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第六宮殿!奥義・羅刹の極み!

鉄扇ちゃんと干支十二宮殿ナンバー2の白猿皇の戦い!


けど、やりにくい相手でどうなる?


私は法子。

第六の干支宮殿の相手はエロ猿魔王で、鉄扇ちゃんが迎えうつ。

「このエロ猿!」

鉄扇ちゃんは白猿皇から発する強烈な覇気の圧力で近付く事も出来ずにいたの。

「良いわ?だったら私もガチでいくわよ!」

鉄扇ちゃんは掌に神気を籠めると、あの芭蕉扇が出現したの。

「吹き荒れなさい!芭蕉扇!」

神気の籠る暴風が竜巻を起こし白猿皇の覇気とぶつかり合う。

「その神具は厄介よのぉ〜」

白猿皇は両手を挙げながら覇気を凝縮し始めたの?

まさか覇気の塊を投げ付けるつもり?

「ウキキ!これが儂の最強たる所以の奥義を見せてやろうぞ!」

私達は見たの!!

凝縮した覇気の塊が白猿皇の守護霊のように人型となっていくの。

「悶気魔神傀」

※モンキマジンク

白猿皇の頭上に現れた覇気の魔神は白猿皇の動きに合わせて自在に動き出す。

「ふんー!」

魔神が掌打放つと凄まじい覇気が鉄扇ちゃんの巻き起こす竜巻を吹き消したの!

「そんな!?」

更に握っていた芭蕉扇が強い力で弾き飛ばされたの。直ぐに拾い取ろうとするけど、追撃が迫り来ると感知して芭蕉扇から離れた方へと飛び上がり躱したの。

「これは!?」

鉄扇ちゃんの衣がちぎれたかのように肩の部分が肌けたの?見ると白猿皇の手にはちぎられた鉄扇ちゃんの衣を掴み、顔に近付けて匂いを嗅ぐ。

「う〜ん〜クンカクンカ。香しいぞ〜」

それを見て鉄扇ちゃんは青褪める。

「嫌ぁ〜!このエロ猿!!」

白猿皇は構えると魔神も構える。

「これからがお楽しみじゃい!」

凄まじい掌打が次々に繰り出される。

「!!」

すると鉄扇ちゃんの衣が見る見るちぎられていく。

肩が見えて脇腹が見え、腿が露わになる。

「ホレホレホレホレホレホレ~」

徐々に痛ぶるような攻撃で肌けていく鉄扇ちゃんを見て、

「お〜何て胸熱くなる戦いら〜これはどっちを応援するらか迷うら〜!」

八戒は鼻血流しながら息荒く応援する。

「お前は寝てなさいー!」

鉄扇ちゃんの代わりに私が八戒の後頭部目掛けて踵落としを食らわせ気絶させたの。

「ここにも女の子の敵がいたか!」

白骨乙女さんも守護霊である錬体魔王さんを自分自身の魂の中に吸い込み、鉄扇ちゃんの恥ずかしい姿を見せないように隠したの。因みに紅孩児君は眠ってるから良いか。

もしかしてこれは私達との内部分裂を起こす戦略なの?

だとしたら策士だわ!

「どれどれ?うら若き娘が良い姿よのぉ〜?殺すには惜しいのぉ〜」

肌けた姿で鉄扇ちゃんは胸元を片腕で隠して睨みつける。

因みに下の方はまだ衣が残っていてセーフみたいね。

「あの攻撃、躱す事も避ける事も出来ないの?何なのよ!こんな姿を男の前で見せるなんて死んでしまいたいわ!絶対に殺す!その記憶消してから殺す!無惨に殺す!」

「ウキキ〜!凄まじい殺気よのぉ?しかしどうも出来まい?それともオールヌードで儂を楽しませてくれるかのぉ?それはサービスじゃ〜」

「ムカつく!」

すると白猿皇は、ふと思い出したの?

「そんな殺気は久しぶりじゃのぉ?そうそう、生前にしつこい男がいたのぉ〜儂を追って魔神国から追ってきた奴がいたの〜」

「!!」


今、何て?

