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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第三章・領地改革というなの魔改造計画♪
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辺境領主の!恋愛相談室♪~ちょっとだけ真面目だよ?~

途中まではよかった気がするのにな~なんでこうなるんだろうか?

自分でもよくわからないよ!

一応一言、恋愛観念は個人の自由です♪

視点・アリア(医者コスプレ中)


椅子に座りながら胸元まである付け髭を撫で、目の前に座っている乙女に話しかける。


「初めてだったかな?今日はどんな相談なのかね?」

「ヘスともっと親密な関係になりたいの!」

「なるほど」


ヘスはヘラクレス青年の愛称で、俺が言い続けていたら彼の家族ですらそう呼ぶようになった。

あと、こちらの恋する乙女さんはヘス君の幼馴染さんで名前はメグだ。


「何時か夫婦になって」

「ふんふん」

「綺麗な湖の近くに二階建ての家を建てて」

「ふむふむ」

「毎朝おはようのキスと寝る前の○○○(ピーー)をして」

「……ん?」

「子供の頃一緒に水浴びとかしてたんだけど、すっごくおっきいの!」

「ビッグ!?」

「だから、毎日満足させてあげるんだ!」

「……何故それを俺に言う?」

「あれ?なんでだっけ?まあいいや!そういうわけだから、まずは彼と恋人になりたいの!どうすればいいかな?」

「うん、どうしようね~」


やめろし。

俺にそんな面倒持ち込んでくるなよ。

誰だこいつ連れて来たの。


「ぱぱ~あそんで~」

「今忙しくて遊んであげられないんだ、ごめんね?代わりにロボ達が遊んでくれるから、戦争ごっこでもしておいで」

「は~い」

「アリスは可愛いな~」

「ソウデスネ」

「さて、そんな可愛いアリスは置いとい……サファイア、何連れてきてんだゴラァ」

「スンマセン」


ずっと黙ってれば矛先が来ないとでも思ってたのか?

いきなり来て俺を蹴り倒したかと思うと「相談を聞いてあげてください!」だぜ?

本気でぶっ殺そうかと思った。

おっと失礼、ぬっころそうかと思った。


「あれ?一瞬寒気が……」

「まあ、今回は不問にしてやろう。けしてサファイア第二形態の善行旅行の御土産のバニーガール服につられたわけじゃないからな!」

「それはもちろんわかってますとも!」

「まったく……今回だけなんだからね!」


どうにかしてアメリアさんに着せないとな……俺の全力を思い知らせてやんよ!!


「でだ……メグぴょんはヘス君とエロイことがしたいと!」

「ぴょん?」

「はい!」

「肯定しちゃうの!?」

「ならもう、押し倒しちゃいなYO!」

「考えることを放棄している!?」

「ま、まだ付き合ってもいないのに、そんな……恥ずかしいです!」

「今更恥ずかしがってんじゃねぇ!!」

「じゃあ夜誰もいないところで『貴方のことが好きです。そう、親のお腹の中にいる時から、ずっと好きです……貴方を愛しています。私だけの、夫になってください』こう言うんだ」

「なんか怖い!」

「なんと言いますか、凄く、私にピッタリな気がします!」

「だろうね!」


サファイアさっきから五月蠅い。

お前が押し付けて来たから真面目に……それなりに……適当に相談に乗ってるんだからな。

まったく、サファイアはホントサファイアだよな!


「メグぴょん、ここまで相談に乗っておいて言うのもなんだけどさ」

「はい?」

「他人に相談しないと、ダメなの?」

「っ!?」

「君の想いは、誰かを頼らないと前に進めないほど、弱いの?」

「……」

「きっと、俺が言うべき助言は、たったの一言だと思うんだ」

「……はい」

「当たって、砕けろ!!」

「はい!!」

「砕けちゃうの!?」


良い話だったのに、サファイアの所為で台無しだよ。


「え?私の所為ですか!?だって、あんないい事言ってたのに、当たって砕けろって……えぇ~」

「サファイアはほっといて、君の素直な気持ちをヘス君に伝えるんだ」

「わかりました!」

「訂正、君の素直な気持ちを分かりにくくヘス君に伝えるんだ」

「?」

「まあ、夜の○○○○(ピーーー)のことをオブラートに包んで貴方と愛し合うとかそんな感じね」

「なるほど!じゃあ、私言ってきます!ヘスに、私の想いを伝えに!」

「がんがれ」


走り去っていくメグぴょん。

彼女は、上手くいくのだろうか?


