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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
257/713

白骨?恐骨?怒りの進化!

二郎神君と楊善の絆が覇蛇を倒した。


しかしその勝利の代償は大きかった。


そして、こちらでも?


私は法子。


宝貝の身体を持つナタクに喰殖覇蛇は宝貝専用の特別な結解に封じられてしまい絶体絶命。

その時、私の腕を引いて逃がそうとするのは、今の今まで遠く離れた場所から私を陰ながら守るために気配を消して隠れて覗いて見ていた沙悟浄だったの。

私は沙悟浄とその場から逃げ出したのだけど、それに気付いた喰殖覇蛇は追って来るし、しかも前方からも予想外の強い妖気を持った者が接近して来る。

挟みうちで逃げる事も無理だと思った時、前方の強い妖気の主は喰殖覇蛇に攻撃を仕掛けたのよ??

そして私と沙悟浄はその妖気の主の正体に気付く。


「あれは白骨乙女さんだわ!」


白骨乙女さんとは私達が旅の中で知り合い、その後も百眼魔王と三魔王討伐の時、干支十二宮殿なんかで手助けして貰ったお友達なの。


「探したわ!喰殖覇蛇!私はお前を決して許さないですわ!」


白骨乙女さんの眼は怒りに満ちていたの。

「また下等種が湧いて出て来たのか?いずれ下等種は全て一掃するつもりでいたから一匹も二匹も同じ事。お前も一緒に始末してやろう」

その直後、黒い影が真上から振り落とされたの。

「んなっ!?」

その強烈な一撃は喰殖覇蛇を地面へと叩き付けた。

「ぐぉお?何だ?今のは?」

喰殖覇蛇は顔を上げると、その力の存在に気付く。

それは白骨乙女さんの背後に現れた化け物の振り下ろした太い尾だったの。

「誰が下等種ですって?」

白骨乙女さんの背後に現れたのは太古の支配者と呼ばれる恐竜ティラノサウルスの姿だったの。

その凶暴かつ獲物を狙う迫力は蛇神をも上回る。

妖恐・骨覇魅神!


「行きますわよ?彼氏様!あの蛇神にどっちが下等種か教えてあげるわ!」

『ウコギャアアア!』


そう。白骨乙女さんには錬魂魔王さんと呼ばれる魔王の霊が取り憑き、

しかも錬魂魔王さんは妖怪とは異なる妖恐と同化しているの。

更に言えば二人はデキてるの!てかもう結婚してちょうだいよ〜

それはそれで彼氏彼女の事情かな?

けれど何故、白骨乙女さんが此処にいるの?

しかも喰殖覇蛇とは因縁あるように見えるけれど?


「見た事のない化け物だが俺のコレクションにはちょうど良い。お前の能力も頂くとしよう」


と、その瞬間間合いに入った白骨乙女さんの蹴りが喰殖覇蛇の顔面を直撃したの。

「ぐはぁあ!」

油断していたとはいえ、喰殖覇蛇は地面を転げながら倒れる。

その強力な蹴りは確かに爆発的な破壊力があった。

「嘘ぉ!?白骨乙女さん、何か凄いパワーアップしてない?」

驚く私に沙悟浄が答える。

「元々、才能には恵まれていた上に妖恐の力が合わさっていますからね〜。それに確か白骨乙女さんって干支十二宮殿後に?」

「あぁ!そう言えば!!」

私は思い出したの。

「白骨乙女さん、蛟魔王さんに拉致されたんだっけ?確か修行させるとかなんとか?それであんなに強くなったの?」

「驚きですよね〜。確か鉄扇さんも一緒に修行に行ったんですよね?」

「そうだったわ!」

突然の救援に私と沙悟浄は生き延びられる可能性が少し出て来たの。


「ペッ!」


喰殖覇蛇は口の中の血を吐き出すと、直ぐに冷静になって立ち上がる。

「少し前の俺なら頭に来て冷静さを欠いていたが、今の俺はお前に興味出て来たぞ?」

すると大蛇の尻尾が伸びて来て鞭のように攻撃して来たの。

けれど白骨乙女さんの背後の妖恐の尾も振り回し唸りをあげて応戦する。

互いの尾の衝突音だけが響き渡る。

ハッキリ言って私達には見えなかったの。

衝突音と共に地面が揺れて私と沙悟浄は座り込む。

「いや〜もう!」

「ひぃええ〜」

完全に戦力外通知出てます。


「私はお前を許さないわー!」


そこに白骨乙女さんが飛び出して掌に覇気を集中させる。

あ、あれはまさか??

