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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
222/713

救世主外伝その肆~覇王生誕祭~

男は月兎一族の千兎と白兎に、影一族のカナルを連れて剛利羅一族の転送装置を使い西の大陸まで移動した。その現場を一人の女に見られる。新たなひと悶着が起こるのか?



では、さっそく語ろうか?

俺は月兎一族の千兎と白兎に、影一族のカナルを連れて剛利羅一族の転送装置を使い西の大陸まで移動した。そこは人間の村らしく、その現場を一人の女に見られたのだ。

「殺りますか?」

千兎が俺に小声で確認する。

「待て待て!俺の前で人間を殺したらお前らどうなるか分かってるな?」

「す、すみませんでした!」

そして俺は女に向かって話しかける。

「俺達は怪しい者ではない。旅の途中で通りすがっただけだから直ぐに消える。だから今見た事は黙っていてもらいたい」

女は怪しむような顔で俺達を見た後、

「確かに怪しいわね?けど、あんたお偉い僧侶様よね?だったら頼まれ事してくれないかしら?当然、タダとは言わないわ?」

「何?」

女が俺達に頼んだのは、この村の結界が突然壊れて使い物にならなくなったので、新たな結界を張って欲しいと言う事だった。

「そんな暇ありませんよ?」

カナルが俺に小声で忠告する。

「そうだなぁ〜」

俺は暫く考えた後、「ぐぅ〜」お腹が鳴った。

「腹が減っては戦も出来ぬと言うしな?おい、女!お前の所で飯を頼めるか?それで結界を張ってやろう」

「そんな事ならお安い御用さ!何せうちは定食屋だからね!それから私の名は愛音よ!」

「そうか、愛音とやら、頼む」

そして俺達は愛音と名乗る女に連れられて飯をご馳走して貰う事になったのだ。

そこで俺は驚かされたのだ・・・

まさか??

「嘘だろ?」

愛音が俺達に出した食事は、

「何だ?これは美味すぎる?しかも見た事も聞いた事もない食べ物だ〜」

「本当です。頬が落ちそうですわ」

千兎と白兎も初めて口にする食べ物に感動していた。そして先を急ぎたかっていたカナルさえも手を止めずに食していた。皆、緊張のしっぱなしでろくに飯も食ってなかったのが分かる。

そして俺の頬を涙が溢れたのだ。

この久しく味わらなかった俺のいた時代の食事に。

カレーにハンバーグ、コロッケに味噌汁。

サラダにポテトフライ、それからラーメン。

「なぁ?愛音よ、この食事は何処で学んだ?とてもこの時代の物ではないと思うが?」

その言葉の真意を愛音も察したようだった。

「まさか、あんたもなのかい?」

俺は愛音から身の上話を聞いた後、まさか自分と似た境遇の人間がいる事に驚いた。

この女も同じく未来からの異端者だったのだ。

陽が開けて間もなく、約束通り俺は村の結界を張りに向かった。人間が住む村には妖怪が立ち寄れないようにするために必ず結界が施されているとの事だったが、今から数年前に強力な妖怪が現れて結界が壊された事があり、それでも効果が残っていた事で今の今まで無事だったのだが、当然結界が壊れてしまったので村の者達は村を捨てるか検討していた事だったらしい。

「では約束は守れよ?」

俺は愛音に言って村の者達は自分達が結界を張る所を決して見てはいけないと伝えていた。なので村の集会所に村人達を集めて出ないで貰う。

すると俺はカナルに仲間を呼ぶように命じる。

カナルの影の中には数十人の一族の戦士が待機していたのだ。そして俺の命じるが通りに村の四方に柱を造らせる。本来、影一族は結界造りのプロフェッショナルだから作業が早い。

そして柱が立った後、俺は印を結んで強力な結界を張ったのだ。

「これで妖怪はこの村には入って来れまい」

俺の目の前で千兎と白兎がのびていた。あ、そう言えばコイツ達も妖怪か?

