そうだ!宗教国家に行こう!
三章終了がこんな話だなんて……自分でやっといて納得できない!
でも、思いつかないからこれでいいよね?
次回は四章だね。
視点・アリア(京都ではありません♪)
「皆!旅行行こうぜ!」
カメラのお披露目をして、なんとなしに言ったそのセリフ。
俺が言った旅行とは、海で海水浴をしたいという意味だった。
そのはずだったのに……何故か神聖レミス正教会、つまり宗教国家に行くことになった。
何故だ?
たしかに、王都から領地に戻ってくる時に教祖には出会ったよ。
たしか、サファイア第二形態がちょくちょく飛んでいくのが正教会だった気がするよ。
でもさ、俺、宗教嫌いなんだよ!
……関係無いか。
まあ、皆行く気満々だし、行きますけどね?
あ、皆って言ってもそんなに行かないかな?
俺、アメリアさん、ファリエナ、アリス、魔法少女赤青緑銀、クリスさん、アッシュさん、領地に戻ってからまったく見覚えの無いモルドレットの11人だ。
最初は俺、アメリアさん、ファリエナ、アリス、サファイアで行くはずだったんだけど、クリスさんは師匠的な人に会いに行きたいとのことで同行。
アッシュさんは、護衛として付いて来てくれるらしい。
男がガキの俺だけで、美人美少女+サファイアが旅なんかしていると襲いかかってくる賊がたくさんいるだろうし威圧にもなるから、という建前でクリスさんと一緒にいたいからだと思っている。
サファイア以外の魔法少女は、前回の王都での話を聞いて、今回も絶対何かあると乗り込んできた。
で、モルドレットは荷物係兼二番馬車の御者係だ。
王都では帰りに人数オーバー(一人幽霊)で、帰り際に面倒な話し合いがあったが、今回はそれが無いように二台目の馬車を用意してあるのだ!
一応食料と皆の服を数着馬車内に入れてある。
ぶっちゃけ、馬車の中に入るの俺、アメリアさん、クリスさんの三人だけである。
アッシュさんは、ファリエナと一緒に一番馬車の御者席に座るようだ。
ファリエナからの密告によるとクリスさんと交代で御者をするらしい。
馬車内にいない他の者達はというと、自身の魔法で馬車と並走するらしい。
長々と説明したが、まだ出発していない。
「私も行きたかったな~」
「そろそろ諦めなよ」
合法ロリエロフエステラことロリさんとマッチョエルフことラフティア殿のハウスにインしているんだっぜ♪
ちょっと意味わかんなくてごめんなさいね!
さて、何故ここにいるのかって?
スフィアさんの監視の依頼をしに来ているのだ。
最近、文通相手以外から手紙が届いているらしく、俺達がいない間に何かするかもしれないからだ。
まあ、よっぽどのことが無い限りウチの領地を如何こう出来るとは思えないんだよね。
最近忘れ気味のアースちゃんもいるしな。
魔法少女勢が残らないから、保険としてエルフ達に頼むのだ。
自然がいろいろ教えてくれるから、ウチの領地だと情報収集力がチート状態だからな。
「まあ、別にいいよ~でも、やっぱり私も行きたかったな~」
「はぁ……」
旅行宣言してから、ずっと言われてるようだ。
幼女の嫁は大変そうだな。
頬を膨らませている痴女の前に、試験管に入った薬を10本差し出す。
「報酬だ……飲めば、人数が増える」
「……マジで?」
「マジで。効果時間は、約五時間だ……タイミングを間違えるなよ」
この薬、所謂増殖薬ってやつだ。
飲めば飲んだ人物が五人に分裂する。
同じ思考、同じ肉体、同じ性格、同じ行動。
こんな物をこの淫乱幼女に渡せばどうなるか、おわかりだろう?
「自分で飲むか、それとも飲ませるか。時間と材料的にその数が今の限界だ。一本全部飲まないと効果は無いから、しっかりと考えてから使うがいい」
「こんな、こんな素晴らしい物が手に入るだなんて……監視の件、任せて!」
「ククク、お主もワルよのぉ」
「いえいえ、御代官様ほどでは……」
「「ハッハッハッハッハ!!」」
「……はぁ」
定番のやり取りをして撤収。
きっとすぐに一つ目を使うだろう。
合法ロリエロフの日常はエロエロだな!
◇◇◇
家に帰る途中でメルティさん(幼女版)に出会った。
アリアは足払いを仕掛けた。
メルティさん(幼女版)はこけてしまった。
メルティさん(幼女版)はプンプンと怒り出した。
「いきなり何をするんじゃ!」
「ネタが無いんだよ!!」
「え!?いや、あの……」
「普通に登場しやがって!もっと面白い登場の仕方あっただろ!!なにやってんだよ!!」
「そ、そんなこと言われても……」
「お前みたいに普通に出てきたらつまんないに決まってんだろ!!わかれよ!!」
「うぅ……わ、我は、我は……」
「……やりすぎたか?一応言わせてもらおう、涙目幼女萌え~」
「うぇぇぇぇぇん!」
泣かせちった♪
幼女形態メンタル弱すぐる。
どうしよ!?このままだとロリ魂が粛清にやってくるぞ!?
