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魔鋼騎戦記フェアリア  作者: さば・ノーブ
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第5章 蒼空の魔砲師 Ep3 空戦魔砲師 Part3

空の闘いは突然に始まった。


後方を盗られたミハルは、逆襲の一撃を放とうとするのだが・・・

機銃が軸線に目標を捉えた。

先鋒を飛ぶ機体が、白い魔法衣目掛けて殺到する。


「まだ・・・まだ・・・」


後方を摂られたミハルは真っ直ぐに飛ぶ。

まるで撃ってくださいと云わんばかりに。


機銃の装填を確認し、いつでも撃つ事が出来る様に準備を怠らなかった。


「さぁ・・・いよいよね」


チラリと敵機の後を追うホマレを観て、大丈夫だと頷く。

敵機はいつでも撃てる距離にまで詰め寄せている。

ミハルは射撃されるタイミングを逃がさないように敵を睨む。


その様子を離れずに見詰めるホマレも自分の銃に初弾が装填されている事を確認し、


「ミハル・・・無茶するんやないで。

 アンタは空戦なんか始めてやろーに・・・3次元の闘いなんてやった事ないやろーに」


間も無く始められる巴戦に一抹の不安を抱いていた。


「せやけどな・・・ミハル。やってみん事には始まらへんやん・・・な」


だが、ミハルの事を頼まれたホマレは、

己が腕で道を切り開けるのかを知る必要があるとみていた。

だからいつでも援護射撃が出来る所まで近付いて、様子を見る事にしたのだ。


「さぁ!観せてーなっ、魔砲の力(マギガンナー)とか言うモンを・・・な!」


呟くホマレが白い魔法衣を靡かせて翔ぶミハルに呼びかけた。




「今!」


ミハルが叫ぶ!


瞳に写る機銃が火を噴く。

それは瞬きをする時間にも満たないタイミング。


挿絵(By みてみん)



  (( ド ドッ ))


発射煙が流れる。

機銃弾が空間を切裂く。


だが、目標に命中する事は無かった。


  ((ヒョウッ))


白い魔法衣が弾を避け、身を翻した・・・上空へと。

敵機の機銃弾が今居た処を切裂いた事に眼も繰れず、

ミハルは急激に上昇し、敵をやり過ごすと。


「いけぇっ!」


敵機の上空で捻り込む様に身を翻し、反転したミハルが。

機銃を先頭の1機に向けてトリガーを引き絞った。


 (( ダ ダダダ ダダダッ ))


最初の一発は前方に流れた。

2撃目は側面に外れる・・・そして。


  ((ガンッ ガンッ ガンッ))


弾が敵機を捉える。


  ((  ボッ ))


炎と煙が吐き出される・・・黒い機体から。


敵機の上空から身を捻りながらの射撃。

初めて撃った機銃で、初めて闘う敵機との空戦で・・・


「1機目っ撃破!次っ!!」


挿絵(By みてみん)



上空から逆落としに突っ込んだミハルの眼前に後方の敵機が迫る。

最早、撃ってくださいと云わんばかりに近寄った敵に、的を絞る。


「貰った!」


もう、照準する必要もないまでに眼の先に迫った機体に向けてトリガーを絞ろうとした・・・


「えっ?!」


ミハルには敵機が消えたように思えた。

黒い機体はミハルが射撃するタイミングで急激な降下に移ったのだ。

射撃タイミングを失ったミハルが、敵の姿を探す。


「あっ?!

 もうあんな所にまで?凄いな・・・こんな一瞬で。

 そっか・・・これが()()()()なんだね!」


驚くより記憶に留め様とするミハル。

それは戦闘に慣れた戦士たる者の経験。

その記憶は新たな闘いにおける経験値へと培われる。


一瞬の時間で敵との間に200メートル程の距離が開く。


「それにしても・・・あの図体なのに、これほどの機動力を誇るなんて。

 油断したら手痛いダメージを喰らってしまいそうね」


ミハルが離された距離を詰めようと切替すと。


「うん?どうやらアイツも・・・その気なんだね?!」


残った2番機の黒い機体が反転をかけ、此方に向って来るのが解ると。


「だったら・・・正面からの一撃で、勝負を決めよう・・・か!」


挿絵(By みてみん)



ミハルは接近を辞めて、その場に立ちはだかる。

上空から勝負の行方を見詰めていたホマレが腕を組む。


「そうくるか・・・ミハル。真っ向勝負・・・射撃の腕を見せてくれるっちゅーんやな?」


もうミハルを信じ込んだホマレは手を出す事も忘れて、勝負の行方を見守っていた。

勝利を確信して・・・



「来なさいっ、私の射撃術をみせてあげるわ!

 譬え戦車砲でなくったって、当ててみせるからっ!」


空中機動する敵に向けて、魔砲師ミハルが狙いを定める。

だが、軸線を合わせると敵は素早く動き回る。


「機動戦・・・確かに動きは速い・・・けど。

 魔砲師の私にはその動きも手に執るように判るの。

 伊達に2年も砲手を務めてはいないんだから・・・

 それに私の射程は長いのよ・・・だって、戦車砲を撃ってたのだから」


ミハルの眼は敵の動きを先どる。

指はトリガーに掛かり力が込められていく。


黒い機体に付いた紅いキャノピー内で、3個のレンズがミハルを捉え続ける。

白い魔法衣を着た、蒼髪の魔法使い。

その少女の両目が蒼く輝くのをレンズが拡大する。


  ((ダダンッ))


挿絵(By みてみん)



レンズが割れた・・・弾が壊した。

紅いキャノピーが防弾ガラスを割られて、粉々に吹き飛ぶ。


魔砲の使い手が機銃を掲げる。

すれ違い座間に黒い機体から流れ出る煙を見下みおろして。


「やったな・・・ミハル。

 やはりアンタは魔砲師。間違いなく魔砲の使い手(マギカガンナー)

 そして新たな空戦魔砲師・・・空の魔法使いとして目覚めたんや!」


ホマレは輝く蒼髪の魔砲使いへと呼びかけたのだった。




初陣で2機を墜とした魔砲師マギカガンナーミハル。


ホマレはミハルの力(魔鋼力)を目の当たりにし、確信するのだった。

新たな空戦魔砲師が誕生した事を・・・


次回 Ep3 空戦魔砲師  Part4

君は闘いが終ったと想った・・・だが、それは自分の甘さの表れだと知らされる事となる!

  ・・・人類消滅まで ・・・アト 163 日

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