魔鋼騎戦記フェアリア第2章エレニア大戦車戦Ep2伝説の魔女と皇女Act5魔法の代償? そんな・・・恥ずかしい事・・
ここらで一休みにしませんか?甘い物なんてどうですか?
ミハルがあなたを癒そうとしてますよ。
ミコトに導かれて魔法の力を使えるようになるリイン。
勿論、その代償が必要になる。その代償とは・・・・。
あああっ!これはっ!もしかしてっ!・・・・・。
(作者・注)今回はちょっと・・・・です。お好きな方にはそれなりに。そうでない方にもそれなりに。
ミコトは悪戯っぽく笑い掛ける。
「で。魔法力を使ったリインは何が欲しくなった?私みたいに食べ物?それともお酒?」
ミコトが魔法力の代償が何なのか訊いてくる。
「え?欲しい物・・・」
ミコトに訊かれてリインが今凄く欲しくなった物を思い浮かべる。
「あ・・・あれ?」
リインが顔を赤くして下を向いてしまった。
ー どうしたんだろう。胸が熱くなって堪らない
下を向いて身体をふるふる振るわすリインを見るミコトが眼を細める。
「ははーん。そっか、リインの欲しいのって師匠と同じなんだ。ふーん」
ミコトがにやにや笑ってリインを見詰める。
「え?ミコトの師匠さん・・・って!馬鹿ぁ、違う違うっ!」
更にリインが赤くなって否定する・・・全力で。
「いいって、いいって。
これは神の求める代償なんだから。
仕方が無いじゃない。
誰かに抱いて貰いなさいよ。
そうすれば魔法力が戻るから。
それにもし、魔法力を元へ戻さなかったら、
次に使おうとしても魔力切れで使えないかもよ?」
ミコトが下を向いて身体をもじもじさせているリインにさらっと重要な事を言う。
「そ、そんなぁ。何とかならないの?」
涙目で訴えるリインに、ミコトが言い切る。
「なりません。
リインを選ばれた神様は私の師匠と同じ最高位の戦神みたいだから。
代償も強力なんでしょうねぇ・・・えへらっ」
へらへらと笑ってミコトがどうにもならないと手を振る。
「うあああんっ、どうしよう、お父様っ!」
真っ赤な顔を手で隠して王に泣いて助けを求める。
「リイン落ち着け。この様な事となろうとは・・・」
王自体もおろおろと動揺を隠せない。
「この身を好きでもない者で穢してしまう事が出来る訳ありません。
それならいっそ力を使えなくったって・・・」
リインが泣きながら力の放棄を考えると、
「ねえ、リイン。
欲しいのは男の人?それとも女の人?それともエクスタシー?」
さらっと大胆な発言をするミコト・・・
「えっ?ええっ?そ、それは・・・」
頭から湯気を噴出し、リインは返答に困る。
「あ、あの。解らない。
ただ胸の中が疼いて疼いて・・・堪らないの。ああっ恥ずかしいっ!」
両手で顔を隠して恥ずかしがるリイン。
「ふーむ。ナルホド。そう言う事ですか」
ミコトが顎に手を添えて考えると。
「ちょっと王様。
部屋を借りるわ。誰も覗いちゃ駄目ですからね!」
ミコトがリインの手を取って奥にある部屋へと向かう。
「えっ?何?ミコトっ何なの?」
リインが慌てて手を振り解こうとするが。
「いいからっ!ちゃっちゃと、来なさいっ!」
強引に奥の寝室へとリインを引っ張っていく。
「誰も来てはいけませんよ!いいですね!」
王に対してそう告げると、寝室のドアを閉めてしまった。
後に残された王は呆然と成り行きを見ているだけだった。
寝室のベットにリインを横たえさせ、傍に立つミコト。
「でわ。リイン、始めましょうかね」
ミコトの目は有無を言わせぬ鋭さでリインを見る。
「え?えっ、何?何をするのミコト?」
リインはミコトの瞳に圧倒されて子猫の様に丸こまる。
「戦さ場へ出て闘う勇気はあるのに・・・
こう言う事にはまるで子猫の様に初心なんだねぇ」
ミコトはリインの顔に近付いて甘いささやきを投げ掛ける。
添えた手で、くいっと顔を自分の方に向けさせる。
「わっわっ。ミコト、近いっ近い?!」
リインが焦って抗おうのを・・・
「黙って!」
一言だけ言うと、ミコトはリインの唇に自分を重ねる。
「んっ!んんっ!」
目を大きく見開いたリインが驚いて振り払おうと抵抗するのを、
ミコトはリインの頬を両手で押えて尚も唇を重ねる。
ー 何だか・・・凄く気持ちいい・・・
だんだん身体の力が抜けて抗う事が出来なくなるリイン。
2人の間に不思議な感覚が芽生え始まる。
ー あれれ。
私、なんでこんな気持ちになっているんだろう。
さっきまではリインの魔法力を回復させる為だって割り切っていた筈なのに?
