表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第三章・領地改革というなの魔改造計画♪
70/135

魔法少女に、翼をください。

領地防衛力、増強中。

魔法少女第二形態、なっちゃいました。

特に意味もなく。

視点・アリア(遊びに来ました♪)


「サーファイアーあっそびーましょー♪」

「帰れ!」

「こらサファイア!領主様に対して失礼でしょ!ごめんねアリア君、すぐに動かすから」

「ういうい」

「な、なにをするー!!」


サファイア宅から騒音が響き、しばらくすると音が止んでサファイアを引き摺ってシルバーが出てくる。


「はい、楽しんできてね♪」

「楽しんでくる♪」

「……楽しめない」


流石に俺の力じゃサファイアを引き摺れないので、普通に歩いてもらう。

村の象徴にしてみた考える像の前で、サファイアに今日の目的を話す。


「第二形態、完成したぞ」

「やられた!?」


走って逃げようとするサファイア。

しかし、こうなると分かっていて俺が何もしてない訳がない。

手本の様に落とし穴にかかった。

深さは腰ぐらいまでしかないが、粘着性の高い白いネバネバが大量に詰まっているのだ。

今サファイアは身動きが取れない。


「ククク……諦めるんだな、サファイアよ。貴様はこの運命から逃れられないのだ!!」

「クッ……変身してでも!」

「おやおや~?自分から第二形態になりたがるのかい?」

「ッ!?は、謀ったな!?」

「人聞きが悪い……お前が魔法少女となった日から、全ては計画通りなのだよ」

「や、やめて……お願いですから、何でもしますから……それだけは!?」

「ふむ、どうしても魔法少女第二形態にはなりたくないと?だが断る」


取り出すのは何時もの強制変身スイッチとサッカーボールサイズの蒼の宝玉。

スイッチを押して、変身させる。

サファイアが光り輝き、何時もの変身シーンに。

落とし穴からは変身と同時に脱出。


「今回決め台詞はカットしておいてやろう」

「……」


皆サファイアの魔法少女衣装を忘れているかもしれないから言っておこう。

黒いマントを着けた青いスク水だけの衣装だ。

そして、蒼の宝玉を投げ……る前にサファイアに言っておく。


「合言葉は【ブルーエンチャント】だ!」

「……もうどうにでもなれ!」


俺は蒼の宝玉をサファイアの真上に放り投げた。


「ブルーエンチャント!」


魔法少女ジュエルプリンセスリーダー、ラブリージュエル・サファイアが蒼い光に包まれ―――


◇◇◇


「ブルージュエル・エンシェントサファイア♪可憐に参上♪」

「こうなった」

『なんでそうなった』


背中に氷の美しい翼。

その翼から常時零れ落ちる氷の結晶。

髪が青く長くなり、瞳も水色の雫に変化。

胸囲がBないAランクからCランクまで成長。

身長も僅かに上り、全体的に女らしくなっている。

スク水マントだった衣装が、胸が貝殻で下がパレオの水着。

そして、透明だけどあることがわかる氷でできた巫女装束。

さらに何故かハイテンション。

もはやサファイアではない状態。

そんな状態になった第二形態サファイアを、領民全員に披露していた。


「頑張った!でもこのテンションは知らん」

「皆どうしちゃったの♪嫌な事があったら何でも言ってね♪私が凍らせて解決しちゃうから♪アハ♪」

『……』


何でこんなになっちまったんだろうな。

俺にはわからん。

……まあ、副作用としておくか。

良し、質問聞いておこう。


「質問ある人」

「……衣装は壊れますかな?」


ロリ魂紳士な商人さんからの質問。


「フッ何を当たり前のことを」

「触れる?」


百合っ子傭兵さんからの質問。


「触ると凍るよ。触りたいなら倒してからにしな」

「この第二形態の変身は、常時なの?」


ロリエルフさんからの質問。


「一定条件を満たすと変身できるようになってる。俺が変身させれば強制」

「強い?」


母親からの質問。


「アメリアさんと同等」

『なん、だと!?』


ザワザワしだす民衆達。

一応補足しておくか


「味方認識してる人には攻撃しないよ。ただし、ツッコミを除く」

「「チッ」」


仲の良い変態二人が同時に舌打ちしやがった。

そんなに触りたかったか。

ちなみにアメリアさんと実力が同等だが、アメリアさんも変身できるようにしたいので、メルノ領最強はアメリアさん固定になりそうだ。

なんとなく鎧系にあってそうだよね。


「これ以上の質問は受け付けない。ルビーとエメラルドにも第二形態変身用のアイテムを渡しとくね。シルバーはもうチョイ待ってて。じゃあ、解散!」

『は~い』


畑仕事や裁縫などの仕事に戻っていく。

ところで、サファイアどうしようか?


「サファイアって~」

「何時戻るの~?」

「……何時だろうね」

「キュッピーン♪誰かが助けを求めてる気がするよ♪行ってきま~す♪」


そう言ってどこかへ飛んで行ってしまうサファイアを、残っていたルビーとエメラルドと一緒に眺めていた。

……なんであんな風になっちゃったんだ?

てか、あの翼に飛行機能は無いんだけどな。


◇◇◇


どこかの正教会で、氷雪の女神が降臨したという噂が流れた。

でも、メルノ領ではそんな噂が流れていることを知る者はいない。

そして、サファイアからの一言。


「……昨日の記憶が、無いんです」


メルノ領は、まだまだ平和のようだ。

サファイアⅡ「エヘ♪後書きにまで出ちゃって、なんだかすいません♪」

アリア「謝る気ないよね?」

ルビー「なんだか第二形態なりたくないね~」

エメラルド「ホントだね~」

アリア「ああなったのは、きっとサファイアだからだよ。たぶん大丈夫」

サファイア弐「領主様♪次回予告とかしないんですか♪」

アリア「うん、しない。ちょっと黙ってようね?」

サファイア②「了解です♪あ♪誰かが私を呼んでる気がします♪」

アリア「たぶんそれシルバーだね。なんか凍らせたいんじゃない?」

サファイア2「私の力が必要ならば、全力で向かうのです♪」

アリア「……だから、なんで飛べんの?」

ルビー「私も飛びたない~」

エメラルド「風を使えば浮遊はできるけど飛行はできないんだよね~」

アリア「あのサファイア苦手かもしれん。いつものツッコミが生甲斐のサファイアに戻ってほしいな」

ルビー「折角だし、言っちゃうね♪次回は~」

エメラルド「アッシュさんの出番だよ♪楽しみ~」

アリア「え?次回予告しちゃうの?じゃあとりあえず、次回も!」

ル&エ「「見てね~♪」」

ファリエナ「 壁|ω・)ノシ  」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