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フォンさんの奥の手!


大鵬金翅鳥を相手にする孫悟空


法子一行は地下の先へと向かうが、そこに待ち構えているのは?


う~ん…


私は法子


私達は西の地を支配する魔王討伐のために、その居城に潜入したのだけど…


初っぱなから大鵬金翅鳥と名乗る大魔王に出会したの。どうも孫悟空との間に因縁があって、孫悟空が一人で相手をしてくれてるの。


そして私達は更に地下へと降りて来たのだけど、


「何よ…これは!?」


そこは人骨だらけだったの。更に獣臭く、私達に不安感と警戒心を高める。


「ところで三妖仙の目的の魔王って、どんなの?もしかしたら次に出会すかもしれないから情報教えてよ」


鹿力大仙が話すかどうか他の二人と目で相談した後に答える。


「はぁ…実は、長く行方を消していた私達のボスかもしれないのです」


「貴方達のボス?」


「はい。と言っても私達のボスは、他の魔王に操られているのではないか?と踏んでいるのですよ」


「それで私達が術にかけられているなら解き放とうと参ったのです」


「ふ~ん。従順なのね?」


フォンさんも話に割り込むように尋ねる。


「特徴とかありますか?良ければ弱点とか?」


直球過ぎるけど良い質問よ?弱点情報は必要だもん。


「弱点は…少々物事を考えずに本能だけで戦う事であり、逆にそれが脅威になるかもしれません。何せ破壊的本能は過去の魔王の中でも最強でしたから。特徴は獅子の頭をした獣神…」


恐らく孫悟空が話していた獅駝王って魔王に間違いないわ?となると、私達が湖で遭遇した魔王じゃないかしら?


私達は迷宮のようなまっ暗闇の地下へと松明の灯りを頼りに突き進んでいたの。


「今から妖力を使うわけにいきませぬ上、松明で我慢してください」


鹿妖仙を先頭に私達は異様な道を歩いていたの。何が異様かって?辺りには人間や獣の骨だけでなく、化け物の骨まで転がっている。


「追っ手もいなければ襲って来る者もいない。この惨状から察するに…」


「共食いらか?何て悪食な化け物ら!」


大食らいの八戒ですら、この惨状を見て食欲を無くしていたの。


「はわわ~何か滅茶苦茶恐いですよ~」


沙悟浄が脅えているのも気持ちが分かる。まるで地獄への一本道を歩いているみたいだから…


「安心してください法子さん?このフォンが命に変えてでもお守りします!」


「フォンさんは口が浮く台詞を、よくも恥ずかしがる事なく言えるわね?」


「お褒めいただき、有り難うございます。法子さん」


「………」


流石に返す言葉もなかったわ。


その時、前方の鹿力大仙が前方の道が広がっている事を告げたの。


「そろそろ魔王登場ってわけね?」


「こんな状況なのに楽しそうですね?」


「楽しい?そんな事はないわよ?恐いのは勿論なんだから?」


けれど私自身気付かなかったけれど、フォンさんは私の口元が笑みを含んでいる事に気付いていたの。


(やはり、あの方の血を受け継いでいるのですね…)


私達は広間に出ると、直ぐに気付く。奥から物音がして、骨を噛み砕くような音が部屋中に薄気味悪く響いている事に。


「何かいるわよ?皆、用心してよ!」


すると食事をしていた何者かが私達の気配に気付き手を止めたの。

そして私達の匂いを嗅ぐなり…


「!!!」


私達は化け物の発する覇気に押し潰されそうになったの。直ぐに私は沙悟浄に指示を与える!