リインと唇を重ねていると、もっとリインが欲しくなってきた。・・・どうしてなの?-
ミコトが自分の変化に戸惑っているのと同様に。
ー 不思議。
女の子同士なのに身体の芯が熱くなってくる。
もっともっとって求めてしまう。
私って変なのかな?
それともミコトの事が好きになってしまったのかしら?
リインはミコトの肩に手を添えて求めてしまう。
ミコトはリインが肩へと手を廻して来た事を知ると、
頬から手を離してリインの首へと手を廻した。
2人の間にどれだけの時が経ったのか。
自然と2人は離れ合うと、気恥ずかしさに顔を背けてしまう。
「不思議。もう全然熱くなくなったわ。治まったみたい」
リインが少し荒い息を吐きながら、そっとミコトに言う。
「そう。それは良かったね。リインの魔法力が戻っている事を祈るよ」
ミコトはリインと逆に赤い顔をしてリインの傍から離れようと立つ。
「待って、ミコト!」
リインに手を掴まれた。
「んっ?何?」
ミコトはリインがじっと自分を見詰めている事に気付く。
「お願い、もう少しだけ一緒に居て」
リインがミコトに傍から離れないでと願った。
「う。うん・・・」
ミコトとリインはお互いの体を抱き合って再び唇を重ね合った。
まるでそれは2人の魂が、
悠久の刻を越えて結ばれた者同士の様に熱く美しい姿だった。
______________
ぽわんっ
「ほえぇ。魔女と王女って、そんな仲だったのですか?」
ミハルは顔を赤くして想像する。
「あ、あのねミハル。今のはユーリ姉様が脚色して・・・」
リーンも顔を赤くしてもじもじと体を振る。
「はーはっはっはっ。小娘達にはちょっと色気が強過ぎたかな?」
ユーリが2人を見て大笑いする。
「でも、2人が結ばれた事は本当らしいのよね。
伝説にも魔女と皇女が結ばれる事によって信頼が深まったって書いてあるもの」
リーンが思い出す様な仕草でユーリの話を認める。
「そう言う事なのよ。
結ばれたって所の脚色は私が勝手に付けたんだけど・・・
あの・・・シマダ兵長?」
ミハルが赤い顔をして呆然としているのを気にして声を掛けるユーリ。
「あ、いえ。ちょっと思考が停止していました。すみません」
赤い顔のままミハルが意識を取り戻して謝った。
「それで、2人はこの後ロッソアの軍を追い出したんですね」
ミハルが歴史で習った伝説の結末を口にする。
「そう。
2人は何度も闘い、ロッソアの軍を破ったの。
フェアリアの中から追い出す事に成功したのよ」
リーンがミハルの言葉に継いで頷く。
「だが、本当の伝説はそこで終わりじゃないの」
ユーリが2人を見て、
「これからが問題なのだ。
私の言いたかった事はここからが重要なのだ。
伝説とはいえど・・・心して聴いて欲しい・・・」
ユーリは口調を変えて二人を見据えた。
ユーリが語る物語。
ここからが知られていない本当の物語。これからが真実の物語。
2人の魔女の物語。
リインが辿った数奇な運命をミハルは知る事となる。
次回 2人の別れと闇の到来
君は闇に飲まれるのかそれとも抗うのか(少しまともだ・・・)





夏休みのオトモ企画 検索ページ