魔鋼騎戦記フェアリア第3章双璧の魔女Ep3破談Act24勝負?
ミコトに連れ出された二人。
そのミコトがミハルに言った。
「お前の中に居る奴と勝負する。」と。
「そんな。ルシちゃんは私と約束してくれたのです。
皆を護る事を、私を守ってくれる事を。」
ミハルがミコトを止めようとするが、
「それが信用できるかを調べると言っておるのだ。」
「だったら、何も闘わなくても。どちらかが傷付くなんて嫌です。」
ミハルが闘う事に反抗すると、
「ミハル。お前こそ思い込みが激しいぞ。」
苦笑いを浮かべたミコトが大広間へ入り、
「皇王殿、私が頼んだ物は?」
皇王に頼んであった事を確認する。
「ミコト殿に言われた通りに。」
用意が整った事を告げながら、ため息を吐いた。
「へ?」
ミハルも後からついて来ていたリーンもその光景に眼を点の様にした。
ギギギィッと首を回しミハルがミコトに訊く。
「あ・・・の。これは・・・一体?」
ミハルが訊くと、
「勝負の場だが? 何か?」
リーン、ミハル、ミコトの前には。
「どっどうしたの?この料理はっお父様っ!」
呆れたリーンが皇王に訊く。
「うむ。魔女殿に急いで用意しろと言われてな。」
テーブルの上には物凄い量の料理が・・・。
「ではミハル。お前の中に居る者を出して貰おうか。
私と勝負をして貰うぞ。」
「あ・・・の。もしかしてミコトさんの勝負って?」
ミハルが冷や汗を垂らして訊くと、
「見て解らんか?大食い競争だ!」
ポカン・・・
「む?何か問題でも?」
涙目のリーンが・・・。
「いえ・・・何も・・・。」
呆れてミハルも、
「はあ・・・そうですか。(棒読み)・・・それはいいですね。」
最早止める気にもならなかった。
「では、ミハル。邪な奴だった者を出して貰おう。勝負の時だ。」
ミコトがビシッとミハルを指差し言う。
「って。聖魔女が言ってるけど・・・出れる?」
ミハルがルシちゃんに伺う。
ーうーむ。気乗りせんが・・・まあいいだろう。-
右目に移ったルシちゃんがミハルと共にミコトの前へ行き、
「大喰らい競争とは、また変わった事をするな聖魔女。」
ミハルの口がルシちゃんの言葉を吐く。
「なに・・・大喰らいとは仮の話。
私は魔法力を使ったのでな・・・。お前の事をダシにしただけだ。」
「・・・・は?・・・」
ミコトの言葉にミハルもルシちゃんも、口が塞がらなかった。
「って・・・事は・・・勝負は?」
「端から何を賭けるかとか、決めてないだろ・・・気付けよミハル、邪な者だった奴。」
「は・・・はあ?」
開いた口が塞がらないとは、この事。
「で・・・ではミコトさんはルシちゃんとの勝負って端から考えていなかったのですか?
さっきは勝負して調べるとか言ってましたけど・・・?」
ミハルが何とか口を開いて訳を訊く。
「うむ、調べる事は調べる。いろんな意味でな。
そこでミハルに頼みがある。お前の中に居る者、確か今ルシちゃんとか言っていたが。
そやつに味合わせてやってくれ。
人間の食べ物の味を。そしてどうなるのか反応を見てみたいのだ。
だから大食いなどせず、ゆっくり味合う事に専念して貰いたい。」
ミコトの眼が光る。
「え?そうなんですか・・・解りました。
ルシちゃんに教えてあげますから、任せてください。」
ミハルはミコトの話を信じて胸をポンと打った。
その姿を見てミコトがほくそ笑む。
「くっくっくっ。まんまと罠に掛かりおって。
これでこの料理は保々私の物だ。」
呟くミコトに心の中でマモルが言った。
「これじゃあ、悪者ですよ、ミコトさーん。」
「はあ、リーン。あの2人、ホントに対照的な姉弟だわ・・・ねぇ。」
呆れた顔でユーリが呟く。
「はい・・・姉様・・・。」
それ以上の言葉を失ってリーンが黙り込む。
「これじゃあ千年の愛でも喪いかねない・・・ですわ。リイン聖女王。」
ユーリが微笑んでネックレスに語り掛ける。
「う・・・うん。でも、昔からミコトはあれだったから・・・。」
額を押えてリインが返す。
「で・・・ミハルさんは・・・。うるさいと言うか、食べた事が無い人・・・と、言うか。」
「うーん。味わい方が半端ないね。」
片や詰め込むだけ詰め込むミコト。
その傍らでミハルは一口ごとに驚きの声を挙げている。
ミコト「くぅーっ、食べ甲斐があるぅーっ。モグモグ・・・」
ミハル「むう。これは何と味わい深い。これが人間の食する物なのか、素晴しい!」
・・・・・。
「あの・・・早く終って・・・ぷりーずぅ。」
リーンが涙目で2人を見て頼んだ・・・。
終わった事は最早どうでもいいでしょう。
さて。
皆様お待ちかね。
漸く「魔鋼騎戦記」へと完全復帰に向いますよ。
つまり!戦車戦へと!
そして、いよいよ闘いは本当の伝説へと。
次回 ミハル少尉
君はとうとう命令を下す側となる。新たな力と刃を手にして。





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