取り敢えず先に結界の外に出して置こうか。

ついでに転移装置の社を村の結界外れに作って置いたので今後転移した際は妖怪達も問題なかろう。

結界が僅か数時間足らずで完成した事に村の連中は驚きながら感謝していた。

そして俺は愛音に別れを告げたのだ。

「またご馳走に来るからな?」

「また、お出で!お偉い僧侶さん?」

そして俺達は再び遺跡へと向かったのだ。

「さてと・・・」

この西の大陸には遺跡と呼ばれる所が二箇所あった。その一つは妖怪皇帝と名乗る化け物が居るとの事だったが、目的の場所はそこから離れた場所にある遺跡に蛇神達は向かったとの事だった。

妖怪皇帝ってのも気にはなるが、今は蛇神の連中が先だよな?

しかし、もう一つ問題があるとの事だった。

「もしかしたら蛇神達は遺跡の中には入れないかもしれません」

「それはどう言う事だ?」

「今から我々が向かう遺跡は妖魔王の城でもあるのですから」

「妖魔王?」

妖魔王とは魔王よりも遥かに力のある魔王の中の魔王らしい。東西南北に一人ずつ大陸を縄張りとしていて、三百年前に天界へ戦争を起こした七人の大魔王の一人だと聞いた。

「その妖魔王と蛇神が戦えば、どっちが強い?」

「分かりません。けれどあわよくば同士討ちも有り得るかと」

「下手したら両方を敵に回す事にもなりかねんな?まぁ、行ってみないと分からんか」

「それだけは避けたいです」

俺達は蛇神が待つ遺跡に向かう事にした。

恐らく蛇牙流多はまだ到着してはいないはず。

遺跡には残り二体の蛇神が待ち構えているわけだな?で、下手をしたら妖魔王とも争う事になるわけか?どんどん面倒になってきたぞ!

「!!」

遺跡へと近付いた俺達は、そこに馬鹿でかい妖気を感じて動きを止めた。これは妖魔王か?それとも先に向かった蛇神連中の気か?いろいろな強い妖気が混ざり合って感知出来やしねぇな?

「で、此処がその遺跡なのか?」

「はい!間違いありません!」

「遺跡と言うよりは、闘技場だな?」

俺は目の前に聳える遺跡を見上げる。

この中で戦えと言ってるようだ。

俺はカナルと千兎、白兎を連れて中へと侵入する。

「ここは本来、西の妖魔王の神殿なのです。それこそ戦闘好きな妖怪で、このような闘技場の遺跡を根城にしていると聞いた事があります」

遺跡の奥へと進むと直ぐに広場があった。

まさしく闘技場だ。

例えるならローマのコロッセオか?

それにしても簡単に侵入出来たとは思っていたが、その理由は直ぐに分かった。

俺達が闘技場の中に足を踏み入れた直後、通って来た通路が塞がって戻れなくなったのだ。

つまり罠!

俺は闘技場中央にいる二体の存在に気付いた。

間違いなく蛇神。

しかも蛇牙流多と同等の力をもった。

「お前らが蛇神か?」

俺の問いかけに蛇神の一体が答える。

「そこにいるのは影使いだな?俺達の事を知って来たと言う事は、まさか蛇牙流多を倒したなんて事は?ある分けないか」

「それはどうかな」

俺は闘技場の蛇神に向かって歩む。

全身に奴等の殺気が突き刺さる。

この俺が緊張するとは久しくなかった。

だが、俺は足を止めなかった。

何故なら、この程度の敵を前にして挫折するほど、俺の人生は生温いもんじゃなかったからだ!

相手は二体か?

なら最初から全力で行かせて貰うぞ!

俺は印を結び真言を唱える。

「明王変化唯我独尊!」

俺の姿は人から魔神へと変わる。

不動明王の化身へと!

炎が全身を纏い、業火を蛇神に向けて放つ!

すると蛇神の一体が前に出て業火の直撃を受ける。

「ふんおぉおお!」

蛇神は抱きしめるように業火を消し去ると俺に向かって叫ぶ。

「お前、面白いな?人か?それとも神か?この俺が直々に相手してやろう。俺の名は蛇磨意我ジャマイカ

俺は蛇磨意我に向かって駆け出すと、拳を固めて殴りつける。

「!!」

俺の拳が悲鳴をあげたのが分かる。

咄嗟に拳を引き、俺は真正面で炎をぶっ放す!

