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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第四章・出会いのある!良い旅!夢気分♪
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誘拐なんかしてません、信じてください。

ツッコミが、ツッコミが足りない。

メイドさんのパンツ成分が足りない。

宗教国家に被害甚大。

次回は、皆でハッチャケル予定。

見てね♪

視点・アリア(でも嘘はつきます)


「オラ!さっさとどかないと教皇が死んじまうぜ!」

「あらあら~」

「わ、わかった!お前達下がるんだ!」

「しかし隊長!」


ここで現在何が起こっているのか説明しよう。

俺と若返り教皇の二人が、教皇誘拐などの罪により牢屋行。

祭典が始まってしまったので、若返り教皇が本物の教皇であると分かる人物に、祭典終了まで会えないことが確定。

なので、ホントに誘拐したということにして、牢から出さないと教皇が死ぬことになると脅迫。

そして現在、この国最大の大神殿の大広間にて兵士達と睨み合い。

……あれ?俺何してんだろ?


「ククク、そんな反抗的な態度でいいのかな?こっちは別に戻らなくてもいいんだぜ?代わりに、教皇の命が消えるだけなんだからな!」

「貴様!!」

「もしかしたら今頃、腕の一本も無くなってるかもしれないな!お前等が邪魔したせいでな!ハッハッハッハッハッ!!」

「クッソ!!」

「教皇様に何かあったらただではおかんぞ!」

「あらあら~」


さっきから教皇様が、ニコニコニコニコ輝く笑顔を振りまきまくってる。

そんなに自分が大事にされてるのが嬉しいのか!

しっかし、どうしよう?

牢からは出れたけど、この後どうしよう?


「これは何の騒ぎだ!!」

「ガウェイン殿!実は―――」


ガウェインと呼ばれた超強そうな美人が乱入してきた。

キッと睨み付ける様な鋭い眼光の赤眼、ショートヘアの赤髪、真紅の鎧を身に纏った武人な美人。

この人、アーサーの仲間だわ~


「貴様、教皇様をどこへやった……今すぐどこにいるか言え、さもなくば殺す」


あ、この人怖い。

ど、どうする?

俺が選択ミスすると、死ぬことになるぞ?

もしも、俺達のどっちかが生きていればなんとでもなるとか考えてたら、俺殺されんじゃね?

ヤ、ヤバイ!?

……えぇい!俺の演技力を、舐めるなよ!!


「ほぅ……そんなこと言っていいのかな?」

「なに?」

「アーサー」

「ッ!?」

「マーリン、ランスロット、ユーウェイン」

「き、貴様ぁぁぁ!!!」


怒らないで!超怖いから!

沸点低すぎでしょ!?

キレないでよ!?


「彼等は強い……が、彼等より強い奴っていうのは意外と多いもんだよ。特に、表に出れないような奴らとか、ね?」

「くっ……」

「今頃殺されてるかもね?一般人まで巻き込んでさ」


この人怖い。

もう、なんていうか、いきなり斬りかかられてもおかしくないほど殺気立ってるんだけど。

誰か助けて。

てかこの人も気付けよ。

アーサー御一行には、アンタともう一人いるだろ。

それを言わない時点で、アンタ等加入前に出会ってるってわかるだろ。

それともあれか?NOU☆KINってやつですか?


