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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第四章・出会いのある!良い旅!夢気分♪
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貴女が嘆く、三秒前♪

てっててー

ただのお話回~

視点・アリア(別にカウントはしません)


「猫派?それとも犬派?」

「猫さんの方がえぇわ~」

「犬系であるアタイを前にして、よくそんな酷いことが言えるわね!!」

「……すいません、何の話ですか?」


前回までのあらすじ!

旅に出た俺達が辿り着いたのは宗教国家ミュレイス!

そこで出会った犬耳少女クィールを連れ、教会へとやってきた!

そこにいたのはなんと、クリスさんの師匠的な人!

そんなこんなで俺達は、お茶を飲んでいる。

以上!


「何か端折りましたよね!?もっと詳しく説明しません!?」

「あらあら~サファイアちゃんは随分と元気やな~」

これ(ツッコミ)以外ただの小娘ですからね~」

「なんだと!?」


サファイアはホントサファイアだよな。

あ、アメリアさんはノビてるクリスさんとアッシュさんを介抱してるよ。

それから、この師匠的な人

の名前はミョルシェ・メルディアナだ。

通称ミヨちゃんである。


「そう言えばミヨちゃん、なしてあの二人はノされたのかな?」

「ん~クリスちゃんはずっと戻ってこなかったお仕置きでな~アッシュちゃんはクリスちゃんに相応しいかの確認の為やな~」

「納得できた?」

「まあまあやな~でもまあ、戦い方と武器を見ると対竜特化みたいなんよね~ウチは竜とちゃうし、今一判断しづらいわ~」


このままでは婚約破棄されてしまう!

俺の楽しみの一つ、結婚式で新郎新婦よりも喜んで赤面させる、ということが出来なくなってしまう!


「そんな細かい審査するから、何時まで経ってもクリスさんが戦闘狂のままなんだよ!」


俺がそう言うと、気が付いた二人が顔を真っ青にしていた。

何その反応?俺そんなまずいこと言った?


「むぅ~ウチかてクリスちゃんには幸せになって欲しいんよ~」

「なら、クリスさんが好きになった、いや、愛しているアッシュさんとの仲を引き裂くなんて真似、するべきじゃない!なにより、貴女はクリスさんの師匠的な立場!しかもシスター!一番最初に祝福すべきなんじゃないんですか!?愛し合う者達を、離れさせるのが貴女のすべきことなんですか!?」


クリスさんとアッシュさんは青かった顔を赤面させながら俯き、サファイアがこいつ誰だ!?みたいな目で見てきていて、アメリアさんが微笑んでる気がする。

クィール?尻尾の手入れしてる。


「……そう、やね。ウチ、大事なモンを見失いかけてたみたいやな。クリスちゃん」

「ひゃい!?」

「幸せにならなあかんよ?何かあったら、いつでもウチを頼るんやで?」

「……はい」

「アッシュちゃん」

「……あぁ」

「クリスちゃんはウチの妹みたいなもんや。泣かしたりしたら許さんで?」

「心得た」


……あの二人、場の空気に流されてるけど、あとで悶えることになりそうだな。

まあ、この空気作ったの俺ですけどね!


「流石領主様、あとで後悔する方へ持っていくのが上手いですね。私も、初めて魔法少女になった時、あんな感じだったんですね」

「いや、サファイアはもっとショボかった」

「……訂正しなくていいですよ。悲しくなりますから」


知ってる、ワザと言ったもの。

さて、クリスさんの保護者への根回し完了だな。

クリスさんに親指を立てておく。

グッ!


「……」


なんか手信号?手話?で言ってきた。

えっと、なになに……あ・と・で・お・ま・え・を……親指で首を掻っ切る仕草ってさ、なんだったかな~ボクちんにはわからんのでちゅ。

ヤベェよ、マジでヤベェよ……


「そう言えば、なんでこの国に来たん?領地は大丈夫なん?」

「なんとなく旅に出てこの国に来た。ウチの領地は俺が居ても居なくても問題無い!」

「……それでえぇの?」

「大丈夫だ!問題無い!」


もし領地が攻められても何とかするだろ。

最悪世界樹様のてっぺんのアレに避難するだろ。

ナンクルナイサ~ってやつだな。


「アリア様」

「何かなアメリアさん?」

「領地に戻ったら、仕事漬けですよ」

「……」


今のは聞かなかったことにしよう。

……クソ、天国という名の旅行が終わったら地獄という名の仕事が待っているのか。


「クフ……ドンマイ領主様♪」

「領地に戻ったら背後には気を付けるんだなサファイア!!」

「刺す気!?」


いいえ、怪人作って襲わせます。

そんな感じで話していたら、ミヨちゃんが言ってきた。


「そや、せっかく来たんやし、ちょっとだけ手伝ってくれへんか?」

「何を?」

「領主様!今すぐ帰りましょう!何か嫌な予感がします!」


え?嫌な予感って何?

俺は感じないよ?

サファイアだけピンポイントってことかな?

……なるほど。


「手伝いましょう」

「うぉい!?」

「助かるわ~手伝いの内容なんやけど、三日後に祭典があるんよ~ウチの所属しとる教会と神聖レミス正教会でソレ関係の準備があってな~それを手伝ってほしいんよ~」


祭典と聞いてパレードを思い浮かべたが、神聖レミス正教会が出て来たので、もっと肩っ苦しいモノだと思い至った。

なんとなくお偉いさんが集まりそうな気がする。

そして、神聖レミス正教会のお偉いさんこと教祖様のことを思い出した。


「サファイアドンマイ!」

「チクショウ!言うと思ったよ!」

「よろしゅう頼むわ~」


というわけで、ミヨちゃんを手伝ってなんかの祭典の準備を手伝うことになった。

サファイア第二形態は女神として有名だからな、どうなるのか楽しみだ!

どうか、面白くなりますように!


「今絶対余計なこと考えましたよね!?そうですよね!?」

「ワタシ、ニホンゴ、ワカリマセン!」

「う、う、うがぁぁぁぁぁ!!!」

アリア「そういえば、サペルってどうなったよ?」

サファイア「また唐突な。元気にしてますよ……ただ、私に対してとにかく優しいんですよね」

アリア「へ~どうでもいいわ。それよりさ、クリスさんとアッシュさんの結婚式の時だけどさ~」

サファイア「自分で聞いといてなんだその態度は!!」

サペル「まあま、あ」

アリア「あれ?今日のゲストってサペル?やっはろー」

サペル「やっは、ろー」

サファイア「最初の前フリワザとか!?サペルがゲストってわかっててワザとやったんだな!?」

アリア「次回!魔法少女ジュエルプリンセス・カオティックハーツ!第8話!」

サファイア「何それ!?何時の間に続編出たの!?しかも第8話!?」

アリア「世界を救う三つの方法!」

サファイア「なんか題名が壮大!?」

アリア「媚びと萌えとエロ!」

サファイア「それ違う三つ!!」

アリア「これ台本違うじゃん!ちょっとスタッフ!関係無いみたいな顔してるけどファリエナ、YOUだよ!喋らなきゃ何とかなるとでも思ったか!この台本はまだだって後書き始まる前に言っただろ!おま!逃げんなゴラァァァァァ!!!」

サファイア「ファリエナちゃん、段々枷が外れてきたね……」

サペル「……頑張って」

サファイア「うん……頑張る」

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