機動戦艦に憧れたあの日を思い浮かべ……何故か作れたよ♪
迷走中。
あんまりネタが思い浮かばない。
視点・アリア(てへぺろ♪)
秘密基地作成から一ヶ月と数日。
遂に秘密基地が完成した。
移動可能な機動戦艦だ!
……これ、基地じゃねぇな。
移動したら秘密にならねぇし。
なんでだ?どうしてこんなの作った?
途中までは確かに基地っぽかったんだよ。
でもファリエナが「移動しない、です?」って言ってから、移動できるような~ってなっちゃって……移動できるなら空飛んでた方が楽だろって思って……これだよ。
まあ、いいか。
もしもの時は、領民連れてこれに乗って脱出だな。
領民で思い出した。
一ヶ月ほど前の、あの世界樹の実被害。
おっと、世界樹の実は無害だったな。
安全性はともかく、あの実を食べたことで領民全員が凄い強くなった。
一番年寄りで80歳ぐらいのおばあちゃんが、片手で60キロぐらいの岩を持ち上げられるぐらいだったからな。
ジャンプ力も一番低い人で三メートル程度跳べる。
魔力も今までなら10秒だけ使える火種を三回が限度だったのが、攻撃用の基本魔法を10回使っても少し余裕があるぐらいになった。
つまり、ウチの領民は超人になった。
まあ、たしかに超人なんだが、代償はかなりのモノだったようだ。
世界樹の実をまた食べたいかと聞くと……皆逃走するのだ。
何があったのかは、誰も語ろうとしない。
ちなみに、皆が超人になってから一週間ほど追いかけまわされた。
スゲー怖かった。
あと、アメリアさんも一口食べてたんだけど……何でかは知らないけど、副作用なしで強くなってた。
と言っても、もともと超人クラスだったのが、超超人になったぐらいだ。
まあそれはさておき!機動戦艦だ。
こいつはナデ○コと名付けよう。
噓ついた。
タイ○ニックみたいな見た目なんで、タイダニックにした。
怠惰ニックとは言わないでほしい。
「そんなこんなで発進だぁ!!」
「エンジン始動、です」
「落ちませんよね?これ、落ちませんよね?」
「死にたくないなら、ベルトを締めろ!!」
「魔導機関全システムオールグリーン、です」
「落ちないんですよね!?お願いだから領主様の口から落ちないと言って!!」
「……落ちたら、ごめん」
「タイダニック発進、です」
「誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!」
◇◇◇
「落ちたZE!」
「落ちた、です」
「……」
サファイアの魂が逝ってる。
まあ、飛ぶ実験もしないで初っ端から飛べるなんて思ってなかったから、地面に落ちる前に世界樹の天辺に転移する様にしてあって、被害はゼロだ。
……いや、サファイアの膀胱が被害にあったか。
ん?なんでサファイアを連れてたのかって?
そんなのわかってるだろ?
その方が……面白そうだったから。
反省も後悔もしてない。
さて、秘密基地ではなかったが、機動戦艦は作れた。
「次は……村周りの壁でも作るか!」
「準備する、です」
「……」
壁って言ったら、50メートルにしないとな。
でも、そんなに大きな村じゃないんだよな~
実際に村をその大きさの壁で覆うと、凄い圧迫感がありそう。
というわけで、5メートル級の壁を造ることにした。
高さ5メートル以上なんて、そうそう来ないだろ(笑)
よっし、村の皆と協力して、壁を作るぞ!
「この時、あんなことになるとは誰も思っていなかった、です」
「ファリエナ!それ俺のセリフやん!盗らんといて!」
「……」
◇◇◇
また一ヶ月後。
壁が出来た。
高さ5メートル、厚さ1メートルの壁である。
どうやって造ったかというと、超人領民達の力だ。
大き目の岩を重ねて並べた、ゴツゴツしたちょっと見た目の悪い岩の壁となった。
岩の隙間に魔方陣が描かれてて、弓矢や魔法を防いでくれる結界があるから普通の壁より性能は良い。
俺、もっと改造して、爆発する壁とか、ゴーレム化する壁にするんだ……
なんでこんなに急ピッチで防備を整えているのかというと、実験をしたいからだ。
合体ロボの必殺技とかな。
あと、友好的なエルフのアンちゃんから山賊の一団がアジト求めに、ウチの領地に来ているらしい。
被害者もとい的が来るので、試せることは試そうと思っている!