「訂正しなきゃ結構キマってたんですけどね」

「ちなみに、彼女が上手くやらないとヘス君はシルバーに告白するかもしれないよ」

「絶対成功させてやるぅぅぅぅぅ!!!」


彼女の告白の成否は、サファイアの今後に関わるからな。

よし、中断してた作業を再開―――


「すみません!相談に乗ってもらえませんか!」


出来そうにないですね。

ドアを蹴破って入って来たのは、メグぴょんの妹ミサだ。

俺は敬意をもって、ミサミサと呼んでいる。


「どうしたミサミサ?」

「……私、どうしたらいいんでしょう?」


知らねぇよ。

俺にどうしろってんだよ。

とっとと消え失せろ。

そんな内心を一切表に出さず、笑顔で話を聞く。


「ヘス君の弟君が、告白の決意でもしたのかな?」

「っ……はい」

「なるほどね……君はどうしたいの?」

「私は……応援します」

「何故?君は彼のことが好きだったんだよね?」

「だったんじゃなくて、今も好きです!でも、私の都合を押し付けて、彼を不幸にしたくないんです……」

「ほぉ……噓ですね」

「何を、言ってるんですか?」

「貴女は今噓をついた。彼を不幸にしたくない?ただ自分が拒絶されるのが怖いだけでしょう?」

「それ、は……でも!」

「俺の考えですけどね、恋愛なんてのは自分の都合の押し付け合いなんだと思ってますよ。弟君だって、自分の都合を押し付けてるじゃないですか」

「え?」


分かんないのかよ!

分かれよ!

めんどくせぇな!

なんだその続きを聞きたそうな顔は!

ぶん殴るぞ!!

と、これも表に出さず彼女の疑問に答える。


「彼は貴女のお姉さんの都合を考えていない。自分の都合で告白しようとしている。ほら、恋愛は自分の都合を押し付けて、やっと前に進めるものなんですよ」

「……そう、なんですね」

「もう、答えは出ているんでしょう?だから俺が貴女の背中を押してあげます……その恋心、自分勝手にぶつけておいで」

「……はい!」


走り出すミサミサ。

よし、もう自分の作業をやってもいいだろう。

でもその前に、扉の修理をして……さぁ!始めるか―――


「アリア様、クリスが相談したいことがあると」

「今いいかな?」


な……んだと!?

……わかったよ、つまりアレだろ?これ以上作成させないってことだろ?

なんだよ……そんなに海賊の悪魔の実を作らせたくないのか!

良いじゃんか!ゴムになったって、炎になったって、良いじゃないか!

もういい!そんなに邪魔するならもう作らねぇよ!

世界樹の実を魔改造していたが、それをゴミ箱に捨てた。


「それで、どんな相談ですか?」


今日も辺境領主は、笑顔です。

アリア「今日は、疲れたぜい」

サファイア「領主様お疲れですね?」

アリア「あ、どうなった?」

サファイア「アリスちゃんとロボ達の遊びの余波で、何の進展も無しです」

アリア「……もう一回言ってくれる?」

サファイア「ですから、進展無しです」

アリア「……俺、もう、絶対恋愛相談とかしないから」

サファイア「そうですか。あ、今日のゲストは、メルティさんです!」

メルティ(幼女)「こんな姿ですまんのぉ」

アリア「幼女のほっぺぷにぷに~」

アリス「ふにゅ」

メルティ(幼女)「うにゅ、やめてほしゅいんしゃが」

アリア「ヤダ可愛い」

サファイア「……わ、私も!」

アリア「ふにふに~」

サファイア「ふよふよ~」

アリス「ふにゅにゅ」

メルティ(幼女)「うにゅにゅ……」

メルティ(大人)「やめんか!」

アリサファ「「あぁ!」」

メルティ(大人)「まったく……そういえば、次回予告はしなくて良いのか?」

アサ「「え?何時もしてないけど?」」

メルティ(大人)「……最近の若者は、まったく」

アリス「ふにゅ」

ファリエナ「バキャばっか、でしゅ」

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