「沙悟浄、部屋中に明かりを!」


「はい!」


沙悟浄は霊気を更に集中させて、両手を添えて叫ぶ。


「河童手裏剣!」


それは光輝くお皿手裏剣!河童手裏剣は沙悟浄を中心に四方八方へと分散して飛び回り、壁や天井に貼り付いていく。しかしこの手裏剣は殺傷能力は全くなく、光を発するだけの奥義なの。けれど、この広間に明かるくする事には成功したわ!私達は自分達が戦うべき魔王の姿を目にしたの。


「あれが魔王なの?」


私達の前には人間の身体に獅子の頭をした化け物が立っている事に気付く。強さを求め戦う者には説明がいらない。あの戦場で鍛え抜かれた鋼のような筋肉は、まるで野生の獣!更に醸し出す威圧感は私達の身動きを止めるには十分だったの。それが一瞬の隙!


「ぎゃあああ!」


鹿力大仙さんの肩から出血が勢いよく噴き出したの?


「何ぃ??」


見ると魔王の姿が消えて背後で何かを食していた。


まさか?


それは一瞬でもぎ取った鹿妖仙さんの右腕だった。


膝をつき、鹿妖仙さんは自分の腕を食している魔王を見て言葉をかける。


「私の身体は口に合いますか?」


隣には虎力大仙さんと羊力大仙が鹿力大仙さんが揃い、同じく目の前の魔王に対して名を叫んだの。


「お久しゅうでございます!獅駝王様!」


やはり、あれが獅駝王って魔王なの?間違いないのね?けれど、どうして自分の配下だった鹿力大仙さんの腕を躊躇なくもぎ取り、挙げ句に食するなんて何なの?


「見境ないのも限度があるわ!」


けれど獅駝王と呼ばれた魔王は私達の言葉を無視し唸りながら獲物を狙う殺気を漂わせていたの。


「無視?無視なの?頭来たわ!殴ってでも謝らせてやるわ!」


再び襲い掛かって来た魔王のスピードは私達の目に捕らえられなかったの。気付いた時には私の額に向けて獣の爪が迫っていたの。


「えっ?」


鋭い爪で一瞬で切り裂かれる私をイメージした直後、その爪は私を避けて大地を削ったの?私は直ぐ様脱出する。


「残像幻影の術!」


それは三妖仙の法術だったの。まさに紙一重だった。三妖仙の術が私に迫る魔王の爪が狙いをずらせたの。


「どうやら相手は尋常じゃない化け物のようね?あの獣神に対してどう対策を練るか…」


私を守るように八戒と沙悟浄が武器を手に囲む。


「危なかったら…今度はオラ達が守るら!沙悟浄も気合い入れるらよ?」


「は、はい!」


そんな時、フォンさんが私に向かって作戦の案を出したの?少し時間を稼いで欲しいって?私は頷くとフォンさんは印を結び何か術の準備を始めたの。


私達も同時に印を結び魔王に向かって気を放ったの。接近戦は無謀だわ?距離を取って隙をつくのがセオリーだわ!後は、どうやって隙をついて倒すかよね?はっきり言って、あの頑丈な化け物に私達の攻撃が効くとは思えないけど…


私達が移動しながら攻撃を与え、三妖仙達も残像幻影の術で私達に攻撃が当たらないようにフォローしてくれていた。


けど、魔王の野生の勘は次第に残像を突き抜けて私達の身体に傷を負わせ始めたの。


「イタッ!?」


このままじゃ、いずれ捕まっちゃうわ!体力が残っているうちに攻めに転じるしかないわ!


私は手首に絡ませていた数珠を手に取り、


「数珠連弾!」


特別に霊気を籠めた数珠を私の掌に置き、狙いを定めて指で弾き飛ばすと、光の弾丸が魔王の身体に命中する。しかし全然効いてないわ!けど、まだまだ!


私は連続で弾き続ける。次第に弾丸の威力が上がっていき、魔王は後退し始めたの。


「ふふん」


これは私の策略的攻撃なのに気付いた?最初は威力を適度の力で弾き飛ばした事で魔王は傷害はないと、避ける事も弾き返す事もしないで直撃を受けていたと思うの。けれど威力を途中から増した事で不用意に受けていた攻撃が急所に全て命中したのよ!


