チュウニビョウが現れた!さぁどうする!
三連続投稿に成功した!
したんだけど……なんでこうなった?
新キャラの出番が、サファイアに喰われてる?
頑張って濃いめキャラにしようとしたのに、なぜ?
まあ、簡潔に今回の話をまとめると……サファイアって、変だよね。
視点・アリア(感染する)
白い霧がうっすらと視界を覆うある日、その男は現れた。
全身黒で黒マントを翻し、やってきた。
「止まれ」
「ほぅ、この我に気付かせぬとは、貴様何者だ?」
「それはこちらのセリフだ、と言わせてもらおうか。私の領域に何用だ?」
「これから死に逝く者に、言う必要があるとは思えんな」
「フン、この私を消すと?面白い冗談だ」
出会った瞬間、俺達は理解したのだ。
こいつは、同類だと。
「ククク、我の深淵にて貴様を奈落の底へと堕としてくれようぞ!!」
「フフフ、私の真の力を解放する絶好の瞬間というわけか……貴様など片手で滅してくれるわ!!」
「「クッハッハッハッハッハ!!」」
「……なにやってんの?」
今俺は村の中心の考える像の上に立ち彼を見下ろす、彼は赤と青のオッドアイで俺を見上げる。
俺と彼は、運命の開拓を果たした。
ちなみに、「我」と言っているのが青年だ。
「ハッ!この私の領域に侵入したその意気や良し!だが、代償として貴様の命を貰い受けるぞ!!」
「フッ……我が秘術を使ってやっと、といった実力か……面白い!!相手にとって不足無し!!」
「……いや、だから、なにやってんの?」
さっきからサファイアが五月蠅い。
雰囲気ぶち壊しなんですけど。
退場願います。
「そこの小娘、死にたくなくばこの場から立ち去るがよい」
「危険だから下がっていろ」
「……こいつらめんどくせぇ」
「さぁ!私達の狂宴を始めようか!!」
「最初からフィナーレといこうか!!」
「「うおぉぉぉぉぉ!!!」」
~戦闘終了後?~
「……良い、拳だったぜ」
「……貴様こそ、良い蹴りだった」
「……いや、二人ともこけただけじゃん」
「「てへぺろ♪」」
「ヤバイ!倍になった!何がとは言わないけど!」
なにが?
ボケ?ボケのこと?
「ところで、汝の名を聞かせて貰おうか!」
「我が真名を教えてやろう!漆黒の簒奪者!ク―――」
「皆の者ぉぉぉぉぉ!!!であえぇぇぇ!!であえぇぇぇぇぇ!!!」
『わ~』
「……え?え?」
「あ~簒奪は、ねぇ?」
説明しよう!簒奪とは!本来君主の地位の継承資格が無い者が、君主の地位を奪取すること。
俺立場(領主)から言うと、とても危険な奴!
ぞろぞろと領民が取り囲む。
「ヤレ」
親指で首を掻っ切る仕草付きで言ってやった。
ジリジリと距離を詰める領民。
ガクガクと震えだす青年。
どうなる!?
「やめんか!」
「痛い!?暴力反対!」
「……はぁ?」
「すいません調子に乗りました」
「全員撤収!!」
『わ~』
サファイアが怖いです。
どうしてこうなった?
雰囲気に流された俺と彼が悪いんですね、分かります。
「さて、もう一度名乗って貰えますか?」
「は、はい!じ、自分はティミックと言いますですはい!」
「なるほど。さっきはなんて名乗ろうとしてたんですか?」
「クライブと名乗ろうとしました!」
「そうですか。あ、私はサファイアです。こっちはアリア・メルノ、一応領主です」
「サファイアさんですか!良い名前ですねって領主!?すすすすいませんでした!!」
サファイアが真面目過ぎて、ちょっとつまらんとです。
でも、さらっと自分のことサファイアって言ったな……あれ?別に問題無いか?
てか、中二君のサファイアを見た時の顔が朱い。
……惚れた?