何とかしなくては!?
とりあえず頭を撫でてみる。
「ほ~ら、もう怒ってないよ~」
「ひっく、ぐす……ほ、ほんどじゃな?」
「ほんとほんと。我が家で一緒に御菓子を食べよう、ね?」
「ぐす……うん」
どうしよう、すごく、カワイイです。
おもちかえりぃぃぃぃぃ!!!
◇◇◇
アメリアさんに怒られますた(´・ω・`)。
まあ、当然だよね。
なんとなく我が家の庭に出ると、サファイアがビキニ水着着てポーズとってた。
そう、こういう登場の仕方を望んでたんだよ。
でも、似合わねぇ。
「……」
「……」
「……」
「……プッ」
「!?」
無言で見つめ合ってたら、笑っちまったぜ。
ところで、何してんだ?
「ねぇ、何してんの?」
「……ファリエナちゃんが、カメラで」
「ふ~ん……ねぇ、今どんな気持ち?」
「……死にたい」
ガチや、この子ガチで死にそうや。
とりあえず……爆笑しておこう。
「馬鹿じゃねぇの!!そんな格好して恥ずかしくないのかよ!!ポーズまでとっちゃってさ!!ギャハハハハハ!!!」
「うぐぐぐぐぐ……」
「バァァァカ!!」
「ブッコロス!!」
「ギャァァァァァ!?」
からかいすぎた結果、サーフボードで殴られた。
とても痛いです!
「後悔はしているが、反省はしていない」
「反省しようよ!?」
「俺が?何故?」
「そう言えばそう言う人でしたね!」
「どうかしたデス?」
「「いつもどうり」」
「そうデス?」
てか、なんでサファイアがモデルなの?
水着はアメリアさんにしといて欲しかったな。
サファイアじゃ、なんというか、こう、残念?
「今馬鹿にしましたよね?」
「何も言ってないよ」
「絶対馬鹿にしましたよね?」
「何も言ってません」
「正直言っていいんですよ?」
「何も言っちゃいない」
「……」
「……」
「……私、水着似合ってましたよね」
「ハァ?」
「よし、そこになおれ」
しまった!誘導された!
オノレサファイア。
さて、冗談は置いといて……
「サファイアって、向こう行った時にあの教祖様に会った?」
「あ~憶えてませんね」
「そっか~まあ、もしもの時はサファイアを生贄にするから大丈夫だよな」
「……本人目の前にして言いますか?」
「ファリエナ~ヤバかったらサファイアを差し出すようにするんだぞ~」
「分かったデス」
「やめて!?」
◇◇◇
そして出発前である。
荷物準備OK。
行く人、全員確認。
よし、行こう!
「出発だ!」
『いってらっしゃ~い』
居残り組に見送られ、二台の馬車が動き出す。
これから行く場所で、新たなネタキャラとの出会いを求めて、旅に出る。
「求めないでもらえます!?」
今日も一日、平和で行こうか!
……アメリアさんの太腿、最高やねん。
アリア「最終回、皆、ここまで見てくれて、ありがとう!!」
サファイア「嘘です!真っ赤な嘘です!まだまだ続きます!」
アリア「まだまだって、どんだけ続ける気だよ。もういいよ。どうせ続けたってマンネリし始めるか、無理な戦闘とか恋愛入れるんだろ?」
サファイア「どんだけやる気ないんですか!?しかも戦闘とか、ほとんど一瞬で終わる未来しか想像できませんけど!」
アリア「俺は、アメリアさんの太腿の感触を永遠に忘れたくない!」
サファイア「そのうち子作りとかするんでしょう?別に良いじゃないですか」
アリア「おま!この作品を十八禁にするつもりか!?企業の手先め……ここで成敗してくれる!」
サファイア「はいはい、ゲストさんどうぞ~」
アリア「……」
ファリエナ「ゲスト、です」
サファイア「今日はファリエナちゃんなんだ。第四章での抱負を一言!」
ファリエナ「皆のハートをアンロック、です」
サファイア「……そういうのはやめようね~」
ファリエナ「出番、ゲットだぜ!です」
サファイア「やめろって言ってんだろ!!」
アリア「トラップ発動!奈落の落とし穴!」
サファイア「なんでぇぇぇぇぇ―――」
アリア「よし!次回も、見てくれよな!」
ファリエナ「またデス」




