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時雨  作者: とにあ
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夏の海辺

「んなぁ」

 お勝手口のあたりに陣取って一鳴き。

「おー?」

 顔を出すのはいつも元気いっぱいのイタズラ者。

「んなぁ」

 おはー。


 動かず鳴く。

 イタズラ者は一旦引っ込んでまた出てくる。

 だから、くるりとその場で回って少し距離をとって座る。

 その目から視線は外さない。

 イタズラ好きで油断は大敵だ。

「な〜」

 メシー


「ほれ」

 ポイっと投げ渡される食材のはしっこ。

「なっ」

 いただきます


 はしっこと言っても貰えるごはんは美味い。

「うまいか〜」

 聞いてくるので、咀嚼を中断して顔を上げる。

「んなっ」

 おうっ


「そうかー」

 手がうずうずと動いているが撫でにくることはない。

 料理人は大変らしい。


「こないだコンテストに乱入してたろぉ?」

「んなっ」

 おうっ


 ぐいっと覗き込んでくる。

「楽しかったか?」

 内緒話のようにそっと言うから、

「んなぁ」

 おう

 と小声で返した。


青空海ちゃん借りてます

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