発動する魔眼!?沙悟浄の覚醒!
ナタクと喰殖覇蛇の踏み込めない戦い。
そこにいつもと違う沙悟浄が割って入る。
私は法子。
私はもう目の前の現実に理解力が全然ついてこれなかったの。
喰殖覇蛇が私達の友達である鉄扇ちゃんを殺して、その身体を手に入れていた。
鉄扇ちゃんの姿で戦う喰殖覇蛇に闘神ナタクが迎えうつ。
互いに空中に飛び上がり衝突する直後、
鉄扇ちゃんの死に豹変した沙悟浄が飛び出していたの。
しかも喰殖覇蛇とナタクの本気の攻撃を同時に左右の掌で受け止めた。
その現実の状況に私だけでなく、喰殖覇蛇はもちろんナタクですら驚いていた。
どう見ても格下の弱小妖怪の沙悟浄。
本来なら二人の本気の戦い割り込めば、その余波だけで肉体も魂も跡形もなく消滅しても可笑しくない。それなのに受け止めるなんて?
「何だぁ?お前は?」
「お前、あの娘の下僕だったな?」
喰殖覇蛇とナタクは自分達の戦いに割り込んで来た沙悟浄に対して懸念する。
「ナタク!身を引いてください!そして喰殖覇蛇!お前には聞きたい事がある!」
下等な沙悟浄に対して二人は無視して次の攻撃を仕掛けるために腕を引こうとした時だった。
「!!」
突然視界が回転して力が入らない状態で別方向へと投げられたの。
それを私は驚いて見ていた。
「今のは間違いないわ!合気よ!」
それは私の得意とする合気道の技だった。
しかも今のは絶妙だったわ!
いつの間に沙悟浄は合気を身につけたの?
沙悟浄は鉄扇ちゃんの姿をした喰殖覇蛇の肩を掴んで何度も揺らしながら叫ぶ。
「鉄扇ちゃん!私です!沙悟浄です!目覚めてください!お願いです!」
けれど喰殖覇蛇は沙悟浄の行為に、
「うっとおしい!」
目の前の沙悟浄を押しのけると妖気の弾丸を投げつける。けれど至近距離から放たれた弾丸は全て沙悟浄を擦り抜けたの?いえ、喰殖覇蛇の向けた掌の軌道が別方向へとかえられたの。
一体、何が喰殖覇蛇におきたの?
さらに投げられたナタクは身を回転させて着地すると再び喰殖覇蛇と沙悟浄に向かって突進する。
そして二人の間合いに入ると沙悟浄を蹴り飛ばし喰殖覇蛇に対して剣を振るう。
「!!」
けれどナタクの剣は別方向へと向きを変えられる。
「邪魔をするなぁー!」
ナタクが叫んだのは沙悟浄に対してだった。
沙悟浄は両手を左右に動かしながら何かしていたの。
その時、私も気付く。
沙悟浄の指から光る糸のようなモノが見えたの。
「あれは神気糸だわ」
「白骨乙女さん?」
神気糸とは神気を極限にまで細く糸のように伸ばして対象に絡みつかせ拘束してり、操る技法。
ナタクは自分に絡み付く糸を刀で斬る。
すると沙悟浄はナタクと喰殖覇蛇の間に割って入る。
「手を出させません!」
沙悟浄はナタクを前にしても怯まない。
「よく分からないがお前はもう一度眠っていろ!」
ナタクの掌から神気を帯びた雷撃が沙悟浄に向かって撃たれたの。
あの攻撃は確か初めて私達の前に現れた時に八戒と沙悟浄を気絶させて動かせなくした攻撃だった。
殺す気はないけれど、暫くは目覚められないわ!