「お前は魔神国の出身なの?」

「ほっ?それがどうしたのじゃ?」

「お前を追ってきたってのは馬騎王じゃない?」

「名前なんて憶えてないわい!ただ、そいつの弟だかなんだかもしつこかったのぉ〜しかし儂にかかれば下等、下等じゃったわい!」


間違いなかった。

蹄鉄馬王の仇討ちの相手は目の前にいる白猿皇なんだと分かったの。

「そう、初回から目的の相手で良かったわ」

鉄扇ちゃんは俯いて呟く。

「さて、小娘よ?お前の始末の仕方を思い付いわい!全身ヌードにして、飴玉のようにしゃぶりながら喰らってやろうぞ!これが本当の女体盛りじゃ!」

鼻息荒い白猿皇な対して鉄扇ちゃんは呟く。

「あの猿との再戦での取っておきだったけど、まさかお前のような猿に使うはめになるとわね」

えっ?何かするの?

「正直、頭きすぎて冷静な判断出来ないし、ムカついて今にも爆発しそうだし、うん。見せてあげるわ!私の新必殺奥義を!」


その時、芭蕉扇がひとりでに鉄扇ちゃんに向かって来て飛んで来ると肌けた胸元を隠すように巻き付き衣となると、鉄扇ちゃんは両手を降ろして拳を握りしめる。


「ハァアアアアアアアア!!」


気合いと同時に鉄扇ちゃんから今までとは異質な妖気が解放されたの??

えっ?身体から黒い気が湧き上がってる?

しかも鉄扇ちゃんの白い肌が変色して黒く変わっていき、髪が血のように赤くなってく?

何が起きてるの?


「羅刹の極み!」


その姿は魔神?

鉄扇ちゃんは過去を思い出していたの。

かつて義姉を殺した仇を追い詰め復讐鬼と化していた時代、何十年も探し求めてやっとのことで仇を見つけ出して復讐を果たしたの。けれど、その後に待ちかまえていたのはもう一人の義姉的存在であった蝎子精さんとの一騎討ちだったの。

死力を尽くして戦った末に鉄扇ちゃんは勝利したけれど、その胸には蝎子精さんの投げつけた猛毒の針が突き刺さっていたの。

相討ち?

けれどそれでも良かったの。

死を受け入れて毒に侵され命の灯が消えかけようとしていた時、沙悟浄によって血清を飲まされ九死に一生を得たの。

そして生きる事を誓ったの。


けれど、その後に気付く事になる。

蝎子精さんの毒針は殺すための猛毒ではなく特殊な血清だった事に!

その薬は一度身体機能を死ぬ寸前まで止めて新たな血が流れ込み肉体に変化が現れる。それは全神経が切り裂かれる程の激痛に襲われたの。そして全身に巡る血が定着した時に用意していた血清で身体を回復させた。


その後、鉄扇ちゃんは己の身体の異変に気付く。

自分の身体に魔神の血、つまり羅刹女さんの血に蝎子精さんが特別に手を加えたモノだったの。

その効果は、

「義姉さんと同じ力を得たの?」

破壊神並の羅刹の力を身に宿したの。


「これは私の友がくれた力!義姉さんを感じる力!今の私は負ける気がしないわ!」


瞬間、白猿皇の覇気を貫いて間合いに入った鉄扇ちゃんの拳がクリーンヒットしたの。

「ウギャア!」

堪らず一歩引き下がったところに追い打ちの踵落としが脳天を蹴り地面に頭が陥没する。

「殺すって言ったわよね?てかもう死んでるのよね?だったら覚悟もいらないわよね?」

気を取り戻す白猿皇は呼気を整えると再び覇気を籠めると背後に魔神が姿を現す。

「お前の衣も千切っていたのはただお前を辱め、その姿に悶々しながら雄の欲求を満たしていたわけではないぞ!それはいつでもお前を倒せるって意味があったのじゃ!次は衣を千切るのではなく全身を潰してくれようぞ!」

「やってみなさい?けど今の私はアンタ以上に血に飢えてるわよ!」


覇気の魔神が鉄扇ちゃん目掛けて拳を放つ。

先程までは躱す事も叶わなかったけれど、今の羅刹の極み状態の鉄扇ちゃんは合わせるかのように向かって来る攻撃を破壊力ある拳で弾き返す!

