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魔鋼騎戦記フェアリア  作者: さば・ノーブ
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魔鋼騎戦記フェアリア第3章双璧の魔女Ep4革命Act30復活(リターン トゥ マジカ)

挿絵(By みてみん)


リン(リンカーベル・ユーキ)


漸く皇都にも平和が訪れたのか。

ミハルが涙するその訳は?

・・・。

そうか。

「わあっ、ホント。美味しいですぅ。」


涙目のミハル。


「あなたってホント、ミコトさん並・・・ね。」


呆れるリーン。



「だって・・・あんなに魔法力使うなんて知らなかったんだもん。」


口をモグモグさせながら、言い訳をするミハルに。


「はいはい。喋るのは口が空っぽになってから。」


額に手を添えて、リーンが注意する。


「・・・ムグムグ・・・はい。」


小言を言われて泣くのか、はたまた空腹を満たして嬉し泣きしているのか。

二人の間には、空の皿が山程積まれている。


「でもミハル。お皇王とう様に憑いていたのが、ヘスラーだったなんて。

 恐い話じゃあるまいし・・・。」

「うん・・・モグ。私も少々驚いたけど・・・モグ。

 もう、祓ったから、モグモグ。

 皇王様も善くなられると想うよ、モグ。」


ちっともリーンの言った事を聴いていないミハルに、はぁ・・・と、ため息を吐いて。


「そうね、これで奴の息が掛かった者達も力を失ってくるでしょうから。

 お手柄だったね、ミハル。

    ありがとう。」


リーンに礼を言われてニマッと笑うミハルが、


「それでリーン。話は変わるけど・・・。交渉の方は?」


気にしているロッソアとの会談に話を向ける。

話を振られたリーンが、真剣な表情を浮かべて、


「その事なんだけど。

 カスターから教えて貰った話に因ると、

 内戦状態が続き最早、皇帝の命に従う衛星国は皆無となり果てた様ね。

 当然ウラルもその中の一国らしいの。」


「だったら、そのウラルに交渉出来ないの?

 そこに、お父さんお母さんが居るのなら、還して欲しいと。」


ミハルの言葉にリーンが更に難しい顔となり、


「それが・・・永らく衛星国だっただけに政府という物がないらしいの。

 これから、どうなっていくのかも解らないらしいの。」


交渉自体が出来ないと解り、ミハルが落胆する。


「どうなっちゃうのかな・・・これから。」


落胆のあまり、下を向いてしまったミハルを元気付け様と、リーンが教える。


「ミハル、諦めては駄目よ。

 御両親を取り戻す為に皆が力の限り努力してくれているんだから。

 フェアリア以外の国も力を貸してくれているんだから。」


意外な一言に、ミハルが気付く。


「フェアリア以外の国?ヤポンの事?」


ミハルの問い掛けに、リーンは首を振り、


「ううん。ヤポンもだけど、それ以外の国、オスマン帝国も・・・よ。」


その国の名はミハルも知っていた。

フェアリアとヤポン、そしてオスマン。

この3国は共に友好条約を結んでいる程、仲が良かった。


「そっか。

 ウラルに近いオスマン帝国が、仲介になってくれれば・・・或いは。」

「うん。オスマン側もそう伝えて来てくれたの。

 だから、ミハル。諦めては駄目だからね。」

「うん!」


少しは安心したのか、ミハルの顔が明るさを取り戻した。


「・・・で。まだ・・・食べるのね・・・。」


安心して食べ直すミハルに、リーンが呆れた・・・。




_______________



<ヒョオオオオオオッ>


荒れ狂う風の中を、一台のトラックが走り続ける。


「はあっ。まだですかぁ、マジカ?」


ハンドルから手を離し、雑誌を読みながら退屈そうに少女が訊いた。


「うん・・・まだまだ、大分先だよ、リン。」


何処からとも無く、少女の声が答える。


「もう、一週間位は走り回っていませんか?」


雑誌のページを捲りながら、蒼髪の少女が訊く。


「・・・むう。何が言いたいの?」


少女の声が聞き返すと、


「迷っているんでしょ・・・道に。」


<ビクンッ>


トラックが不意に跳び上がった。


「だって・・・いくら地続きだと言っても、変だとは想いませんか?」

「ギクゥッ。」


また、トラックが跳ね上がる。


「それに・・・あの山。・・・二日前にみましたよね。

 あの独特な形・・・見間違いではありませんから。」


ちらっと雑誌から目を離し、山の形を確認すると、

片目が金色の少女は教える。


「間違ったら、最初からやり直してみるのも、一つの手ですよ・・・マギカ(まほうの)・マジカ。」


<タラッ>


トラックが冷や汗を搔く。


「あはは。イチから出直しって訳ね。

 それは良い手かもしれないわね。・・・でも。」

「でも・・・何?」


リンが訊き返すと。


「でも。

 ・・・フェアリアって、どっちの方なの?」


・・・。


言ったトラック本人も、リンも。

2人共、押し黙ってしまう。


挿絵(By みてみん)


「あああああっ、このっ・・・馬鹿チンがぁっ!」


「あああああっ、ヘルプ  ミィー。」


騒がしいトラックが、あてもなく彷徨っていた。


・・・・あてもなく・・・?

馬鹿チン二人連れが、フェアリアへ還ろうと道を急ぐ。

その道すがら出会ったのは。


次回 復活 Part2

君はそいつを知っていた。そう、友の仇を・・・。

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