「!!」
しかし雷撃は沙悟浄の掌から光る何かによってうちけされたの。
それを見たナタクは流石に驚く。
「それは無効化の盾か!?」
無効化の盾は何もない空中に神気の文字で魔法陣を描いて発動させ特殊能力を消し去る結界を張るの。
この特殊な術はナタクが得意としていて、天界でも使い熟すのはもちろん、教えられる者もいないはず。
「お前、それを誰に学んだ?」
神気の糸は勿論、最高難易度の術。
下等な妖怪風情に使える術ではないはずなのに。
「何だ?コイツらは仲間ではないのか?だが二人共々消し去ってやる!」
喰殖覇蛇は手にした大型の鉄の扇を出現させるとナタクと沙悟浄目掛けて投げつける。
鉄の奥義は大地を斬り裂きながら向かって来たの。
「宝具・断罪刀!」
ナタクは取り出した大型の剣で鉄扇を一刀両断にする。
そして沙悟浄は飛び上がって喰殖覇蛇に向かって神気の糸を振り撒く。
「あの河童は喰殖覇蛇を生きたまま拘束するつもりか?それは無駄だ!」
ナタクの推測通り、喰殖覇蛇は沙悟浄の糸を手にした鉄扇で全て切り裂いたの。
そして落下する沙悟浄に向かって狙いをつける。
「糸は全て切ったぞ?今度こそ消し飛べ!」
掌から気を放とうとしたとき、
沙悟浄は両手を更に乗せて叫ぶ。
「河童手裏剣!」
沙悟浄の皿から強烈な閃光が放たれ無数の皿が飛び散る。
けれどそれは殺傷能力の全くない目くらましの技だった。
そして喰殖覇蛇の背後に着地した沙悟浄は背後から押さえつけて、また叫ぶ。
「鉄扇ちゃん!鉄扇ちゃん!私です、沙悟浄です」
けれど、
「いつまでも邪魔だ!」
喰殖覇蛇は押さえつける沙悟浄の横腹に肘を当てると、沙悟浄は吐血して意識が薄れる。
「あぁぁ」
そして腕の力の抜けた沙悟浄の手首を掴んで地面に叩き付けたの!その威力は沙悟浄ごと地面が陥没する。今ので数本の骨が折れたのは間違いなかった。
「多少驚いたが、消えろ!」
喰殖覇蛇が動かなくなった沙悟浄に覇気を放とうとした時、その隙をついたナタクが間合いに入り刀を振り払った。しかし喰殖覇蛇は鉄の扇で受け止めたの。
「やはりナタク。お前から始末してやろう」
「出来るものならな!」
今度はナタクと喰殖覇蛇が素早い動きで剣と鉄扇を交差させて衝突させる。互いのぶつかり合う衝撃音が響き渡り、私と白骨乙女さんもその戦いから目が離せなかったの。
「この器の力はこの程度ではないぞ!」
すると喰殖覇蛇の身体が黒く染まっていく。
直後、その身体から更に攻撃的で凄まじい力が解放されたの。
あれ、私知ってるわ!
「奥義・羅刹の極み」
干支十二宮殿で鉄扇ちゃんが使った奥の手!
魔神の血を全身に廻らせる事でその身に宿る力を一時的に全解放させるの。
「この器の能力を蛇神である俺が使えば究極の力をリミッター無く使い熟せるのだ!」
対してナタクは上空に向けて指差し円を描くと、空間が歪み次々と新しい宝具が降りて来たの。
「旋風の斧!」「草弦の弓」「氷牙輪」
喰殖覇蛇に対して様々な能力を持つ宝具を使いながら対応の読めない連続攻撃を繰り出す。
その攻撃戦術は体術に関しても武器を持たせても超一流の天才を通り越した神才で操る。
羅刹の極み状態の破壊の力を持つ喰殖覇蛇を翻弄する。
けれど喰殖覇蛇の破壊的一撃は当たればナタクとてただではすまないはずだわ。
そんな交戦最中に向かって再び動き出すのは?