「奥義・骨粗鬆掌!」

白骨乙女さんの掌打を受け止めた喰殖覇蛇の腕が粉砕したの。

そのまさかの攻撃に喰殖覇蛇は白骨乙女さんの間合いから飛び退いて離れる。

そして失った腕を見て沈黙した後に失った箇所の付け根を片手で削ぎ取ると、新たな腕を驚異的な再生力で出したの。

「面白い武術だ。覇気を凝縮させて直接打ち込み体内から破壊させたのか?」

「次は連打でお前の存在全てを消し去ってやるわ」

白骨乙女さんは呼気を吐くと、一気に畳み掛ける。

けれど喰殖覇蛇は白骨乙女さんの掌打に拳を合わせて弾いたの。

しかも何ともない?

「容易い。同様の覇気を纏えばお前の攻撃は中和され無効になる。つまらぬ技よ!」

「ふふふ」

「?」

その時、背後から突然衝撃を受けて喰殖覇蛇は前のめりに倒れ込む。

それは背中に突き刺さった骨?

「私の肋骨よ?さっき投げていたのよ」

白骨乙女さんは自らの骨を自在に操る能力を持っていて、今のように投げた骨をブーメランのように操り攻撃したの。そしてその攻撃は布石に過ぎなかった。本命は、

「骨粗鬆掌!」

覇気を籠めた掌打を倒れ込む喰殖覇蛇の身体に打ち込んだの!

「うぎゃああ!」

喰殖覇蛇の身体は粉々に塵と化す。


白骨乙女さん凄いわ!

けれど喰殖覇蛇の恐ろしさは・・・

粉々になった喰殖覇蛇の身体が一点に集まって来て再生していく。

そう。喰殖覇蛇は喰らった者の能力や姿、それに命の数まで手に入れて何度でも甦るの。

「知ってるわ!」

白骨乙女さんは懐から出した宝貝を向けたの。


「宝貝・吸引小壺」


粉々になった喰殖覇蛇の身体が小壺に吸い込まれていく。

しかも念入りに五つ用意していたの。

「お前の力を分散させるわ」

確かに喰殖覇蛇は油断していた。

けれど、これはこれ以上ない喰殖覇蛇を倒すために念入りに用意していた対策に違いないわ。

きっと白骨乙女さんは喰殖覇蛇と戦った事があるんだわ?

だから前以て用意出来たのね? 

それに喰殖覇蛇に対して異常なまでの恨みが理由なのかしら?

一体、白骨乙女さんに何があったと言うの?


けれど、計算が狂う事態が起きる。

「う、嘘?」

五つに分けた封印の小壺から凄まじい程の蛇気を発して、目の前で爆発したの。

そして塵が積もって再び喰殖覇蛇が甦る。

「ぐはぁ!ふぅ〜。どうやら元に戻れたようだ」

「そんな馬鹿な?どうして!?」

「残念だったな?この覇蛇である俺を封じ込めるには結界容量が足りなかったようだぞ?」

つまり喰殖覇蛇の力が大き過ぎて封印が中から破壊されてしまったというの。

「そんな・・・彼がお前を対策に特別に作った宝貝だったと言うのに・・・」

それは白骨乙女さんが以前知っていた喰殖覇蛇ならもしかしたなら今ので決着がついていたかもしれない。けれど今の喰殖覇蛇は数度の再生と人格変化で更に力を増してしまっていたの。


「打つ手が尽きたか?ならお前も俺の腹におさめてやろう!」


すると喰殖覇蛇の腕が巨大な大蛇へと変わり白骨乙女さんに向かって頭上から飲み込もうとする。

「危ないー!白骨乙女さーん!」

私が白骨乙女さんの危機に叫んだ時、沙悟浄が私に向かって伝えたの。

「法子さん!白骨乙女さんから」

「えっ?」

すると白骨乙女さんは呟く。

「やっぱり最終的には力で捩じ伏せるしかないみたいね?だったら奥の手よ!」

すると白骨乙女さんは唱えたの。


骨化権力骨恐血体コッカケンリョクこっきょうちたい・妖恐変化唯我独尊!」


妖恐・骨覇魅神が白骨乙女さんの身体へと同化していくと、

その肌に恐竜の皮膚が浮かび上がる。

そして溢れんばかりの覇気を全身から発したの。

これは聖獣変化を妖恐で成功させた変化。

背後霊であった錬体魔王さんとの愛の絆!