連打と連打の衝突。

「この儂の覇気を籠めた魔神の拳が弾かれるだと?ありえん!こんな事はあの日以来・・・」

そこに鉄扇ちゃんが飛び込みぶん殴ったの!

転げるように闘技場に倒れ込む白猿皇。

「お、おまえは??」

見上げた鉄扇ちゃんの姿に白猿皇は過去、生前に自分を殺した者の姿を被らせたの。

「あ奴は名も知らぬ魔神の女だった・・・何故、お前から同じ力を感じるのだ?ありえん!」

再び立ち上がるっと背後の魔神が覇気の弾丸を鉄扇ちゃん目掛けて何発も投げつける。

しかし白猿皇の攻撃を潜り抜けて突っ込んで来た鉄扇ちゃんは既に正面にまで迫っていたの。

「これはお前に殺された馬騎王の分!」

その拳が顔面にヒットすると、

「これは蹄鉄馬王の分!」

更に膝蹴りが顎に直撃する。

「ウゴゴッ!!」

「そして辱められた私の分よ!」

両手に籠められた漆黒の気が凝縮されて白猿皇に放たれたの!

「ウギャアアアア!」

見下す鉄扇ちゃんの足下には白猿皇が倒れていた。

「その力、その強さ・・・また儂はお前に殺されるというのか?儂の夢である全ての雄を根絶やし、儂だけのハーレムの世界を作るという夢のような世界が・・・」

「さっさと消えろ!」

鉄扇ちゃんの容赦ない踏みつけで白猿皇は消滅したの。

けど、まさか過去に白猿皇を倒したのが羅刹女さんだった事は知る事もなく。

余談だけど、白猿皇は羅刹女さんに畏れ多くも下心で手を出そうとして怒りを買い、同じように踏み潰されたとか。

でも流石、鉄扇ちゃん快勝よ!


「ねぇ?何か様子変よ?あの子」

「えっ?」

白骨乙女さんに言われて鉄扇ちゃんを見ると確かに顔を赤らめ息を荒く切らせていたの。

その姿を見て私は呟く。

「何か色っぽいわ〜」

「違うでしょ!」

私の頭を叩いて突っ込む白骨乙女さん。

「法子、あんたってたまに親父よね?」

「えっ?嘘?酷いわ!」

「そんな事より鉄扇が変よ!」

「う、うん」

確かに鉄扇ちゃんは苦しそうに胸を抑えながら息を切らしている。すると黒く変色していた肌が元の白い肌に戻り、血のように赤い髪が黒く戻る。同時に急激に力が弱まっていく。

「どうやら限界が来たようね・・・本当ならもう一人くらい私一人で倒してやるつもりだったのに」

それは奥の手を出すタイミングが早かったから。けれどそれは白猿皇が腹立った事もあるけど、間違いなく奥の手を出さなければ倒せないレベルの強さだったのは間違いなかったの。

「どうするにゃ?続行かにゃ?それとも?」

梁渠の質問に私が叫ぶ。

「無理しないで!今は休養とって!」

私の声が聞こえた鉄扇ちゃんは頷く。

「交代するわ」

すると闘技場から鉄扇ちゃんの姿が消えて私達のいる場所に現れ、力尽きて倒れ込んだところを私が抱きかかえる。

「大丈夫?鉄扇ちゃん?後は私達に任せて?」

「本当に大丈夫なの?」

「恐らく、多分、きっと」

「・・・」

微妙に自信なく答える私に鉄扇ちゃんは無言で心配する。私は鉄扇ちゃんに私の袈裟を巻いて肌を隠してあげたの。そういえば殴って気絶させてる八戒が起きたらまた面倒だしね。


「なら次の対戦を始めるにゃ!休んでる暇ないにゃよ?まだまだ神将は半分も残ってるにゃ!」


そういえばそうよね?