「嘘?まだ戦う気なの?」
沙悟浄が陥没した場所から立ち上がって来たの。
全身傷だらけでもなお立ち上がって来る。
折れた骨や裂けた肉は神気の糸で結びつけた応急処置。
再生力の治癒はまだ間に合っていなかった。
けれど確実な応急処置は神経を繋ぎ、骨を固定させ、出血も止めたの。
それでも立ち上がって来れたのは沙悟浄だから。
それは妖怪でありながら医術を学んでいたから出来る芸当だった。
「ハァ、ハァ、ハァ」
沙悟浄が見上げる上空ではナタクと喰殖覇蛇が誰も入り込めない速さで攻防を繰り広げていた。
「行かなきゃ、行かなきゃ、私が、私がやらなきゃ・・・私がやらなきゃいけないんだぁー!」
その時、沙悟浄から爆発的な神気が解放されたの。
解放の波紋を感じた私は、沙悟浄の身に起きている変化に気付いた。
「沙悟浄、貴方?そ、その眼は?」
沙悟浄の前髪から見え隠れするその眼は、神々しくも金色に光り輝いていた。
同時に全身からも金色のオーラが噴き出すように纏われていくの。
そして見上げるナタクと喰殖覇蛇の戦いの真っ只中に再び割り込んで、その力を奮った。
「止めろと言ってるんだぁー!」
金色の覇気はナタクと喰殖覇蛇を弾き飛ばす。
あの力の覚醒を見て私は鳥肌が立ったの。
何故なら私も窮地に陥った時に突然起きる現象に似ているから。
確か?「金色の魔眼」って皆に言われたわね?
あれ?そう言えば私、何か物凄く大切な事を忘れてるような?ん?ん?ん?
その時、ナタクと喰殖覇蛇は再び現れた沙悟浄に対して身動き取れなかったの。
「何だ?この力は!?下等種なのだろ?」
そしてナタクも頬から汗が流れる。
「その力は何だ?その眼は魔眼なのか?」
沙悟浄の変化に怯む。
「ナタク!これ以上手を出すな!」
「!!」
沙悟浄に怒鳴られたナタクはプライドに傷をつけられ苛つく。
「お前、どうやら蛇より先に死にたいようだな?」
あら?ナタク?ちょっと本気は止めて?
けれどその眼は完全にキレてたの。
両掌を合わせて広げると、放電が凝縮していく。
「暫く動けなくしてやる!だが死んでも恨むな!」
ナタクは両手から神雷を沙悟浄に向けて放ったの!
その容赦ない威力は沙悟浄に迫る。
沙悟浄は躱す事なくその場から動かずに両掌を差し出す。
まさか受け止めるつもり?
すると沙悟浄の掌が光出してナタクから放たれた神雷を受け止めながら流すように身を回転させつつ軌道を変えて、そのままナタク目掛けて放ったの!
「八百百中他力本丸!」
それは沙悟浄の奥の手。
敵の放った気功の軌道を変えて跳ね返す技。
本来は沙悟浄は自らの身体をヌルヌルして身体を滑らせ軌道を変えるの。
けれど今沙悟浄が使っているのは掌に神気を盾のように受け止めつつ威力を消さずに軌道を変えて放った進化させた新必殺技だったの。
「!!」
気功の雷はナタクのスレスレを通り過ぎた。
その事にナタクは余計に苛立つ。
何故なら自分の身体が痺れて動かなかったの。
自分自身に起きた現象にナタクは自分のふくらはぎに痛みを感じない程の気付くのも困難な針が刺さっている事に気付く。
「これは神気針か」
神気針もまた神気の糸と同じく神気を物質化させて針を構成したものだったの。
気功の雷撃がナタクに命中せずに通り過ぎたのは気を惹かせるため。
本当の目的は自分にこの針を打ち込むため。
神気針はナタクの経絡のツボに正確に刺さっていた。
そういえば沙悟浄は整体師並みにマッサージ得意だったわね?
針治療も得意だったけど、こんな状況で活かされるなんて驚きよ!
