魔鋼騎戦記フェアリア エピローグ・終わりは始まりを告げる時 Part1
ミハル達が旅立った後。
フェアリアに残った戦士達は・・・
「本隊の出発までには還らないといけないから・・・」
凛とした士官服姿で両親に告げた。
「また旅立つのかいラミル。
もう戦争も終わったのだから、軍隊を辞めて戻ってきておくれ」
年老いた母が願いを込めて娘に告げる。
「それがケビンの願いだったのだから。
ラミルが生きて還って来てくれる事を一番願っていたのはケビンだったのだから」
父がラミルの髪飾りを観て話す。
だが、ラミルは微笑みながら首を振って応える。
「何故だいラミルや、どうしてまた行くと言うんだい?」
母が手を差し伸ばし、ラミルを答えを求める。
「父さん母さん。まだ何も終ってはいないんだよこの国の戦いは。
本当の戦争は何一つ解決していないんだよ」
しがみ付いて来た母を抱いてそっと教える。
「終っていない?皇女様が終戦を宣下されたと言うのにかい?」
抱き合う2人に父が問う。
「うん・・・終ったのはロッソアとの闘いだけ。
まだ本当の戦いは継続中なんだよ。
私の友は、その中に向ったんだ。フェアリアから遠く離れた所へと・・・」
父母に自分が何故まだ闘う事を辞めないのかを教える。
「軍を辞めるのは、その闘いが終わる時。
戦友と共に本当の平和を手に掴んだ時さ。父さん母さん・・・」
ラミルの顔には戦争に向かう者としての翳りは微塵も無く、その瞳は決意を秘めて輝いていた。
ラミルは父母との再会を果し、小高い丘へとやって来た。
そこには兄ケビンが待つ、墓標がひっそりと建ち並んでいた。
「ケビン兄さん・・・ありがとう助けてくれて・・・」
左髪に着けていた髪飾りを外し、手の平に載せる。
「弾を防いでくれたんだろ。
知ってるよ・・・兄さんが護ってくれたんだよね・・・解っていたさ」
紺色の士官服を着たラミルの瞳に、涙が溢れてくる。
「父さん母さんの事・・・もう少し護ってあげて欲しいんだ。
私が戻るまでの間・・・頼むよ」
墓前で溢れる涙を拭きもせず、独り兄の魂に話し掛ける。
「ああ、そうなんだ兄さん。
私は友との約束を果しに行く。だってあいつを放ってはおけないじゃないか。
・・・私の妹・・・ずっと闘い続けている娘を。
あいつ・・・ミハルの事を・・・さ」
墓前に手向ける花束を持ったままラミルが話し、
「だからさ・・・ケビン兄。必ず還ってくるから・・・
兄さんの願いを守るから・・・それまで頼んだよ」
ラミルは墓に向って微笑みかけた。
ラミルの姿は夕日に染められ、紅く映える。
まるで地平線に沈み往く太陽の如く・・・
赤く、 紅く・・・・
約半年振りに本編として追加いたしました。
連載終了としておきながら、誠にすみません。
思い入れの強い作品ですので、今一度Reスタートするかも知れません。
外伝として造ったモノも含めて、こちらで掲載するかもしれません(笑)
では。
これからも「魔鋼騎戦記・シリーズ」を宜しくお願いします!
次回 エピローグ・終わりは始まりを告げる時 Part2
リーンは女神様?





夏休みのオトモ企画 検索ページ