「今の私は歯止めが効かなくてよ!」


その姿の白骨乙女さんは、改めて言えば恐骨乙女さんと言うみたい。

飛び出したと同時に踏み込み放つ拳は両腕で防御する喰殖覇蛇を弾き飛ばすと、追いかけざまに飛び上がり踏み潰す!その踵落としに似た威力は喰殖覇蛇の内臓事大地を陥没させたの。

なんて馬鹿げた破壊力なの??

恐らく私の知る限り最強クラスだわ! 

例えるなら蛟魔王さんや鉄扇ちゃんの変化に匹敵する。

そうか!あの二人と一緒に修行していたから編み出したのかもしれないわね。


「この蛇神の俺と匹敵する破壊力とは驚いた。こんな新種が誕生していたとは」


実際は新種と言うより古代種なのだけど。

喰殖覇蛇と恐骨乙女さんは拳と拳が衝突する。

その破壊力は更に私達の足場を揺らす。

「ひぇえええ〜」

地震で立ってられないし、酔いそう。

「あっ!そうだったわ!」

私は龍神の羽衣で宙に浮く。

「きゃああ!」

今度は衝撃波で私は転がるように落下する。

「法子さ〜ん!大丈夫ですか〜??」

沙悟浄が駆け寄り心配してくれる。

「この状況じゃ逃げる事も出来ないわね」

「下手に動くと巻き添えに合いそうです〜」

喰殖覇蛇と恐骨乙女さんの戦いは熾烈をきわまる。

「お前なんかぁー!」

恐骨乙女さんの手数が増して掌打が喰殖覇蛇の顎にクリーンヒットし、

その後は連打が全てヒットする。

「ガッ!ギャッ!ガッ!」

恐骨乙女さんはスピードでもパワーでも上回ったの。

そして覇気を籠めた渾身の一撃が、

「骨粗鬆掌!」

その一撃は喰殖覇蛇を塵も残さずに消滅させた。

けれど、まだ倒せないの。

喰殖覇蛇は何度でも甦るのだから!


「私がその次の準備をしてなかったと思って?ちゃんと用意していましたわ。今度こそ二度と目覚めさせないわ!」


恐骨乙女さんは両手を差し出すと、その恐気が塵となった喰殖覇蛇の身体を覆っていく。


「結界封印術・化石封印」


すると塵が再生するよりも早く石化していく。

この術は錬体魔王がかつて手の負えなかった妖恐を封じ込めるために使用していた結界術なの。

そして目の前に喰殖覇蛇は化石と化して全く動かなかった。


「ふぅ〜」


あれ?もしかして?

凄いわ!勝ったのね!

「これで無念を晴らせたわ・・・」

無念?えっ?誰の?

けれど恐骨乙女さんは青褪める。

「ど、どうして?くそぉ」

恐骨乙女さんは背後から手刀で貫かれる。

その相手は化石として封じ込められたはずの喰殖覇蛇の姿だった。


「ふふふ。残念だったな?俺の能力の中に結界を無効にする力があってな?俺を封じる事は不可能。そして倒す事も不可能。この俺は完全不死の覇蛇なのだ!」


恐骨乙女さんの変化が解けて白骨乙女さんへと戻りその場にゆっくりと倒れる。

「お前は俺が喰らった中でも特に上物だぞ?お前も俺の身体の一部になるが良い!」

喰殖覇蛇の腕が大蛇へと変わり、意識を失っている白骨乙女さんを丸飲みにしようとする。

「さ、させない!」

私と沙悟浄は飛び出そうとするけれど、

「邪魔はさせんぞ!」

喰殖覇蛇から放たれた威圧が私と沙悟浄を吹き飛ばす。

まるで相手にならなかった。

「さてと、ディナーの時間だぞ」

大蛇が口を開きヨダレが垂れ流れる。


私達じゃ白骨乙女さんを助けられないの?

その時だったの。

突如、喰殖覇蛇の大蛇の腕が消し飛んだ!?

「なぁんだぁ〜!」

それは閃光の雷撃だった。

雷撃を得意として使う者を私は知っている。

私は振り返って見た先に、彼は掌から雷を放った状態で立っていたの。

「ナタクー!!」

ナタクは自分を封じ込めていた宝貝の結界から脱出していた。


「少々手間を取ったが、この俺を閉じ込めてくれた恨みは百倍にして返す」


ナタクは無表情に見えるけれど完全に怒っているのが分かった。

何だろう?見えないけれど青筋が見える気がするわ!

再びナタクが戦場に立つ。


そんなこんな。

次回予告


ナタクの本領発揮!


しかし、その戦いの最中に衝撃的な事実が?

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