サファイアにも春が!
小声でサファイアと相談してみる。
「ちょっとちょっとサファイア、彼ってさ」小声
「えぇ……どう見てもショボイですね」小声
「……あ、そうなの?」小声
「だって見てくださいよ!あの感じ、絶対脆いです!」小声
……ん?何の話だ?
微妙にかみ合ってない?
「どこ見て言ってんの?」小声
「どこって……背骨?」小声
「骨かよ!!」
思わずツッコミしちゃったよ!
お前の仕事だろ!
ボケんな!
「あ、あの~」
「ん?あぁ、そう言えば何しにここへ?」
「はい!凄い魔法が使える人がいるって聞いて、憶えたくて来ました!」
凄い魔法?
ウチの領地だと……氷、炎、風、禁術、そこら辺しか知らんぞ。
しかも、氷、炎、風は変身しないとダメだし。
ふむ……禁術部門に放り込むか。
「旅人の青年よ!このまま北にまっすぐ進むがよい!さすれば、君が求める力を手にすることができるだろう!!」
「ッ!?はい!頑張ります!!」
さて、帰ってアメリアさんのパンツ見よ~
「あの、サファイアさん!」
「はい?」
「あ、え、その、ま、また会えますか!」
「まあ、会えるでしょうね」
パァッと嬉しそうな顔しちゃって。
それに比べてサファイアときたら、顔は見てるけど絶対鼻骨の確認してるよ。
「そ、それじゃあ!」
「頑張ってきてくださいね、いろいろと」
「はい!!」
そして彼は、地獄へと笑顔で向かっていったのだった。
彼がサファイアと結ばれる可能性は、ほぼ0%だな。
「サファイア」
「なんですか領主様?」
「……お前ってさ」
「はい」
「変だよね」
「……はい?」
「じゃあ、俺帰るわ。ばいび~」
「ちょ!?変ってどういうことですか!?待ってください!変ってどういうことなんですか!?待てっつってんだろ!!」
その日聞こえた一人の青年の悲鳴を、誰も気にしなかったとか。
慣れって、怖いね。
アリア「変なサファイアは骨格が気に入らないようです」
サファイア「変ってどこが!?普通骨格重要でしょう!?」
アリア「どこがって、お前……それマジで言ってんの?」
サファイア「なんだよ!何がおかしいんだよ!!言ってみろよ!!言わないとボコボコにするぞ!」
アリア「ハッ!甘いわ!新キャラ召喚!」
ティミック「終焉の鐘を打ち鳴らせ!」指パッチン
アリア「終端の世界の嘆きを訊け!」決めポーズ
ティミック「神々の楽園に裁きを齎せ!」片目を隠すカッコイイポーズ
アリア「無様な愚者に断罪を与えん!」なんか指差してるポーズ
ティミック「エンドレス!!」右に立つ
アリア「ラグナロク!!」左に立つ
サファイア「……いや、意味が分からないんですけど」
アリア「はい!おつかれ~良かったよ~アドリブにしてはかなり良い!」
ティミック「あざっす!自分、昔賢者とか大魔導士に憧れてて、いつかオリジナルの魔法を使ってみたいと練習してたんです!」
アリア「なるほど!あともう一つ!YOUの性格、病発症中と平常時で結構差が激しいね?なんで?」
サファイア「あ、それ私も気になりました」
ティミック「勢いです!」
サファイア「……そっか」
アリア「オッケイ!そのまま突き進むといい!ただ、女の趣味は、変えた方がいんじゃないかな」
サファイア「領主様ちょっとこっちに」
~しばらくお待ちください~
アリア【見せられないよ】
サファイア「晴れやかな気分です」
ティミック「……」
アリア【見せられないよ】
サファイア「それでは、今日はこの辺ですかね。また次回♪……久しぶりに普通に終われた気がします!」
ティミック「……」
アリア【見せられないよ】
ファリエナ「普通違う、です」