「ガハハハハ!無駄だ!無駄だ!俺にはどんな攻撃も通用しないのだからな!」

蛇磨意我はその強固な身体自体が武器なのか?

だったら直接攻撃は通用しねぇな!

俺は痛めた拳を押さえながら後退する。

「いってぇ〜」

俺の背後には千兎と白兎、カナルが金縛りに合ったかのように身動き出来ないでいた。まるで蛇に睨まれたナンタラのようだな。無理もあるまい。それだけ奴等の殺気は濃厚で重く激しく俺達に突き刺さる。

生半可な奴だと、この場にいるだけで卒倒してしまうだろうな。流石に暗殺に身を置く事はあるが現状戦力には入れない方が懸命だとは分かる。

それにしても!

俺の不動明王の炎を受けて何ともないなんて本当に化け物だぜ!

これが蛇神ってわけか?

「もうなすすべ無しか?ならお前の血を絞り上げ儀式に使わせて貰うとしようか」

「儀式がなんだって?」

すると奥に柱が立っていて、そこに連れ去られた影一族の者達が縛り上げられていたのだ。

そして柱を伝い血が受け皿に溜まっていく。

「オルター!マカー!」

カナルが涙を流して叫ぶ。

カナルの妻子もまた柱に拘束されていたのだ。

「あの者達は覇王生誕祭の良い美酒となろう」

覇王生誕祭?

「うぉおおお!」

カナルは飛び出していた。

妻子を取り戻すために蛇神の金縛りを自力で破り柱に向かって駆け出す。

「俺の酒に手を出す者は許さん」

もう一人の蛇神が一瞬でカナルの駆け出した先に移動すると、掌に蛇気を籠めて放とうとする。

あのままではカナルが危ない!?

「影縛りぃー!!」

カナルは妖気を全開にまで高めると蛇神に向けて影を伸ばしていくと、影は蛇神に絡み付き動きを止めたのだ。

「ん?また影を使った術か?だが脆すぎる」

蛇神は身体を揺さぶると縛り付けていた影が引き裂かれていく。

しかしカナルは、

「影縛りぃ!影縛りぃ!影縛りい!」

連続で影を伸ばして蛇神を捕縛し続ける。

「うっとおしい影だ!」

引き裂いても引き裂いても新たな影が蛇神に絡み付き動きを止めていた。

しかしカナルも限界を超えた能力を使っているのが分かる。目から鼻や耳の穴から血が垂れていた。妻子のために命をかけるカナルに俺は助っ人に入ろうとするが、

「行かせねぇーよ!」

蛇磨意我が道を塞ぎ俺を邪魔をする。

しかし別の動きに気付く。

それは!!

「助太刀参ります!」

千兎と白兎が刃を手に駆け出していた。

そしてカナルが決死に動きを止めている蛇神目掛けて斬撃を繰り出し、そのまま捕らわれた影一族が縛り付けられている柱に駆け寄る。

「虫けらの雑魚がはしゃいでるようだが、力不足では私に傷一つ付けられないのは・・・逆に腹が立つ!」

蛇神は全身から覇気を爆発させるとカナルの影縛りを消し去り、カナル共々柱にいる千兎と白兎をも吹き飛ばしたのだ。

完全に桁が違うのだ。隙をつくとか、策を講じるといった手段は全く通用しない相手。

「お前らは神聖な儀式には必要ないな」

蛇神がカナルから振り向くと同時にカナルは全身から血を流して倒れていた。

いつの間に攻撃を受けた?

俺にも見えなかったぞ?