仕方なくナタクは痺れが治まるまで戦線を離脱を余儀なくされる。
「あの野郎、この俺を手玉に取るとは」
そして鉄扇ちゃんの姿をした喰殖覇蛇に沙悟浄はその金色の眼光を向けて近寄る。
「な、何なのだ?お前は?何なのだ?その眼は?その金色の魔眼は!!」
その金色に輝く眼を見た喰殖覇蛇は蛇神の本能が無意識に身を怯ませてしまう。
「蛇神の本能が告げるぞ。その眼は蛇神にとって何か危険だと!」
すると後方に飛び退いて新たな力を発動させたの。
「この器にはもう一つ面白い力を持っていたな?その力を見せてやろうぞ!」
喰殖覇蛇の身体から異様な妖気が噴き出し、上空で蛇神に匹敵する化け物が姿を現したの。
「あ、あれは鵺よ!」
私達が干支十二宮殿で戦った最強最悪の化け物。
今は鉄扇ちゃんの芭蕉扇に封じられていたのだけれど、まさか鵺を操るつもりなの?
「ヒィギャアアア!」
鵺から発する雷撃は沙悟浄に向かって降り注ぐ。
以前、鵺を倒したのは百獣王さんだった。
私達はその力になすすべ無かったの。
それを沙悟浄が一人でどうにか出来るはずないわ!
「無効化の盾!」
沙悟浄は雷撃の雨を無効化の盾で打ち消しながら耐え忍んでいたの。
その中で沙悟浄は思い出していた。
「沙悟浄、よく見ておけ?今のお前は見ているだけで良い。いずれ役に立つのだから」
それは沙悟浄の師。
かつての三蔵法師の言葉だった。
沙悟浄はその時、三蔵法師の言葉の意味を理解していなかった。
見ているだけで役に立つ?
その意味が今になって分かったの。
「私は見て来ました。以前、孫悟空兄貴がナタクと戦った時も、玉面公主の天空城で鉄扇ちゃんと蝎子精さんが戦った時も。鵬魔王や百眼魔王と言った私なんかがその場にいても意味がないと思われた格上との戦いの中で、私はずっと観察して来たのです!三蔵様がこんな私でも、いずれ役に立つと仰った言葉を信じて!信じて見続けて来たのです!」
すると沙悟浄の手には龍神界で手に入れた降妖宝杖が握られていたの。
降妖宝杖の能力は沙悟浄の持つ力を形にする。
「私はもう見ているだけではいられません!わ、私は今こそ役に立つ力とならなければならないのだからー!」
沙悟浄の持つ降妖宝杖から閃光が放たれる。
そこから飛び出したのは水属性の水竜!?
だけではなく炎の翼を持つ鳥や、雷の虎?
風を纏う亀、岩石の猪。
それは孫悟空の聖獣に模してはいるけれど、聖獣ではなく本体は無かった。けれど驚く事は沙悟浄は本来の水属性だけでなく炎や風、水や土と言った五属性全ての力を同時に操り使っているの。
「私にとって孫悟空兄貴や八戒兄貴は本当に憧れ力の象徴なのです。そして三蔵様が言っていた「見る」意味が分かりました」
沙悟浄は実感していた。
その眼が金色に輝いた時に感じたの。
「何でも出来そう?否!出来る」と!
それは過言ではなく実感。
漲る力の使い方が全て分かる感覚。
それは見ていたから。
この旅の中で孫悟空や八戒だけでなく、敵だった者が使って来た術の全てを眼に焼き付け観察して来たの。だからこそ使い方を全て知ってる。
本来、沙悟浄は知能指数は高い。
薬学は勿論、法術を解析する能力に長けていた。
それはナタクのような神才とは違う。
沙悟浄のソレは地道に地道に時間と労力の末に手に入れた特技。けれど今の今まで日の目を見る事は無かったの。その理由は臆病な性格と平和主義な優しさが本来の力を無意識に閉じ込めていた。
他者を傷つける刃を持つ事を恐れていたから。
それが、鉄扇ちゃんの姿を見て、
もしかすると本人が気付いていなかったけれど愛していた彼女の変わり果てた姿を見て、
不本意な形で覚醒した。
戦う事でしか守れない。
自分が変わらなければ守れない。
もっと早く変わらなければならなかった!