突然の痛みに腕を交差させを防御した魔王に対して、私は直ぐ様指先を交差させながら早九字を行う。


「退魔九字結界」


魔王の足下に転がっていた数珠が光輝いて魔王の身体を覆い、身動きを止めた。


「やりましたね!法子さん!凄いです!」


「油断しちゃ駄目!皆で結界を重ねて、もっと厳重にしなきゃ直ぐに破られるわ!」


「は、はい!」


私の指示に八戒と沙悟浄、それに三妖仙が魔王に向けて結界を重ねていく。


「獅駝王様、直ぐに元に戻してさしあげます!貴方は本来、もっと馬鹿で脳足りない立派な方のはず!」


「そう。暴れるにも最強の称号を求めるためだけに強い相手に喧嘩をする幼い思考回路の純粋さ!」


「けれど今のような見境なく殺生し、私達にまで手をかけるような獣ではなかったはず!貴方は私達の敬う獣王様なのですから!」


何か褒めてるのか貶してるのか分からないけど、本気で慕っているみたいね?


「今より貴方様にかけられた洗脳を解いてさしあげます!」


三妖仙は「洗脳解除」の術を身動き出来ない魔王にかけたの。


「!!」


けれど三妖仙達は驚いたかのように狼狽していた。


「どうしたの?洗脳は解けたの?」


三妖仙達は私に答えた。


「そんな馬鹿な…洗脳、されていないではないか?それどころか…私達の記憶すら残ってはおらん?」


「いや、まるで産まれたばかりの赤子のように何も知性がないではないか?」


「これでは野生の本能のみに暴れる獣?獣神!?」


私は三人の言葉から何者かに記憶を消されたかと思ったけど、それすらされた形跡がないと知らされた。


「じゃあ、別人なの?他人のそら似?」


「いや、あの覇気は正しくご本人…どういう事なのだ??」


その時、私達の目の前で魔王が力任せに結界を消し飛ばしたの!


「うそっ!何て出鱈目な強さなのよ!?」


抑圧された魔王は私達に対して餌から、始末するべき対象と見なしていた。凄まじい覇気と殺気が私達を怯ませたの。


やばっ!恐怖で足が竦んだみたい…


その私を獲物として魔王が襲い掛かって来た!


ヤバい、殺られる??


その時、背後からフォンさんが私に向かって、


「準備出来ました!これから自分も参戦致します!」


フォンさんは地面に両手を付けると、地面から棺桶が出現し、中から二体の鎧を纏った鬼が出現したの??


「えっ?あれはまさか式神なの?」


しかし、その鬼神から発する覇気は尋常じゃない力を感じたの。


「かつて孫悟空さんを苦しめ、さらに姉の仇であり、幼かった自分の魂を飲み込もうとした悪鬼!しかし今の自分ならお前達を使役する事が出来る!」


二体の鬼神は一瞬で私をすり抜けて、迫って来た魔王に襲い掛かったの。


一体が大きな鎌を振り回し、一体が氷の剣で斬りかかる。しかも、その動きは俊敏かつ獰猛な様は正に獣のようだった。


「あれ、あれは、まさか??」


「まさかのまさから~」


沙悟浄と八戒は、その鬼神の正体を見て震え上がったの。何故なら、過去にフォンさんはあの鬼神を体内に吸収し暴走した挙げ句、その鬼神に肉体を奪われた事があったから。その時の恐怖は実際に目の当たりにした二人からは悪夢に等しかったの。その二体の鬼神とは孫悟空達が戦った来た妖怪の中でも最強級!


フォンさんが叫んだ鬼神の名は?


「お前達の力を見せてみろ!金角!銀角!」


金角と銀角と呼ばれた鬼神は魔王に向かって牙をむく。魔王と二体の鬼神!フォンさんの裏の手で勝機を手に入れられるかも?



そんなこんな



次回予告


フォンのこれまでの軌跡


少年は救われて、正しく育つ!

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