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2.3.2.水の魔法使いが操る「オーラ」で、炎を消すことは可能なのか?

 さて、前回にあげた利便性を加味して、「水の魔法使いが操っている水は、実は水ではなくて魔法使いのオーラである」という設定を実際に成立させたとします。

 ここで問題になってくるのは「では、水の『オーラ』は、火を消すことが可能になるのか?」という問いになってきます。


 前章において火の魔術を定義した際には、「火の魔術≡可燃物が燃える可能性を操っている」として定義を行いました。この定義を無条件に水の魔術に当てはめてみれば、「水の魔術≡物質が水分を帯びる可能性を操っている」ということになります。


 ですが水分が物質の一要素である以上、この定義は不十分です。この定義を採用してしまうと、「じゃあ可能性として操られるはずの『水分』は、いったいどこからやってくるのか?」という、これまでに考察した結果をもう一度掘り起こすことになってしまうためです。


 そこで水の魔術の「オーラ」は、火の魔術の「オーラ」とは別物として考えなければなりません。この場合、「水の魔術」≡「対象が水を受けたときと同じ程度の効力を受ける可能性を引き寄せる」としてみるのはどうでしょうか?


 やや表現があいまいですが、こうすることによって「ずぶぬれになる」や、「火が消える」、そして「水圧で吹き飛ばされる」といった、水が役割として帯びるような性質を「水の魔術」も発揮できるようになります。

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