇の壁を超えおったか?蝕王覇蛇よ!」

それはどう言う意味?

けれど、この戦場の中心となっているのは間違いなく鉄扇ちゃんと、沙悟・・・違う!?

沙悟浄の姿がボヤけ出して別の姿へと変わっていく。その上、その者から発する力はこの場にいる何者よりも上回った力を持っていたの。


「か、河童ちゃん?違う?お前は誰?」

「何だお前は?邪魔だ!」


その腕には弱りきった鉄扇ちゃんが抱きかかえられている事に気付いた蝕王覇蛇が、手を離して放り出す。その姿は沙悟浄とは完全に別人だったの。

濃い緑色の神に、緑色の瞳。

沙悟浄よりも身長は高く、成人した青年の姿。

その格好は二郎神君さんや楊善さんと似ているから天界の神様かしら?


「だ、誰なの?あの人?」


私の問いに答えたのは二郎神君さんだった。

「あの者は、あの姿は間違いなく、俺と楊善と友であった戦友。天界大将・捲簾!」

「けんれん?」

「しかしあの者は天界で命を落としたはず?それが何故、君の使いの者が彼の姿に?」

するとナタクが答える。

「あの弱小妖怪は天界で、あの捲簾の跡を継いだ捲簾大将だ」

「捲簾大将だと?そう言えば噂で称号を与えられた者がいるとは聞いていたが彼があの?」

「俺も捲簾大将の弟子であった兄上の特権で与えたと聞いた」

「恵岸行者殿の?」

「しかしその繋がりは俺も知らない」

しかし称号と、その姿とどう関係あるのか?

「まさか沙悟浄が捲簾さんって方の転生者とか?それで孫悟空みたいに前世に変化したとか?」

「それは分からない・・・」

けれど私達は突然発せられる押し潰すような力に立っていられずに倒れ込んだの。

な、何!?

「うふふふふ。まさかこんな拾い者を手に入れられるとは思わなかったぞ。この力は私が知る限り二郎神君やナタクを上回るだろう」

それは間違いなく捲簾大将の姿をした蝕王覇蛇だった。


蝕王覇蛇は思い出す。

沙悟浄の身体を奪い、全身が自由に動かないまま白蛇の巫女の発する覇気に圧し潰されかけた時、確実に死を覚悟したの。それでも、やはり、

「死にたくない!死にたくない!死にたくない!こんな弱小妖怪なんかに入ってしまったために死ぬなんて、まっぴらごめんだぁ〜!」

無様にも泣き叫び抗うように生を求めたの。

それは現実世界でも、精神世界でも。


その時、一筋の糸が見えた。


糸?そんなモノが何の役に立つのか分からない。

それでも足掻く手はその糸を掴んだの。

その時、沙悟浄とは別の魂の気配を感じた。

「まさか一つの器に別の魂が潜んでいたなんて」

驚きを感じつつ、蝕王覇蛇は沙悟浄よりは多少は役に立つかと思い、その魂に強引に自分を同化させた。


その直後、全身の血液が熱くなり力が湧き上がっていく。その上昇は楊善さんの身体をも遥かに上回り、恐らくその自分を倒した二郎神君さんよりも格上に違いなかったの。


「祝おうか!今日こそ私の新たな誕生の日だ!この私、捲簾覇蛇様の生誕祭だぁー!あははははは!」


その力は誰にも止められなかった。

上空へと急上昇して行く。

「退くわ!」

この後の未来を先読みした白蛇の巫女が白装束の配下達に命じると、蛇神達は空間に溶け込むように消えていく。あれは空間転移って術?それってつまり、もしかして?


「皆ぁー!この一帯から直ぐに離れるのよー!」


私の声は響き渡り、その場に残っていた私達の友軍はその状況を察知してバラバラに散っていく。

けれど、間に合わない!!

上空より声が響き渡る。


「虫けらは除去させようか!」


その手に渦を巻く凝縮した蛇気の玉を地上に落としたの。

落下していく玉を悠長に見ている余裕はなかった。

玉が地上に達した時、不気味な一瞬の静けさの後、

大地が一気に陥没した後に盛り上がって噴火のような爆発を起こしたの!!


逃げ遅れた仲間の妖怪達が熔岩に飲み込まれ、その爆風に巻き込まれ全身が消滅していく者。

これはもう一撃の大量虐殺。

まるで上空から核ミサイルを落とされたかのようだわ。

そして私も爆風で吹き飛ばされていたの。

霊気のガードが消し飛びそう。


「きゃああああああ」


私は渦を巻くような爆風の中で完全に意識が飛びそうになったその時だった。

私の腕を掴む手が引き寄せる?

だ、誰?

その手は力強く、男性の腕だった。

二郎神君さん?ナタク?

その両者でもなかった。

その僅かに見えるその腕は褐色だったから。

褐色の腕を見て、私を助ける腕を私は知っている。

「あ、阿修羅ぁ?」

私は見上げたの。

すると彼は私を抱き抱えながら乗っていた黒い雲の軌道を変えて爆風から逃れるようにその場から離れようと務める。


「うらぁー!何て爆風らか!」


えっ?その喋り方?その声?

その彼は阿修羅じゃない。

それに阿修羅の髪は銀色だから。

その彼は肌よりも濃い漆黒の瞳と髪。

「あ、アンタは誰?」

私は助けてくれる彼に聞いたの。

すると彼は優しい瞳で私に答えたの。


「無事だったらな?法子はん!けれど何なんら?この状況は!それに、それに!」


戦場は噴煙が巻き上がっていた。

その中心に一瞬だけ感じた気に彼は信じられないような顔をしていたの。

「そんなはずないら・・・け、捲簾?」

褐色の肌の彼は捲簾さんを知っているようだったの。

本当なら、直ぐにその者の正体を突き止めるためな飛び出して行きたかった。

けれど吹き飛ばされていた私が目に入り、私を優先して助けてくれたの。

そして私も助けてくれた彼に恐る恐る信じられない口調で私は聞いてみる。


「も、もしかして、貴方は八戒なの?」


すると褐色の彼は答えたの。

「待たせたらな?法子はん!これから先は法子はんはオラが守るらよ!」


やっぱり八戒!?

その姿は私の知る黒豚妖怪とは似ても似つかなかったけれど、

その魂は彼が八戒本人だと分かったの。

けど貴方にも何があったの?


そんなこんな。

次回予告


捲簾覇蛇によって新たな波乱が幕を開ける。


そして離れ離れだった八怪が合流し、因縁が再び始まろうとしていた。


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