そして柱へと向かって行き、白兎に迫る。

「兎は喰らうか?全身の血を抜くか?」

震える白兎は完全に戦意を失っていた。

「や、やめろー!」

そこに千兎が飛び出していた。

「先ずはお前からだ!」

蛇神がカナルを倒したのと同じく見えない攻撃を千兎にしたその時だった。

「!!」

千兎の額が割れて第三の眼が開いたのだ。

そう言えば月兎一族には魔眼を持って産まれる特種な戦士が現れると言ってたが、千兎も魔眼を持っていたのか?しかしどんな能力なのだ?

すると千兎の身体がガラスが割れたように粉々に割れて消えてしまったのだ。

「あれは!?」

千兎は一瞬姿が消えて、次に白兎を抱えて、更に離れた場所へと飛んでいたのだ。

あの能力は?

幻覚で怯ませ同時に瞬間移動をする能力らしい。

そして千兎も魔眼所持していた事を知らず、この追い詰められた状況で覚醒したのだ。

「逃さんぞ!兎!」

蛇神は逃げる千兎の背に向けて見えない攻撃を放つ。それは確実に命中し転げるように白兎と一緒に倒れたのだ。

このままでは全滅だ!

「くそぉ!」

俺は全身に神気を纏い、蛇磨意我に向けて攻撃を仕掛ける。

しかし全て弾かれてしまい全く攻撃が通用しねぇのだ。

その時、俺は青褪める。

「何か俺が来る前に楽しんでるみたいじゃんか?でも何故俺より先にその人間がいるんだ?とにかく俺も混ぜろや!」

それは影一族の里で戦った蛇牙流多だった。

まさかもう到着しやがったのか?

タイミング悪いぜ!

ここに来て石板の蛇神が全て揃ったわけか?

「絶体絶命の危機ってか?」

だが、俺は更に強い蛇気を感じたのだ。

「嘘だろ?」

蛇牙流多の後ろには蛇神と思われる者達が他にも十体もいたのだ。何だ奴等は?

「此処に来る途中に覇王生誕祭の参加連中を連れて来てやったぜ!」

蛇神達はこの大陸に眠り自分達と同じく石板に封じられていた仲間を影一族の能力を使い解き放っていたのである。ここに来て十三体の蛇神が俺の前に立ちはだかる。

するとカナル達を倒した蛇神が説明する。

「間もなく、この闘技場にて覇王の玉子をかけた殺し合いが始まる。参加者はこの地に現れし十三体の蛇神!この中から真の覇王が現世に蘇るのだ!」

つまり蛇神同士で殺し合いしてくれるのか?

で、勝者が覇王になるわけか?

「この中より勝者になった者が覇王になるわけだが、用意していた貢物は揃ったようだな」

えっ?

すると薄暗い闘技場が明るくなり、その観客席全てに瀕死状態の人間、だけでなく妖怪や他の種族の者達が席に拘束されていたのだ。そして少しずつ血が抜き取られて溜まった巨大な器の中に玉子のようなモノが光って浮いていた。

アレが覇王の玉子なのか?

なら俺のやるべき事は!

俺は覇王の玉子に向かって集中させた気を放とうとした直後、背後から二体の蛇神が俺の肩を押さえ込み倒され力任せに折られたのだ。

「ウガッ!」

「無駄な足掻きはよせ?人間よ!お前達は我々蛇神の供物の他ない運命。お前も覇王の玉子を成長させるために血を捧げるがよい!」

そして俺は後頭部を殴られて気を失ったのだ。


どれくらい経ったのだろうか?

俺は意識を取り戻す。

椅子に座らされているのか?

両手両足を縄のように蛇が絡まり拘束した挙げ句に血を抜かれているみたいだ。身体に力が入らない。

薄ぼんやりと視界に血まみれのカナルと、千兎に白兎が同じように拘束されていた。俺達は殺されずに生贄として捕まったようだな。

「い、生きてるか?」

言葉は出ないみたいで微かに頷くのが空気の振動で気付いた。

それにしても皆危険な状態だ・・・

そんな俺も、あの後はボコボコにされたのだ。

殺されなかったのはラッキーだったな?

