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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
238/713

八怪の選択迷いなし!?例え引き換えにしてでも!

八怪として甦り、硬剛覇蛇を圧倒する。


このまま倒して勝利を掴め!


遮那と八戒。

その前世と現世の魂が一つとなった時、

新たな戦士が誕生した。

その名は、八怪!


八怪の繰り出した拳は硬剛覇蛇の強固な身体を粉砕した。

「う、ウゴっ!ゴホッ!」

息が出来ない状態で苦し気に吐血する。

「お、俺のか・・・身体が、そんな馬鹿な」

身体を覆っていた蛇神の皮の鎧が粉砕する。

「オラには時間がないんら!」

八怪は更に漆黒の神気を高めると、その周りに漆黒の竜巻が吹き起こる。

その竜巻は硬剛覇蛇の見動きを止め抜け出せなくし徐々に身体を削りながらズタボロにしていく。

「うぎゃああああ!何だぁ〜何なんだぁ〜!?」

そして硬剛覇蛇は崩れ落ちるように倒れる。


その勇姿を目の当たりにした玄徳と改拍は驚き以上に複雑な心境であった。

なにせ遮那とは深い因縁があったから。玄徳の父親である七代目天峰元帥である大玄は遮那によって殺された。そして改拍にしてはシャナが天界を追われる身になった原因を作った張本人こそ若き改拍が毒を盛ったから起きたのだ。

「八代目天峰元帥・遮那様!」

改拍に八怪は背中越しに問う。

「オラは八怪ら!そんな事より胸の痛みはもう無くなったらか?」

「!!」

改拍は胸を抑える。

「お前は十分過去を精算したらよ。それに引き換えオラはこれこら償わねばならないら。玄徳よ!お前にもオラは誓おう。オラはお前の親父さんを殺めた。その罪はこの力を使って必ず返す。そのためにオラの力はあるんら!」

玄徳は幼い頃の記憶を思い出していた。

父親を無くしまだ幼く力の無い自分が盗賊に襲われた時、絶体絶命の中で救ってくれた武神がいた。

その武神こそ遮那であった。

「お前が八代目天峰元帥なら、その務めを果たせ!俺はいつか必ずお前から天峰元帥の称号を頂く。それまでは俺もお前に負けない強さを手に入れてみせる!だから今はお前に託させて貰うぞ」

玄徳の言葉に八怪も胸が熱くなる。

「らが今は目の前の災いをどうにかしないといけないらな。本当にしぶとい奴ら!」

その視線の先には硬剛覇蛇が再び立ち上がって来ていたのだ。

「ぐふふふ。とんだ掘り出し物が見付かったな」

すると八怪にズタボロにされた身体がボロボロと崩れ落ち、その中から新しい身体が姿を現す。

これこそ硬剛覇蛇の脱皮能力であった。

「この俺は傷を負えば負うほど新たな肉体を手に入れて、さらに強さを増すのだぁー!」

硬剛覇蛇の覇気に地面が揺れだす。

「あんな化け物をどうやって倒せば」

「それでも八怪殿なら何とかしてくれると私は信じている」

玄徳と改拍は信じていた。

この二人は知っている。

目の前の八怪(遮那)が過去現在自分達が知る中で最強の存在なのだと。

「おのれぇわ!この下等種がぁ!」

硬剛覇蛇は強腕を振り回し八怪に殴り付ける。

その破壊力は八怪ごと地面を陥没させたのだ。

「どうだ?潰れちまったか?」

だが、しかし!