そして今、沙悟浄は変わった。
そして沙悟浄の瞳が金色に輝いた時、沙悟浄は一度見た術と同じ術を瞬時に解析して使いこなし、更に応用力で進化させる事が出来る魔眼なの。
「五行縛式・法陣!」
沙悟浄が叫ぶと五行の力は上空から雷撃の雨を降らす鵺を全方位から囲んで竜巻を起こして閉じ込めたの。その結界陣を見たナタクは呟く。
「あの結界陣は本来天界の上級法術神が五人で行う最高難易度。それを一人で操るとか」
ナタクは感心しつつも、自分への誇りを傷付けた沙悟浄にまで敵意を剥き出しにしていたの。
神気針での足の痺れは既に回復していた。
「俺の討伐対象は蛇神。だが邪魔をするなら容赦はしない。討伐対象が二体になっただけの事」
ちょっと!?ナタク?
本気なの?
ここに来て三つ巴とかないでしょ??
けれどこの状況を一番理解出来ずにいたのは喰殖覇蛇の方だったの。
「ナタクだけなら、どうとでもなると思っていたのに、あの異端分子は何者なのだ?白蛇の巫女から聞いていた情報にあのような者の存在は無かったはず?まさか白蛇の巫女に謀れたのか?戻ったら問い詰めてやる!兄の方はまだ二郎神君に時間くってやがる。今の状態で万が一あの二人に手を組まれたら・・・今の俺では勝てない」
それは冷静な判断だった。
そしてこの状況でナタクと沙悟浄を一度に倒す唯一の手段を見付けてしまったの。
「この俺には幸運が付き纏っているようだな」
喰殖覇蛇は鉄扇ちゃんの姿をしたまま、その十本の指が大蛇へと変わって沙悟浄とナタクに向かって同時に襲いかったの!
「破れかぶれの攻撃か?」
ナタクは神気を籠めると自らの足下の宝貝が発動して回転しながら炎を噴き上げる。
「脚踏風火輪!」
それは空中を高速で移動出来る輪の形をした宝貝。
ナタクはそれに乗って襲って来た大蛇を次々と躱しながら炎の蹴りを与えて粉砕する。
「鉄扇ちゃんの身体を傷付けないで!」
「見た目に騙されるな?あの姿はお前の知り合いのようだが、迷いは捨てろ!アレはもう蛇神だ」
「そんな事はない!貴方だって友達が同じ目にあったら助けたいと思うはずです!」
「・・・・・・」
ナタクの脳裏に浮かぶのは、現在離れた場所で戦っている二郎神君さんの事。
その相手は共に来た楊善さんの身体を奪った蛇神なの。
それでもナタクは答える。
「俺はソレでも蛇神は討伐する」
「人でなし!!」
「馬鹿め俺は神だ!」
「あ〜なら神でなしです!」
ナタクに対して沙悟浄は怒りを露わにする。
その時、叫び声が響き渡ったの。
「きゃあああ!」
エッ?
この状況の中で、喰殖覇蛇が導き出した勝利の方程式。
その目的は白骨乙女さんだった。
白骨乙女さんを庇いながら守ろうとする霊体の錬体魔王さんごと、喰殖覇蛇の指が変かした大蛇は丸飲みにしたの。
「白骨乙女さーん!」
私の叫び声に喧嘩をしていた沙悟浄とナタクもその状況に気付いたの。
そして白骨乙女さんと錬体魔王さんを丸飲みにした鉄扇ちゃんの姿をした喰殖覇蛇の身体が変化していく。それは鉄扇ちゃんと白骨乙女さん。
それに妖恐の力をも取り込んだ最凶の化け物へと!
「あ〜感じるぞ。下等種の力を取り込み進化して来た俺の到達地点とも言える漲る力だ」
その顔は恍惚とし、酔いしれる。
「お前達二匹とも同時にかかって来るが良い!跡形もなく消し去ってやろう」
「!!」
ナタクも沙悟浄も身動きが止まった。
この絶望的な状況の中で口にしたのは、
「俺の邪魔する者は全て倒す!」
「それはこっちの台詞です!」
それでも喧嘩する二人。
一体全体どうなってしまうの?
そんなこんな。
次回予告
更なる究極の力を手に入れた喰殖覇蛇に勝つ事は出来るのか?
そして沙悟浄の取る行動とは?