「よし!」

俺は身体が動けるくらいに回復したのを確認した後、俺の身体を拘束している蛇をぶち切る。

「お前ら無事か?」

俺は千兎と白兎、カナルの拘束を解くと腕を回しながら折れた骨が治ったのを確かめた。あ、因みに俺は回復力は人間離れしてるのは説明を省こう。

「よし!行くか!」

俺が再び闘技場に向かおうとしている姿を見て千兎が驚いた顔で言い寄る。

「ま、まさかまた戦うつもりじゃないですよね?もう無理に決まってる!あんな化け物を相手に勝てるはずがない!しかも十三体もですよ!せっかく助かった命、今はもう逃げるしかありませんよ!」

「はぁ〜?別にお前らは来なくて構わん!これは俺を怒らせた奴等への報復だ。何が蛇神だ?この俺を誰だと思っている!」

俺は完全にキレていた。

「貴方は馬鹿だ!一体を相手に死にかけたんですよ?生きているのは奇跡でしかありません。次はもうないのですよ!」

「そ、そうだな・・・」

俺も考え直す。

「分かってくれましたか?懸命な判断ですよ。仕方ありません。奴等は化け物なんですから!」

俺は頭を冷やした。

確かにこのまま攻め込んでも多分負ける。

俺は座り込み座禅を組む。

突然何が始まったか分からない千兎達は俺を見守るしか出来なかった。

そして三十分くらい経った後、俺は静かに立ち上がったのだ。そんな俺の姿を見て、千兎達は唾を飲み込む。まるで別物?この俺から発する闘気が洗練され磨かれている。まるで研ぎ澄まされた日本刀のように触れる事も危ぶむような。

「な、何が起きたと言うのですか?貴方から感じるのは全くの別物?いえ!桁違いじゃないですか?」

「うむ。頭を冷やして座禅組みながらイメトレしただけだ。次はもう負けん!」

その俺の自信に満ちふれた言葉に言い返す言葉が出なかったようだ。

「だが、その前にだ・・・」

「何でしょうか?」

「座禅組みながら気付いたのだが、奴等とは別に強い力を感じた。少し気になると思ってな」

俺は三人を連れて強い力を感じる方へと向かったのだ。俺達は恐らく闘技場の地下にある通路を通り、階段を降りて行く。そして結界に閉ざされた扉があったのだ。

「ここは私にお任せください」

カナルが扉に手を置くと、結界が徐々に消えていく。影一族は結界のエキスパートだから解くのも専門らしい。恐らく俺でも数日かかる所を数分程度で結界を消したのだ。

「見事なもんだな?今度教えろよ?」

「有難う御座います。この中には何が?」

「それを今から確かめるんだ」

千兎とカナルが扉を開くと、中から唸り声のようなモノが聞こえて来たのだ。

「生となるか邪となるか?」

俺達は中を覗き込むと、そこには誰かが眠っているようだっっっと??何?

「はぁ!!」

中に人影が見えた。

「何?何だよ?」

突然俺は千兎とカナルに引っ張られたのだ。

「何だ?アイツは?お前ら知ってるのか?」

千兎もカナルも青褪めていた。

そして恐る恐る答える。

「あ、アレが・・・西の妖魔王ですよ!」

「西の妖魔王?」

そう言えば聞いていたな。

西の大陸を統べる魔王の頂点に君臨する妖魔王がいるって話を。

「けれど、どうして結界の中で寝てるんだ?蛇神の連中に閉じ込められたのか?」

「違うぞ?俺俺は誤ってこの中に入って寝てたら扉が閉まって出られなくなっただけだぞ」

えっ?

すると結界の扉に手が出て来てゆっくりと扉が開かれていく。凄まじい妖気が噴き出すように外へと漏れだし、中から人間の鍛え抜かれた身体に獅子の頭をした大柄の妖怪が姿を現したのだ。

アイツが西の妖魔王??

そして出て来た妖怪は言った。


「俺俺は獅駝王だぞ?お前ら誰だぞ?俺俺の根城で何しているのだ?」


この状況はどう俺達に傾くのか?

次回予告


闘技場には十三体の覇王候補の蛇神。


それに男の前には妖魔王の獅駝王が現れたのだ。


この状況は??

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