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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第三章・領地改革というなの魔改造計画♪
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イケメンの生態を調べてみよう!

調べられてない!

アッシュさんの出番が少ない!

次回に期待しよう。

視点・アリア(最近、アメリアさんの日記見てない)


早朝。


「今日は新入りのイケメン、アッシュさんをストーキングしてみようと思う!」

「もがぁぁぁぁぁ!!!」

「え?レッツストーキング?サファイアったら、ノリノリなのね♪」

「ふがぁぁぁぁぁ!!!」


現在、サファイアを布団で簀巻きにして猿轡付きで転がしながら、教会に移動中。

そんな光景を見て、領民の誰も止めない辺りが素晴らしい。


「ふんぐ!?ぎぃ!?がぁ!?」


協会は他よりちょっと高めに造ってあるので、段差があることを忘れていた。

すまんサファイア、三秒前まで反省したから許してくれ。


「ふもぉぉぉぉぉ!!!」

「え?もう一回?そ、そっか……大丈夫、サファイアがどんな性癖だろうと、俺達友達だからな……あんまりファリエナに近づかないでね?」

「フォォォォォ!!!」


……今俺、凄く楽しい。

そうか、これが青春か!

俺は、青春を謳歌しているぞぉぉぉ!!

まあそれはさておき、教会に到着。

サファイアの拘束を解いて、サファイアからのスープレックスを喰らってたんこぶを作りつつ、窓から教会の中を覗く。

俺が楽しんだらサファイアが一回反撃、その後は目的を達成することに全力を注ぐ、それが俺とサファイアの暗黙の了解。


「でも、もうちょっと加減して欲しいな♪」

「寝言は寝て言え♪」


クスン、サファイアが冷たい。

……間違ってはいないな。

あ、アッシュさんめっけ。


「クリスさんからモーニングコーヒーを受け取ってるね。どう見ますか、サファイアさん?」

「そうですね……事後にしか見えませんね!」

「なるほど!おっと!?クリスさんがアッシュさんに向かい、アッシュさんが受け止めました!?どう見ますか!?」

「今、思いっきり殴ろうとして受け止められただけですよね?変な言い方は誤解を招きますよ?」

「うん、ワザと」

「うん、わかってた」


以心伝心だな。

ん?アッシュさんが槍持って外に行くぞ。


「サファイア」

「分かってますよ領主様……はぁ、変身」

「クルッと回って決め台詞」

「皆のハートを氷漬け♪私の愛は凍らない♪氷結系魔法少女ラブリージュエルサファイア、ヒヤッと変身完了♪」

「ハイお疲れ」

「あぁ~これもうやめません?」

「愚痴は後!今は追い駆けるの!」

「はいはい」


変身したサファイアは見事に気配を消した。

俺?アメリアさんの下着を手に入れる為には、気配を消すことぐらいできないと。

ちなみに、本気で隠れた俺を見つけられるのは今のところアメリアさんだけだ。

最近アメリアさん見てないって?大丈夫、俺は会ってる。

ハッハー!アメリアさんは、俺の嫁!!


「凄くウザイんで、その顔やめてくれません?」

「あ、はい、すいません」


真面目にストーキングするか。


◇◇◇


「こちらス○ーク、大佐応答してくれ」

「……あ、すいません、聞いてませんでした」

「……」

「それにしても、アッシュさんって何してるんですかね?」


何をしているか、難しい質問だな。

ちなみに、今は山の方へ向かっている。

あれじゃね、地質調査とか(笑)


「仲間の竜人でも探してるのかもな」

「あぁ、それありそうですね。でも、あの山って渓谷があってその渓谷に竜の巣があるって聞いたことありますよ?」

「竜の巣?天空の城ラ○ュタは竜の巣にあるって聞いたことあるぜ?」

「天空の城?違いますよ。言葉の通り竜の巣があるんです」

「へー」

「大体、空飛ぶ城なんて領主様なら創れるでしょうに」

「……天空の城にはラ○ュタの雷という兵器が存在していてな。地上を消し飛ばすことが出来るのだ」

「絶対創るな?絶対だからな!?」


フリですね、分かります。


「大丈夫大丈夫、そんなの創るわけないジャマイカ」

「領主様が隠し持ってるアメリア様のパンツ、全部凍らせますよ?」

「絶対創らないんで、それだけは勘弁してください」


全力で土下座。

てか、こんなふざけながらストーキングしていいのだろうか?