「邪魔だ、退け」

「……」


歯をギリギリさせながら、一歩右にずれてくれた。

し、失礼しま~す。

クク様の手を引いて離脱しようとしたら、横のガウェインさんの方から甲高い金属音が鳴り響いた。

振り向いてみると、シルバーが鎖でガウェインさんの剣を受け止めてた。


「なして!?」

「いや~流石に危なそうだったから助けちゃった♪」

「何時から!?」

「火炙りから、ずっとスタンバってました♪」

「見てたんならもっと早く助けようぜ!!」

「銀髪の!何故邪魔をした!!貴様も仲間か!!」

「あらま~アナタ想像力が足りないわね」

「黙れ!!貴様ごと叩き斬ってくれる!!」

「フフフ……遂に見せる時が来たわね、私の第二形態!!シルバーエンチャント!!」

「なんだ!?」


輝きだしたシルバーを見て、ガウェインさんがバックステップで一旦距離をとる。

鎖がシルバーの見せられない部分を覆い隠す。

虚空から鎖が出てきて、シルバーの腕や足、身体に巻きついていく。


「シルバリオン・レジェンド」


サファイア第二形態と同じように肉体が二十代になって、白銀の軽鎧が手足と胴体に装着され、シルバーを覆い隠していた鎖が黒のマントに変化した。

サファイアとは違い、カッコ良さも求めた第二形態である。

胸も大変大きくなりまして、E以上とだけ言っておこう。


「さぁ、始めましょうか!!」

「斬り殺す!!」


シルバーは虚空から、どこぞの英雄王のように鎖を伸ばしまくる。

だが、ガウェインは鎖を避けながら斬りかかる。

シルバーは鎖を掴み、槍に変化させて剣を受ける。

片方は楽しそうに笑いながら、片方は本気で殺す気で戦う。

まあ、だからどうしたって話。

戦闘は、専門外ですわ。

戦ってる二人以外の全員が、見なかったことにした。


「さっさと退くんだな!時間稼ぎしているようだから言わせてもらうが、どれだけ教皇を探しても無駄だ!今の貴様等の行動は、無・駄、なんだよ!!」

「隊長!これ以上は!」

「くっ……全員道を開けろ!これ以上は、教皇様の命に係わる!」


壁になっていた兵士が動き、大神殿の出入口までの道が開く。

悔しそうにこちらを睨み付ける兵士達。

内心の焦りと恐怖を顔に出さず、ニヤニヤ顔を保つ。

あと少しで逃げられる!というところで、雪が舞い落ちて何かが登場しそうなBGMが流れる。


「地上に悪が満つる時♪愛する心あるならば♪熱き魂悪を絶つ♪人それを『真実』という♪」

「な、なんだ!?」

「どこからだ!?」

「あ、あぁ……こ、この台詞と声は……まさか!?」

「ブルージュエル☆エンシェントサファイア♪華麗に優雅にただいま参☆上♪」

「ギャァァァァァ!?そっちはまずいって!!」


ヤバイヤバイヤバイ!?

タイミング的にはギャグ補正あるだろうけど、クク様にまで被害が及ぶのはまずい!!

後で言い訳が効かなくなる!!

すぐさま内ポケットにある薬の入った試験管を、両手で六本取り出して床に叩きつける。


「アナタの悪、私の愛で凍らせます♪」

「汝に魔の力を退けし聖なる祈りを!!」

「まあまあ、ホントに多芸なのね~」


アメリアさんに習った、防御魔法を発動する。

一人を対象に、あらゆる魔法を無効化することのできる防御魔法だ。

俺は魔力が普通に足りてないので、先ほどの薬の様なドーピング的な物を使わないと発動できない。

で、そんな魔法をクク様にかけ、全ては終わった。


「オリジナル魔法♪氷りつく終焉世界♪」

「もう若返りとかやめるわ」



◇◇◇



祭典初日の朝、大神殿が凍結するという事件が発生。

何故そんなことになったのか、誰も知らない。

アリア「サファイア!アニソン歌って!」

サファイア「むむ!いいでしょう!私の歌を聴けぇ!!ってなんで歌わにゃあかんのですか?」

アリア「チッ……歌えよ」

サファイア「何故私怒られてるの!?」

アリア「あ~シラケたわ~マジ最悪なんですけど~」

サファイア「そっちの方が最悪ですよ!!」

アリア「コークスクリュー!!」

サファイア「ゴホォッ!?」

アリア「サファイア、アウトー」

サファイア「ゲッホ、ゲッホ……え?なにこれ?どうなってんの?」

クィール「罰ゲーム!ドンドンパフパフ!」

ファリエナ「火炙り、水責め、石の中にいる、百合っ子達に全裸で差し出す、の四つデス」

アリス「え~らべ~」

サファイア「……最後のは無しで」

百合っ子達『!?』ガーン

サファイア「三番目も死にますよね?却下」

アリア「そんな!?頑張ってその罰ゲーム考えたのに!大丈夫!安全設計だから!」

サファイア「そうなんですか?じゃあ、領主様がやって♪」

アリア「嫌に決まってんだろ」

サファイア「だろうと思ったよ!もう水責めでいいよ!火炙りはもうされたよ!」

アリア「では、今日のゲストにやってもらいましょう!エンドレスウォーターフォール!」

サファイア「ゑ?エンドレスって言った?待って!それ聞いてない!」

ウサちゃん「私のことを忘れてた貴女に、無限の水責めプレゼント♪」

サファイア「お前ぇぇぇぇぇ!?ガボゴボッ!?」

アリア「次回は、サファイアのツッコミが炸裂!」

皆『お楽しみに~』

サファイア「ゴボゴボガボガガ!?」

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