魔鋼騎戦記フェアリア第3章双璧の魔女Ep2姉弟エピローグ(後書に添えて)
マモルは気が付く。
闇から解き放たれて。
どうして自分が此処に居るのかも解らずに。
今回でEp2姉弟 は、終わりを迎えます。
この後のEp3に向けてのお知らせ等が後書に添えてあります。
お読みくださると有難いです。
赤黒い霧がマモルから噴き出し、ミハルを覆う。
「うあっ ああっ!」
苦悶の声を残し赤黒い霧に包まれるミハル。
ー彼女は行ってしまった。
我々は最早祈る事しか出来ない。
それで良かったのか?聖巫女ミコトよ。-
天界へと向かう魂達が、一人の魔法少女の魂が闇に喰われていくのを傍観して悲しむ。
ーこうしなければ私も聖王女も闘う事すら出来ないのだから。
これというのも闇が力を付けた結果なのだ。
今迄の様に、半端な闘いにはならないだろう。-
ミコトがマモルの宝珠から答えた。
そして、ミハルを包む霧に、
ー今にみておれ、邪な者め。
この辛さの何倍にもして返してくれる。
この聖戦巫女ミコトが祓ってくれる。-
そう言い放った。
ーよかろうミコトよ。我々はずっと見ておるからな。
そなたが邪な闇を打ち祓うのを。
この娘を救い出すのを。
・・・あの方と一緒に・・・。-
遠く旅立つ魂が言った。
・・・あの方・・・と。
ーああ、見ておれ。我が槍を取り戻したからには、只ではおかん。
必ず打ち破り、我々も1000年の呪縛から解き放たれよう。
リインの魂と共に、あの方に迎え入れて頂こう。-
宝珠の中でミコトが誓う。
やがて天界へと向かう魂が去り、車内に赤黒い霧とマモルの姿だけが残った。
ー術は成し終えた。-
マモルの右手がピクリと動く。
ー気が付いたか、継承者よ。目を開けるがいい。-
宝珠の中からマモルの魂へ語りかけるミコト。
「ん? うん? どこ? ここは?」
薄く瞳を開いた少年が、目の前にある服を見て口を開いた。
「僕はどうしたんだろう。確かロッソア軍に連行されて・・・
お父さんに会った。そして変な機械に入れられて・・・。」
頭を振りながら立ち上がる。
「 ? 」
そして目の前にフェアリア戦車兵の軍服があるのに気付いた。
「どうして軍服が?・・・わぁっ!?」
マモルの前でその軍服が動いたから驚いてしまう。
よく見ると、その服は誰かが着ているのが解った。
「黒髪?僕と同じ黒髪の女の子?」
自分に対し後を向いている黒髪の少女に向って声を掛けた。
「君?君はそこで何をしているんだい?君は誰なんだい?」
マモルの声にその黒髪の少女が振り向いた。
「女の子・・・女の子だ。」
その子はブカブカの戦車兵服を着て、というより頭から被って此方に顔を向けた。
ーどこかで見た気が・・・って。まさか?-
マモルの声に顔を向けた少女が、キョトンと見上げて。
「お兄ちゃん?お兄ちゃんこそ誰なの?」
ブカブカの自分の服を見て戸惑った様に少女が訊く。
その黒い瞳を見たマモルの心臓が高鳴る。
ーまさか・・・でも、この眼は・・・瞳は・・・。-
目を見開き口をパクパクさせたマモルを気にもせず、その少女が告げた。
「あのね。
あたしはミハル。
島田 美春って言うの。」
ニコリと笑って言った少女に、マモルの瞳は釘付けとなった。
主人公のミハルは弟を闇から救う為、闇に囚われてしまいました。
主人公不在?
いえいえ。出てきたでしょう?
新たな主人公が。
そう、ミハルが最期に放った術がありましたよね。
あれですよ。
ですから、主人公は何も変わってはいない・・・なんと言うオチ。
これからの「魔鋼騎戦記フェアリア」。
正に、「幼女魔法使い戦記物」となるのでしょうか?(パクリじゃないです)
それじゃあ、本当のミハルは?
それはね・・・ヒントは第2章に描かれてありますよ。(読み返して)
それでは次回からEp3破談 が、始まります。
戦争は終局を迎える事が出来るのか?
勝者はどちらに?
そして極大魔鋼弾は、使用される時を迎えるのか?
暗躍する闇の者達との決戦は?
そしてなにより、新たな主人公とは?
でわっ!Ep3 破談 にて。
ミハルの最期の姿を後書に添えて・・・。
君は大切な約束を守る事が出来るのか?





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