命の重さとか、葛藤とか、そんなこと考えてたら死んじゃうもん。
殺すのを躊躇う?バカ野郎、躊躇ったら殺されるわ。
なにより、この世界で命は重くない。
だって、リンゴ一個の窃盗でも捕まれば死刑。
なんかあったらとりあえず死刑。
ケンカしたらどっちが悪かろうと両方死刑
それがこの世界だ!恐ろしい。
ちなみに情報源はクリスさん、エステラ、シルバーの三人だ。
殺される前に殺せ!これが俺が教えて貰った全てだ!
……なんだろう、今更なんだけど騙されてるような。
いや!あの三人を疑うな!
俺の別世界の常識をこの世界に当て嵌めちゃダメだ!
この世界には、この世界のルールがあるのだ!
……………ウチの兵器は、非殺傷です。
◇◇◇
壁を作ってから一週間。
リンゴを食べて、サファイアを弄って。
ファリエナと遊んで、サファイアを弄って。
領民達と話して、サファイアを弄って。
アメリアさんにセクハラして、サファイアを弄って……そんな毎日だった。
「何故私ばかり虐めるんですか?何故なんですか?答えてください領主様。あとこれ解いてください。じゃないと泣きますよ。全力で涙と鼻水撒き散らしながら泣き喚きますよ」
そして、今日!また、機動戦艦は起動する!なんつってな。
サファイアは簀巻きにして搭乗済みだ。
すでに涙目だが、無視する。
「ファリエナ……発進準備!」
「アイアイサー、です」
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ―――」
「全システムコンプリート!魔導機関正常!ファリエナ!」
「タイダニック浮上、です」
「―――逃げちゃダメだ逃げちゃ……へ?」
「……状況報告」
「エンジンフル稼働でシステムに異常なし、です」
「成功だ!ついに、遂に飛んだぞ!!」
「生きてるぅぅぅぅぅ!!!」
「「ヒャッホォウ!!」」
「あ、魔力切れデス」
「「……ゑ?」」
今日も今日とて、落ちるのです。
山賊襲来まで、あと三日とか。
新たなロボ達のお披露目も、近いな!
「転移はまだですかぁぁぁ!?」
「すまん、前の転移の動力って……魔力なんだ」
「……つまり?」
「転移、できません♪」(キラッ
「イィィィィィヤァァァァァァァァァァ!!!!!」
「総員対ショック姿勢、です」
「HA☆HA☆HA!そんなんでどうにかなるわけないジャマイカ!死なないことを、祈るんだ!!アイ、キャン、フラァァァァァイ!!」
「ノォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」
その日、とてつもない轟音とサファイアの悲鳴が、メルノ領に響いたのだった。
アリア「次回はサファイア主人公!俺とアメリアさんとファリエナは山賊狩りしてるからいないZE!」
サファイア「平和はよカモン!」
アリア「魔法少女達用に、怪人も作っておいたから……頑張って倒してね♪」
サファイア「何してくれちゃってんの!?久しぶりの平和が!?」
アリア「ルビーとエメラルドにも出番をと思った結果、怪人ということになりますた。諦めれ」
サファイア「こんちくしょぉぉぉぉぉ!!!」
ファリエナ「バカばっか、です」
アリア「なんか久しぶりに聞いた。和むわ~でも、ばっかではない気がするぞ」
ファリエナ「そうデス?」
アリア「そうです♪にしても、最近後書きに来る人いない気がする。来てもちょくちょくだし……こっちから呼んで楽しむか!」
ファリエナ「頑張れ、です」
アリア「頑張る!じゃあ、次回は……誰呼ぼっか?」