「蛇神は全てオラが倒すら!」

八怪は片腕で受け止めていたのだ。

すると八怪の殺気が硬剛覇蛇を怯ませ慌てて腕を引き戻す。

「はっ!?」

硬剛覇蛇は八怪に対して一瞬怯んだ自分自身に対して怒りを感じる。

「この覇蛇の俺が、下等な妖怪如きに遅れをとってたまるかぁー!!これから俺はお前如きに本気を出してやるから光栄に思えよー!」

更に凄まじい蛇気が硬剛覇蛇の身体から噴き出し、大地と空を震撼させる。

その凄まじい重圧の中で唯一八怪だけが立っていたのだ。

「それで勝ったつもりらか?」

すると今度は八怪の方も妖気を解放させたのだ。

「ウラァアアア!」

その覇気は硬剛覇蛇の蛇気と衝突する。

「何て気だ!圧し潰される!」

玄徳と改拍は残された気で重圧から身を守る。

広がる重圧は硬剛覇蛇の戦いを見ていた蛇神兵達をも巻き込み消滅させていく。

まさに敵味方関係なかった。


二人は同時に飛び出すと拳を衝突させる。

互いの連打の衝突が一帯を震撼する。

「あってなるものかぁー!この覇蛇様と互角に渡り合えるなんて、あってたまるものかぁー!」

逆上する硬剛覇蛇に対して八怪は飛び上がり膝蹴りで硬剛覇蛇の顎を蹴り上げ、そのまま両手で首を掴みながら投げ倒す。轟音とともに地盤が陥没する。

「オラの攻撃はまだまだこれかららぁー」

八怪は馬乗りになって拳の連打を繰り出す。

「この覇蛇であるこの俺の上に、ぐぉおおお!」

硬剛覇蛇は八怪の殴る腕を掴み止め、力任せに地面に向けて叩き付け放り投げる。

「はぁ、はぁ、まさかこの俺が・・・ここまで追い詰められるなんて・・・あってはならぬ恥!こんな姿を他の覇蛇に見られたら笑い者にされちまう。いやそれより覇王様に見られてしまったら、俺はもう覇蛇でいられなくなっちまう!」

硬剛覇蛇は八怪の力が蛇神を覇蛇である自分をも苦しめるほどの強さであると焦りを感じたのだ。


硬剛覇蛇にはもう選択肢が残されていなかった。

「お、俺は覇王様に与えられたのは称号だけではない・・・俺はな?覇王様の神聖なる血を頂き傷を負い追い詰められれば追い詰められるほど強くなれるのだ!見ていろよ?今より真の恐怖を与えてやるからなぁー!」

硬剛覇蛇は両拳に蛇気を集中させ高め始める。

「何をするつもりらか?」

八怪はその鬼気迫る迫力に警戒する。

「これだけは俺のプライドが許せなかった・・・これは俺の奥の手だったのだからな。ふふふ」

すると硬剛覇蛇は自らの拳で自身の胸を貫くと蛇気を解放させる。

すると身体が膨張して爆発したのだ。

「まさか、自爆らとー!?」

それは予想外の事で反応に遅れた八怪は爆発に飲み込まれる。

「!!」

しかしそこに八怪の前に見を呈して飛び出し結界の防御壁を張った者がいたのだ。

「か、改拍ぅー!?」

それは傷付き玄徳と共にこの戦いを見ていた改拍だった。改拍はこの場にいる誰よりも先に硬剛覇蛇が自爆する事を察して飛び出していたのだ。

爆発の砂煙が収まり、視界が開く。

一帯はプレートのように何も無くなっていた。

そしていち早く結界を張った玄徳と、改拍によって助けられた八怪が残っていた。

「改拍、お前、何でオラを?」

そこには全身が爆発によって傷を負った改拍が倒れていた。

既に足は潰され、背中は焼き焦げていた。

「わ、私は、貴方様に返しても返しきれない償えない罪を犯してしまいました。罰せられるべきろくでなしの私に出来る唯一のお詫びでございます・・・」

「馬鹿を言うなやー!お前はお前で今の今まで償う人生送ってきたんらろ?なぁ?お前が育てた生徒達はお前がいたから救われたんら!オラはお前の生徒達が心から涙して助けに来た天界の武神達にお前を救って欲しいと懇願してる姿を見たら。本当にお前が救えない奴らったら、そんな人望あるらか?お前は生徒達にとって、英雄神なんかよりも尊敬すべき武神ら!」

「あぁぁ!私にはそんな事は・・・」

そこに玄徳が改拍の手を握りしめる。

「私は、私は貴方がいたから!真っ直ぐに生きて来られました。もし改拍様が私の師でなければ私は恐らく道を外れていたでしょう。私は、貴方にまだ教わる事が沢山あるのです。だから死なないでください!」

「げ、玄徳・・・私こそお前がいたから生きる目的を見失わなかったのだ。私の師でもあった七代目の御子息であったお前がいたから、私はお前を立派に育てる目的が出来た。唯一の生きる支えになったのだ・・・」

