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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
60/135

白薔薇と黒薔薇、あなたはどっちが好きですか?……あ、後編ね。

やっとできた!

すいません、いろいろ忙しくって。

脱ニート中。


今回は、あれだ、あんまりハッチャケてない感じ?

次回で盛大にふざけて第二章終了すると思います。

では、本編どうぞ~

視点・アリア(赤い薔薇で十分です)


前編のあらすじ!

レッツパーリィー!!

猫被ってると、何故年下にモテる?

貴族らしい空気より、ふざけた空気の方が好きです♪

以上!

という訳だ。

で、今は食事中。

食事中じゃないと、またダンスタイムに突入しそうだからだ。

もう疲れたよ、パト○ッシュ……


「あらあら♪アッピー、来たみたいよ♪」

「んあ?」


後ろからそんなことを言われたので、振り返ってみるとアメリアさんとスフィアさんがいた。

アメリアさんは穢れの無い美しい純白のドレスで、露出は腕と首元だけの控えめなモノだが、少しだけ恥ずかしそうにしていることで、とてつもない魅力を発揮している。

ちなみに、恥ずかしそうにはしているが、わからない人から見るとただの無表情である。

スフィアさんは妖艶さを醸し出す漆黒のドレスで、胸元や背中を大胆に見せびらかしており、恥ずかしがりもせず堂々とした態度がとても様になっていて、男達の視線を釘付けにしている。

まあ、俺は三秒チラ見したあとはアメリアさんをガン見してるけど。


「……ファッ!?」

「どうどう?二人ともすっごく綺麗だと思わない♪」

「フォォォ!?」

「領主様が壊れましたね」


周りがなんか言っているが、今俺には何も聞こえない。

アメリアさんが最高です。

スフィアさんも綺麗なんだけど、やっぱアメリアさんですわ。


「主様、コレどうでしょう?似合いますか?」

「アリア様……その、どうですか?」


胸の谷間を強調して来るスフィアさんだが、俺からしたら「うん、そうだね~」って感じ。

今の俺にエロはいらねぇ。

でも、一応二人を相手にしておかないといかんだろうしな。


「御二人とも、とても似合ってますよ」

「ありがとうございます」

「……はい」


ソワソワしてるアメリアさんががががが。


「さて、私はもういいですから、後は御二人で楽しんでください」


スフィアさんはそう言うと、さっさと王妃様達の方へ向かって行った。

アメリアさんと二人になった。

……どうしよう?


「……」

「……」

「……」

「……」

「……アメリアさん」

「……なんでしょう」


身長差はあるが、そこは技術でカバーといこう。

俺は、アメリアさんに手を差し出す。


「私と、踊っていただけますか?」

「……はい、喜んで」


嬉しそうな雰囲気がアメリアさんから漂ってくる。

俺からは幸せが溢れている。

ここが、楽園か(パラダイス)……

そして俺とアメリアさんとゆう主従は踊る。

まるで、その場の主人公とヒロインの様に、ゆったりと、ゆっくりと、優雅に、優美に、踊るのだった。


◇◇◇


踊り終ったら、アメリアさんがドレス姿に慣れたのか何時も通りになってしまった。

俺がリードする感じ最高だったのに……残念だ。

ん?唐突に終わらせ過ぎじゃね?ってか?

いいんだよ。

てか、そんなことを気にしていられるほど余裕がない。

アメリアさんと踊ったことで、身長差があっても異常に上手いことが御婦人方にばれてしまったのだ。

なので、少女達の残りの相手をした後は、少女達の姉やら奥方やら未婚の方やらの相手をする羽目になっている。

アメリアさんはゴミクズカスドアホの男共にダンスの誘いを受けまくっているので、正直心配過ぎて気が気じゃない。

まあ、王妃様方が近くにいるから、全て上手い具合に回避できているようだけど。

むしろ、スフィアさんが男共を手玉にとって遊んでいるのが印象的だった。

俺も、あそこに行きたいでゴワス。

凄い楽しそう。

今凄い囲まれてるから、逃げられないんだけどね。


「次は私が!」

「いいえ、私と!」

「私の番よ!割り込まないで!」


うむ、貴族でも女性は女性だな。

権力行使しない分、好印象である。

次の相手早く決まんないかなーと眺めていたら、王様がやってきた。


「すまないがアリア・メルノを借りていくぞ。少し話があるのでな」


国のトップに言われては、流石に彼女等も引いていく。

何故か周囲に人が居ない空間の中心に、俺と王様がいた。


「何か?」

「……お前のことは、嫌いだ」


奇遇だな、俺もだ。


「だが、どうしても頼みたいことがある……お前の領地に、私が愛した女性がいる。その女性に、渡して欲しい物がある」

「渡して欲しい?……あ」

「ん?どうした?」


そう言えば、サファイアってシルバーの手紙渡したのか?

