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【詩集】さいごのはじまり  作者: につき
15/21

「思う」「めそめそしたうた」

⒕11.28 「めそめそしたうた」駄作反省。推敲。「思う」推敲。

「思う」




私が子を思うとき


母はわたしを思う


私が母を思うとき


子はわたしを思う




親が子の


子が親の


せなかをいつも


思っている




それぞれが


それぞれの


あなたのせなかを


思っている




ちいさな思いは


あなたのせなかから


おなかを通りぬけて


あたなのたいせつな


大きなせなかへと


届いている




大きな思いは


あなたのせなかから


おなかを通り


ちいさなせなかを


見守っている




あなたのせなかを


通して


大きな


ちいさな


思いが


お互いを


見守っている






「めそめそしたうた」




麗しき 調べに辿る 涙声

思い溢れる 面影の

溺れた酒に 血の中を啼く


聴いて思う。呑んで思う。書いて思う。果てなく思う。

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