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魔鋼騎戦記フェアリア  作者: さば・ノーブ
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魔鋼騎戦記フェアリア第3章双璧の魔女Ep3破談Act20祝福の光

「暑中御見舞い申し上げます。」

ミハルの浴衣姿です・・・。


挿絵(By みてみん)


皇王の面前でリーンがカスターに報告した・・・。

中央軍参謀長の事を。

その身柄をどうしたのかと言う事を。

「カスターやったわよ。私達、遂にヘスラー達を追い出す事に成功したの!」


リーンが幼馴染に飛び付き喜びを伝える。


「わあっ、こらっリーン姫。皆の前で何とはしたない。」


皇王が、リーンをたしなめる。


「あ。・・・思わず。ごめんなさいカスター。」


リーンが紅くなって謝ると、周りの人から笑いが漏れる。


「よく頑張ったねリーン。そしてありがとう、ユーリ姫を救ってくれて。」


カスターが微笑む。


「えっ?どうしてそれを?」


リーンが何故知っているのかと訊く。


「僕もユーリ姫が闇に囚われているのに気付き、あらゆる手段を尽くそうと考えたんだ。」

「うん。それで?」

「聖教会・・・秘密結社にも行った。

 でも、力になってくれなかった。

 だからユーリ姫の幼馴染に来て貰ったんだ。マジカ君にね。」


リーンはカスターを見て手をポンと叩き、


「そうか!あの人達を寄越してくれたのはカスターだったのね。」


そんなリーンにカスターが訊く。


「どうだったかな?少しはお役に立てたのかな?」


パチパチパチ。


突然拍手をするマモル・・・いや、ミコト。

拍手を終えると右手に聖槍を出し、


「我が名は聖巫女ミコト。

 そなたの努力に感謝する。良くぞ我が妹巫女ミサトを呼んでくれた。

 礼を言うぞ。」


あの聖巫女が、カスターに対し頭を下げた。


「え!ええっ!?あの<双璧の魔女>ミコト?伝説の魔女ミコトが?」


周りの人々が口々にざわめく。


「そう。我が友にして偉大なる魔法使い。

 この聖騎姫リインの盟友。」


リーンのネックレスから碧き光が放たれリーンが現れた聖剣を天に翳すと、


「おおおおおっ!」


その姿は古来の女王リインとなった。


「我が子等よ。魔物ルキフェルは改心し、天に召された。

 我が盟友ミコトの妹巫女の力で。

 ミサト殿を呼び寄せたのは、そなたの心が一心にユーリを闇から解き放つのを求めたから。

 そうですね、カスター。」


リインが剣をカスターに向ける。


「は・・・はい?リーン・・・いえ、リイン女王。」


畏まってカスターが本心を告げる。


「うむ。ではカスター、そなたに私からも礼を言わせて頂こう。善くやってくれた。」


畏まるカスターに、リインが剣先を栄誉の礼を与える。


「は・・・はい。有難き幸せ。」


頭を深く下げ、片膝を付いてリインの前で畏まるカスターにミコトが訊く。


「カスターと申す者よ。聖巫女が問う。

 そなたの心はユーリ姫とリーン姫。どちらを選ぶ?」

「 ? 」


カスターがミコトの問いに答えかねていると、


「ええいっ!解らんか。お前はユーリとリーン。

 どちらが好きなのかと訊いておるのだ!」


ミコトが笑いながら怒った。


「え・・・それは・・・つまり・・・。」


カスターがユーリとリイン・・・いや、リーンを見て口篭る。


「つまり・・・どちらだ?お前の心はとうに決まっておるだろうに・・・言え。」


ミコトが笑って急かす。


「カスター、言って。

 あなたの本心を。私に気兼ねしなくていいの。

 今、あなたが求めるのは・・・姉様なのでしょう?」


リインがリーンの声で当のリーンの心を教える。


「リーン・・・僕は・・・僕は・・・。」


カスターが立ち上がり、ユーリの元へ走る。

驚くユーリの手を取り、


「僕はユーリ姫が好きだ。ユーリを愛しているんだ。

 すまないリーン。騙したつもりではないんだ。

 傍に居て解った。僕はユーリが好きなんだと。

 昨日もユーリに愛を誓った処なんだ。」


カスターが心の丈を打ち明けた。


「カスター、ありがとう。」


手を握り返したユーリが泣きむ。


「あらあら・・・。思いっ切り振られたなリーン。」


ミコトが微笑んでリインを見る。


「ふふっ、ホント。ヤサ男なんだから。」


リーンが認めて笑う。


「ではリイン。我らの手で祝福せねばなるまいな。

 我等<双璧の魔女>の手で、二人の愛に祝福を!」

「ええ!ミコト。喜んで!」


リインの剣と、ミコトの槍が交わる。

碧き光が剣と槍から降り注ぐ。


「ありがとうございます。聖王女、聖巫女。」


ユーリが光を浴び、礼を捧げた。



_____________


「どうかしたのミハル?」


2人を祝福した後。


「ううん。なんでもないよ。うん・・・なんでも・・・。」


辛そうな顔をして、眼を伏せているミハルに、リーンが心配する。


「なんでも無くはないよ。そんなに辛そうなんだから。どこかで休む?」


ミハルの顔を覗き込みながらリーンが手を取って歩き出そうとすると、


「ねえ・・・2人っきりで休める処へ連れて行ってよ。・・・リーン。」


そう願うミハルの口元が歪んだ。


「そう?判った。行きましょう。」


リーンはチラッとマモルの方を一目見てからミハルを連れて奥へと向かう。


ーああ、解っているさ、リイン。-


宝珠の中でミコトが頷いた。

リーンに抱えられる様にして歩いてゆくミハルの姿を見送ったマモルに、ミコトが言った。


「継承者・・・気付かれぬ様に後をつけるんだ。」

ミハルと共にリーンは誰も来ない部屋に入る。

そこで眼にした事とは。

ミハルの身に何が起ころうとしているのか・・・。

次回 ミハルに巣食う者

君は友の身に宿る者と対峙する。友を救う為に・・・。

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