……聞いてみよう。


「ちょっとすんません。メーデーメーデー、サファイア応答しろ」


鉄の板を懐から取出し、耳に当ててサファイアの方を見る。

サファイアが何かに気が付いたように、耳に手を当てて俺の方を向く。


〔こちらサファイア、何かご用ですか?〕


鉄の板からサファイアの声が聞こえる。

お分かりの様に、この鉄の板は携帯電話もどきである。

見える範囲にいる相手に対して、耳に当てながら起動すると相手に小さな電子音を聞かせる。

相手が手を耳にやると繋がって会話できるのだ。

つまり、この鉄の板のことを通信する両名が知らないとまともに使えないモノなのだ。


「シルバーの手紙、どうした?」

〔……今渡します〕

「わかった。こっちにいるから持って来い」

〔了解、通信終了〕

「通信終了」


鉄の板を仕舞うと、サファイアが一枚の手紙を持ってやってきた。


「国王陛下、私の母から御手紙を預かっております」

「何?それは本当か?」

「こちらがその手紙です。確かにお渡しいたしました」


サファイアはそれだけ言うと、手紙を渡して戻って行った。

俺を助けろよ。

サファイアの背中を睨んだら、移動速度が少し上がった。

あのヤロウ……野郎じゃないか。


「……ぅ」


手紙に何が書かれているのか知らないが、凄い苦々しい表情である。

内容が気になる。


「……アリア・メルノ、先ほどの件だが、無かったことにしてくれ。では、な」


そう言って、唐突に去っていく王様。

意味が分からん。

なんて書かれてたのかな?

帰ったら、シルバーに聞いてみるか。

とりあえず、また群がられる前に皆の所へ!


◇◇◇


パーティーも終盤。

最後は王妃様と王様が踊るらしい。

そして、ネッピーから最高の舞台の用意を依頼された。

楽しめればそれでいいとのことなので、全力でやりますわ。


「サファイア」

「はい、なんですか?」

「月は出ているか?」

「……え?」

「月は出ているのかと聞いている!!」

「えっと、出てますけど……」


完璧だ。

パーフェクトな状況だ。

俺は、俺はやるぞ!!

自重なんてしてたまるか!!


「世界創世の炎をその身に宿し、終焉を齎さん!!フェニクック!チェェェェェンジ!!!」


窓の外が庭だからこそできる最高の演出を!

不死鳥型(てか鳥型)のフェニクックが窓の外に現れ、燃え上がって人型に変形する。

合体以外にも力を注いでますが、何か?

人型になったフェニクックに月の光が!

あ、マイクロ○ェーブじゃないから。

フェニクックが一際強く輝き、窓の外から王妃様と王様のいるダンスの舞台だけを照らす。

そして、その周囲を光っている炎が舞う。

眩しいということは無い。

むしろ、王妃様と王様以外の所は暗くなったぐらいである。

これはフェニクックが月の光が室内を照らすのを遮り、光らせる場所を限定、明るさの調節、キラキラ効果など、いろいろしているのだ。

つまり簡単に言うと、王妃様と王様のいるところだけ凄い幻想的で美しい状況が出来上がっているということだ。

来場者の皆さんはフェニクックに驚いていたが、俺の物だと分かったのか凄い説明を求める視線が……俺は気付いてません。


「すっごい見られてますけど」

「俺は何も知らん」

「いや、あの……」

「直接言われない限り、知らん」

「……ですか」


後で質問攻めされるかもしれんが、今の主役は照らされている御二方なので、全員の視線が集中する。

まあ、俺に視線が集中している時にネッピーからサムズアップされたけど。

そんなこんなで、パーティーは御開きとなったのだった。


「じゃあ、俺はアメリアさんとニャンニャン―――」

「しません」

「……ニャーン」

「可愛くない猫ですね♪」

「笑顔がムカつくサファイアさんでした♪」

「ムカつくのは領主様ですよ♪」

「なんだと♪」

「なんですか♪」

「二人ともうるさいですよ」

「「……すんません」」


ちなみに、部屋に戻っている最中の会話である。

いるのは三人だけで、それ以外は別の場所で打ち合わせ中である。

明日がとても大変なことになるとは、この時の三人は気が付いていなかったのだった。


「……俺達の日常は、これからだ!」

「オイやめろバカ領主」

「言わなきゃいけない気がしたんだ!」

「そんなの知りませんけど!?」


相変わらず平和なのだった。

アリア「好きなアニメと好きな台詞を言ってみよう!」

サファイア「ん~ジョ○ョですね。『次にお前は~と言う』これ便利です」

アリア「お前は『な、なんだってぇぇぇ!?』で十分だ」

サファイア「おいちょっと待てや」

ネメア「セーラー○ーン一択!!月に代わ―――」

アリア「それ以上はやめようね~?」

エステラ「化○語だね♪かみまみた~♪」

アリア「便利だよね~」

シルバー「魔砲少女な○はがいいわ!全力全壊!!」

アリア「間違ってるはずなのに、違和感がない!!」

ファリエナ「ナデ○コがいいデス。バカばっか」

アリア「わかってた」

サファイア「ウザイ領主様はどうなんですか?」

アリア「ウザイって……俺は、フェ○リーテ○ルだな。開け処女宮の扉!」

サファイア「ただメイドが好きなだけじゃねぇか!!」

アリア「その点で言えば、ハヤ○のごとくとかも好きだな!」

サファイア「もういいよ!誰が目当てか丸わかりだよ!!」

アリア「だがそこがいい!!」

サファイア「よくないわ!!」

アリア「あ、もうやることないから解散」

皆『うぇ~い、おつかれ~』

サファイア「ヤル気なさ過ぎじゃない!?」

アリア「だって、後書きだし……ねぇ?」

サファイア「もういいよバカァァァァァ」

アリア「ちなみに、作者はアウ○ブレイ○カン○ニーにハマってるぜ?じゃあ俺も、クールに去るぜ」

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