「せ、先生!」

徐々に改拍の魂気が小さくなっていく。

魂気が尽きる事は死を意味する。

涙を流す玄徳に改拍は笑顔を見せて、そのまま力なく腕が地面に落とした。

「先生ぃーー!!」

玄徳の嘆きが響き渡る。

すると八怪が改拍の死に涙する玄徳の肩に腕を置いて退かしたのだ。

「少し退くらよ」

「何をするのだ?」

八怪は膝をつき改拍の胸に手を置くと、

「オラは沙悟浄のように回復術は得意ではないらが、今のオラならまだ何とかなるかもしれんら」

「なぁ?何を?改拍様はもう?」

改拍の魂気はもう感じなかった。

既に命は尽きているはずだった。

「オラには感じるら。改拍の魂の灯火を微かに感じる。その灯火にオラの魂で接ぎ火をしてやれば、もしかしたら!」

「そんな事が可能なのか?」

すると八怪は改拍の胸に向けて魂気を注ぎ込む。

それは「分魂」と呼ばれる難易度の高い治癒法だった。そんな使った事のない術を八怪が行うなど無理にも等しかった。それよりも、この術にはリスクもある。魂の力を分け渡すとは、その身を削ると同意。

全身の神経が切り裂かれる激痛を伴う。

「ウラァアアア!」

「お、お前は・・・」

玄徳は目の前の八怪に対しては因縁がある。

それは憧れ尊敬していた父親である七代目の天峰元帥大玄を手にかけた張本人だったから。

憎んでも憎みきれない感情とは別に、幼少時代に天界で盗賊に命を奪われそうになった所を救われた事がある。そんな複雑な感情を胸に、今は恩師である改拍を目の前で救うために尽力してくれている。

「オラには全てを救う力はないら。でも、目の前で流す涙を悲しみを減らす事くらいはしてみせるら!そのためにオラは蘇ったんらぁー!」

すると傷付いた改拍の身体が光に覆われ肉体が再生していく。しかし魂の再生は簡単ではない。

すると玄徳が腕を差し出して八怪の手の甲に乗せ同じく魂の火を注ぎ込んだのだ。それは玄徳にも激痛が伴うけれど止めはしなかった。

「なら共に救おう!」

「あぁ!必ずな!」

その時、八怪の身体から光が抜け出して改拍の中へと吸い込まれていく。

すると改拍の指が微かに動いたのだ。

そしてゆっくりと鼓動が鳴り始める。

「改拍さま・・・」

玄徳は涙を流して喜んでいた。

「俺はお前に何て感謝すれば」

玄徳から八怪に対する蟠りは無くなっていた。

「玄徳、安心するのはまだ早いらよ」

「それはどういう?」

その時、地震が起きて大地が盛り上がり始めたのだ。そして中から硬剛覇蛇の姿が現れたのである。

「奴は自爆したのではなかったのか?」

「少し前から硬剛覇蛇の気が徐々に大きくなって来ている事には気付いていたら」

「それでは、何故?あっ!!」

硬剛覇蛇が復活する前になら確実に仕留める事は出来ただろう。

しかしそれをしなかったのは八怪は改拍を蘇らす事を優先したからだった。

それと引き換えに硬剛覇蛇は更に強大な力を手に入れて引き換えにしまったのだ。



硬剛覇蛇の特殊能力は脱皮。

その能力は傷付いた身体を再生させるだけでなく、さらに強靭な肉体へと進化するのだ。

その能力を使うために硬剛覇蛇は自らの身体を自爆させて死の淵から蘇り、より最悪な力を手に入れた。

「くそ!もう俺には戦う力は残ってない。あんな化け物、もう手がつけられない」

強大な力を目の当たりにし愕然とする玄徳に向かって八怪は答える。

「安心するら。奴は必ずオラが倒す!オラにはそれが出来るらよ?なにせオラは破壊神らからな!」

「!!」

「あの化け物を倒して、改伯も助かれば一石二鳥らな?」

すると八怪は立ち上がり単独硬剛覇蛇に向かって行く。

「この俺に恐れを抱かないとはな?だが今のこの俺にはもう傷一つ付ける事は出来んぞ?」

硬剛覇蛇は自らの力に酔いしれていた。

だが八怪は硬剛覇蛇を指さして答える。


「オラがお前を破壊してやるら!」


かつて破壊神と呼ばれた天峰元帥。

まだ戦いは終わらない!

次回予告


いくら倒しても再生してはパワーアップする硬剛覇蛇。


八怪は硬剛覇蛇を倒す事が出来るのか?

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