……まあ、俺とサファイアだしな。


「あ、領主様、渓谷ですよ」

「ホントだ。ん?……アッシュさんが、落ちたな」

「……さて、帰りましょうか」


回れ右して帰ろうとするサファイアのマントを掴んで、引っ張る。


「じゃあ、行くか!」

「HA☆NA☆SE!!」

「だが断る♪」

「ギャァァァァァ!?」


マントを掴んだまま渓谷へダイブ。

落下する。

落下落下落下落下落下。

墜落。


「「へぶっ!?」」


意外と落ちなかったな。

それなりの高さから落ちたが、俺もサファイアもある程度の高さからの落下の衝撃は簡単に受け流せるので問題無い。

辺りを見渡してみる。

それなりの広さがある様で、結構景色が良い。

深さはまだまだある様で、足場は浮いていた。

……ん?


「サファイア」

「なんです領主様」

「この足場、浮いてるんだな」

「そうですか。岩っぽいですけど、意外とやわらかいところありますよ」

「そっか。でさ、動いてるように感じるのは俺の気のせいかな?」

「あ、それ気のせいじゃないです。私も動いてるの気になってました」

「ということは、だ」

「ということは、ね」


サファイアと一緒に冷や汗を流しながら、ギリギリと壊れた人形の様に後ろを見る。

そこには、血に飢えた様な、ギラギラした赤黒い瞳を持った、竜の顔があった。

しっかりと翼もあり、羽ばたくことなく浮遊している。

つまり、今俺とサファイアが足場にしているのは、竜の背中だ。


「初めてみる、竜様ですね」

「私は食べても美味しくないですよ?」

「グルル……」

「「……誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!」」

「グルァァァァァ!!!」


この時、予想外の事態に慌てなければ、サファイアがどうにかできることに思い至れた。

しかし、結果は慌てふためき、より深く落ちることを選択。

つまり、また落下。


「「アイキャンフラーイ!!」」

「グォォォォォ!!!」

アリア「ここで終わりとか、ないわー」

サファイア「もうチョイ続きがんばりましょうよ~」

アリア「まあいいか。今日のゲストは幽霊のユイさん!」

ユイ「ヤッハロー」

アリア「やっはろー」

サファイア「え?何それ聞いてない!?」

ユイ「出番マダー?」

アリア「次回はアッシュさんで、その次は日記見て、その次ぐらいなら出番あるかも?」

ユイ「マジデ!?楽シミダナ~」

サファイア「ところで、いつも何してるんですか?」

ユイ「ン?女湯覗キ」

サファイア「何して―――」

ユイ「ヲシテイル、アリア君ノ観察」

アリア「ぴょ!?」

サファイア「……は?」

ユイ「毎回アメリアチャンガ入ル時ニ限ッテ覗イテルンダヨネ~マア、光系ノ魔法デ目潰シクラッテ、楽シソウニ転ガッテルケド。「目が!目がぁ!!」ッテ感ジデ」

サファイア「……え?あんた何やってんの?」

アリア「ち、違うです!偶然通りかかったら見えたっていうだけで、自分から覗こうだなんてこれっぽっちも思ってなかったんです!!冤罪だ!信じてくれよ!!」

サファイア「サファイア様のパンツを今持ってないなら、信じてあげましょう」

アリア「……………逃げる!!」

サファイア「あ!待てぇ!!」

ユイ「アララ~行ッチャッタ。ドウスレバイイノ?」

ファリエナ「あいさつ、です」

ユイ「ワカッタヨ~次回モ見テネ~」

ファリエナ「おつデス」

ユイ「オッツー」

サファイア「領主様以外にもやってる奴いるんでしょ!?誰か言え!!」

アリア「俺に仲間を売るなんて、出来るわけないだろ!!てなわけで、逃ーげるんだよー!!」

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