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魔鋼騎戦記フェアリア  作者: さば・ノーブ
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魔鋼騎戦記フェアリア第3章双璧の魔女Ep4革命Act22闇との死闘 Part2

毛玉が言う。

「世界の破滅」だと。

ミハルと毛玉は闇との闘いを決意する。

毛玉が言い切った。


「世界の・・・破滅?」


ミハルが毛玉の言葉を繰り返す。


「まあ、余がミハルに害する奴を許しはせぬが・・・な、ミハルよ。」


毛玉は暗にミハルと共に闘う意思を告げる。


「ルシちゃん・・・。闘おう・・・闘ってくれるんだよね一緒に。同族との戦いを。」


ミハルが毛玉に感謝する。


「同族?ミハルよ、余は最早人の仲間となった者だ。

 あの薄汚い闇の者と一緒にしないで貰いたいものだな。」


毛玉が憤慨する様にミハルに怒る。


「あははっ、ごめんねルシちゃん。

 そうだよね、もうルシちゃんは私の友達だもの。大切な人だもの。」


ミハルが毛玉を手に載せて謝る。


「ミハル・・・今、大切な人って・・・言ってくれたのかい?

    この闇の者を大切な人って・・・。」


毛玉の目が、ミハルの顔を見上げる。


「うん!大切な人だよ。

 きっと平和になったら人になってね。 そして私の前に現れて!」


ミハルは毛玉をそっと顔を寄せて、そのフワフワの眉間にキスを与えた。


挿絵(By みてみん)


「ミ・・・ミハル・・・!」


毛玉が目を剥く。


「あーはいはい。そこまでそこまで。

 先輩もルシちゃんも。

 あれを見てください!」


ミリアが2人の雰囲気を壊す。


「えっ?あれって・・・。」


装填手ハッチから半身を出しているミリアに呼ばれたミハルが目を疑う。


「どうやら2人の魔女だけでは、止められなかったようだな、ミハル。」


毛玉が厳しい瞳で告げた。

ミハルの目に写ったのは、変わらず触手を振り回す黒い霧の姿だった。


「そ、そんな。<双璧の魔女>でも止めれないなんて。」


驚愕の表情で、ウネウネ伸びる触手を見詰めるミハルに毛玉が言ったのは。


「ミハルよ、このままでは奴に捕らえられてしまうぞ。あの友達も。」


毛玉が1号車に振り向き教えた。


「リーンとマモルが?」

「そうだ、奴は魔女達の魂を奪った時に知ったのだろう。

 もう2人の魔法使いがあの車両に居る事を。

 もう二つの魂を奪う事が出来ると・・・な。」


毛玉がミハルに教え、覚悟を求める。


「ミハルっ、最早闘うしかないぞ。

 友を救うには奴と闘うしか方法はない。」

「あ・・・うん!そうだねルシちゃん。」


毛玉に答えるミハルは、黒い霧を睨んで車内に命じる。


「1号車を守る為に、本車は戦闘します。

 各員戦闘配備!合戦準備をなせっ!」


その命令に4人が答える。


「了解!」


そしてキャミーがミハルに言った。


「1号車に連絡が取れない。

 ミハルっリーン隊長に手先信号を送ってくれ!」

「そうだねキャミー。了解っ!」


キューポラから身体を乗り出してミハルが1号車に信号を送る。



「 <リーン・・・逃げて・・・私達に構わず>・・・か。」


リーンが呟く。

その瞳を曇らせて・・・。


「ミハル姉は何と?」


ヘッドフォンからマモルの声がする。


「逃げて・・・だって。

 私達を逃がす為にミハルは闘うつもりなんだわ。」


マモルにリーンが手先信号の意味を教える。


「ミコトさんや、リインさんが向ったと言うのに、

 触手は相変わらず伸びて魔法使いの魂を狙っているというのに。

 ミハルは抗うつもりなの・・・私達を守る為に。」


リーンが悲しそうに瞳を伏せた。


「僕達では戦力にならないとでも、想っているんですかね姉さんは。」


マモルが不意にリーンに言った。


「えっ?マモル君・・・?」


顔を上げたリーンが、マモルを見ると、


「リーン隊長っ、ミハル姉に言ってやってください。

 僕達も魔法使いの端くれだと。

 姉さんと同じ魔法使いなのだと。だから一緒に闘おうって!」

「マ・・・マモル君・・・君は?」


リーンの瞳に写るのは男の子が闘う為に見せた凛々しい顔。

その決意は大切な人と共に闘い、護ろうとする瞳と顔に現れていた。

そして・・・。


「リーン隊長。

 気付きませんか?僕の中にミコトさんの力が残っていると言う事を。

 そして隊長の中にも・・・。

 <双璧の魔女>の魔法力は今、僕達の中にあると言う事に。」


ー  !   -


リーンも気付いた。

魔法力が少しも落ちていないと言う事を。


「あの2人は闘う為に僕達へ魔法力を残していったのです。

 魂には必要がない事を悟って。」

「リインさん・・・ミコトさん・・・。」


マモルの言葉に2人の名を呼ぶリーンが知る。


「そうか。2人は私達にアイツを倒せと望んだんだね、マモル。」

「ええ、隊長。僕達と姉さんに全てを託して行ったのです闇の中へと。」


マモルが瞳の中に力を込めてリーンに求める。

闘う意思を。


「あの車両を破壊して、闇の者を還して欲しいと。

 そしてフェアリアを守り抜いて欲しいと願ったのです<双璧の魔女>は。」


マモルが最後に大きな声で求めた。


「さあリーン隊長。我々が今すべきは逃げる事ではなく闘う事なのです。

 全ての友と、人の力で・・・闇を祓うのですっ!」

「全ての友・・・。全ての人の力・・・で?」


マモルの言葉を反芻して、リーンは皆の顔を見る。

ラミル、ルマ、パロン、そしてマモル。

皆が皆、ミハルと共に闘う事を求めている。


「全ての友、全ての人・・・そうね、そうだよね。

    ミ  ハ  ル・・・。」


想い人の名を呟き、リーンは決意を固めた。



キューポラから2号車へ大きく身振りを交えて教えた。

リーンはミハルが闘う事を認めた。

<双璧の魔女>達でもどうする事も出来なかったと言うのに・・・。


次回 闇との死闘 Part3

君は闇に自らの力を知らせる。自らに眼を向けさせる為に。

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