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時雨  作者: とにあ
26/31

夏の終わりに

キラキラを探して〜うろな町散歩〜

8/23 道行き猫と、森中の遭遇


うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話


8月23日

お話し中です(汐ちゃんと)

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 ゆっくりと体を伸ばす。

 夏は暑い。

 それが普通。

 それでも今年の夏はねっとりと絡むような熱があった。

 だから、家猫の特権を行使しあまり出歩かなかった。

 打ち水で少し下がった空気とくるくる回る羽根車の風で涼む。

 出かける時はチビどもはお留守番。


 (8/13?)

 町の気配が微かにおかしい昼下がり。

 チラチラと指を振る小柄な少女。

 麦わら帽子に白いワンピース。かわいい少女は好きだ。

「んな」

 ごはんは持ってなさそうだけど、撫でていいぞ?


 少し、間がある。

 撫でないのか?

 じゃあ行くけど?

 その身を翻しつつ、振り返って、

「んなっ」

 じゃあ……。と塀の上に飛び上がる。

「あ」

 がっかりした惜しむような声。

「んなぁ」

 俺は行くぜ。



 そして俺は風になった。わけもなく、ゴローに餌を分けてもらいに行った。



(8/20?)

 この日は、行楽客ではなさそうな少し不思議な空気の老人を見かけた。

 商店街そばの空き家だった場所に入って行く。

 新しい町の住人かな?

 最近引っ越してくる人間が多い。

 そう、人間もあやしげなのも。

 美味しいご飯くれるんなら何でもいいけどねー。



 (8/23?)


 今日はゆきちゃんのところに行くつもりで北の森に来た。

 ふわりと風が吹いて『少し待って』と言われた気がしたのでお気に入りの場所で風に耳を傾ける。

 じっとりした濃い湿気。

 最近、バケツをばしゃんとひっくり返したような雨がよく降る。

 野良をやめててよかったと思う。

 やめてなかったら?

 ゆきちゃんに入れてもらう!


 軽い車の音が聞こえる。

 浜辺の入らずの店(店って基本入らずだけど)の姉妹の足音と匂い。


 ふっふっふ

 今日はメスを侍らせれる?

 クリンとした栗色の髪の少女。

 あまねより年下で、すずねより年上だ。

 確か『うしお』

 一緒に行くだろと見上げているとぱぁっと嬉しそうな表情になった。

「手袋ちゃん……じゃなかった。時雨ちゃん?」

「なっ!」

 どっちでもいーぞ!

 じゃ、行くか。

 歩き出すが続きがない。

 あれ?


 来ないの?

 この辺で虫捕り?


「一緒に行ってくれるの? ありがとうっ」

 ゆきちゃんに会いに行くぞー。


 途中で休憩を挟んでずんずん行く。


 ふんふふーん♪



 途中で、警戒する雄のにおいがした。


 むぅ!



「……こんな所に、子供……?」

 その雄はうしおを見てそう言った。

 さっきまでのぴりぴりした雄の匂いは消えている。


「なうっ」

 どっかいけ。


 その後うしおとその雄が和やかに話しだす。


 見張っておこう。

 雄は何するかわかんないし、うしおは小さいからな。




 なぜかゆきちゃんのところまで一緒になった。


 むぅ!


 しかもゆきちゃんに親しげそうだ!


 得体の知れないからくりで困っていたのはいい気味だ。


 さぁ!

 ゆきちゃんに会いに行くぞ!

文芸部から高城部長

町長さんとこの飼い犬ゴロー

悠久の欠片 から皇さん

青空汐ちゃん、

賀川君

雪姫ちゃん(名前だけ)

お借りしました

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