こちらには戦えるのは私と白骨乙女さんに八戒が残ってるから、一人で二人ずつ倒せば楽勝じゃない?

あ、蛇の宮殿がないから私の相手は一人でも良いわよね?

それに紅孩児君と鉄扇ちゃんが復帰すれば余裕余裕!

それに奥の手あるし。

ふふふ。


梁渠が駒をルーレットに放り込む。今度はイカサマをしてないみたいね?ルーレットの中で六つの駒が転がりながら一つが穴に入ると、闘技場に大きくなりながら落下したの。同時にまたまた強い妖気が噴き出して新たな神将が姿を現す。


「どうやら次の神将は猪の宮殿の将にゃ!」


また私達のいる場所がワープして会場が新しくなったの。ここは猪の宮殿みたいね?そして闘技場の真ん中にいるのは真っ黒な鎧を纏う大柄の黒猪の妖怪だったの。見るかぎりパワーファイターかな?

そして私達の駒も闘技場へと落下して次の対戦相手が決まったの。

「あっ!!」

そこにはまだ気絶している八戒の姿があったの。

あの馬鹿!まだ眠ってるの?早く起きなきゃ殺されちゃうわよ!


「あいつは城塞の破壊者・猪牙にゃ〜」


城塞の破壊者?

城塞の破壊者・猪牙

この神将もまた魔神国の戦士だったの。

黒い鎧に黒い肌、そして蹄鉄馬王と同じく黒い妖気を纏っていたの。しかも図体がデカい! 

かつて戦場にて数千、数万のあらゆる魔王の城を破壊した事から名付けられた異名らしいの。

猪牙が通ったら最後、どんな城塞も跡形もなく真っ平らにされたとか。


「ん?俺の相手はこの転がっているゴミか?ふざけるな!こんな奴は始まる前に潰してやろう!」

勝手に戦いを始め、眠っている八戒に迫る猪牙。

私達は八戒を起こそうと叫ぶ。

「八戒、起きなさい!後ろ!後ろ!」

けど全く動かなかったの。

「駄目だわ・・・てんで起きないわ。何で戦いの前に寝てるのよ!その神経信じられないわよ!」

「って、法子が踵落としで気絶させたんじゃなかった?」

「・・・」

白骨乙女さんの冷たい目に私は黙る。

そんな最中にも猪牙が間近にまで迫っていたの。

「勝手に始めるニャ!」

「そ、そうよ!時間稼ぎしなさい?梁渠!」

「我輩が合図するにゃ〜開始にゃ!」

「この馬鹿猫!」


猪牙は立ち止まると、

「人思いに潰れろ!」

足を踏み上げ眠っている八戒を踏みつけようとしたその時!

「ぐわぁ〜」

突然足下が崩れて猪牙が落とし穴に落ちたの??

「成功ら〜」

眠っていた八戒が起き上がったの?

同時に地下から八戒の分身が飛び出して来て八戒の身体の中に消える。

「眠っていると見せかけて分身の床に穴を掘らせ先に落とし穴を作ったのら〜」

八戒、あんた狡いけどナイスよ!

「これで見動き取れないところを倒すらけら」

遊々と猪牙に近付く八戒。

「この雑魚が、俺をコケにしたな?」

身を奮わせ怒る猪牙の覇気が床を震わせて足下から陥没させて吹き飛ばしたの!

「この俺がこの程度で止められると思うなぁー!」

自由になった猪牙は立ち上がると目の前の八戒を見下す。ゆうに八戒の五倍近くあるし体付きが全然違うわ〜まさに大人と子供以下!見上げる八戒は震えている。

「あわわ〜」

「瞬殺するにも楽には死なせんぞ?」


今、猪と豚の戦いが始まるの。

八戒、死んじゃ駄目よ?

そして勝ちなさいよ?


そんなこんな。

次回予告


猪牙と八戒の戦い。

はっきり言って勝負になるの?

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