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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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花より団子!団子よりせんべい!せんべいと言ったらしょうゆ味!……ちなみに、前編です♪

遅くなってごめんなさい。

後編も製作中だよ。

視点・アリア(味の好みは、人それぞれだと思います)


新品スーツに身を包み、城のダンスホール的なデカい広間にいる。

立食で料理がいっぱいあり、紳士淑女な貴族様方がたくさんいらっしゃる。

サファイアとファリエナは、王妃様と一緒にいるらしい。

アメリアさんとスフィアさんはまだ来てない。

ヤンギレさん達は来る気が無いらしい。

というわけで、飯を食っている。

美☆味☆だぁぁぁ!!

特にこの餅もどき、実に美味い。

これは、みたらし団子を作れという邪神の電波か!!


「あの……」

「ふぁ?」


後ろから声を掛けられたので振り返ってみると、青色の可愛らしいドレスを着た10歳ぐらいの少女がいた。

ちょっとモジモジしてる。


「よ、よろしければ、ダンスの相手をしてくださいませんか?」


何故に俺?と思って軽く周囲を見渡してみると、十代の若い男が俺以外いなかった。

ほとんどが二十代以上だったり、16以上で身長が高かったりしてダンスの相手には不適切のようだ。

しかも、この子の後にも相手をしないといけないみたいだ。

軽く数えて、両手じゃ足りないぐらいいる。

断るのは簡単そうなんだけど、これも貴族の務めってヤツですな。

持っていた皿を机に置いて、口元をハンカチで軽く拭い、少女の手を取る。


「私などでよければ喜んで御相手いたしますよ、可愛い御嬢さん」


現在猫かぶり中である。

サファイアが今の俺を見たら、襲いかかってくるかもしれないな。

「本物はどこですか!?」とか言ってな。

俺に手を取られた少女は、顔を真っ赤にして俺を見ている。

俺なんか見ても面白くないと思うんだが。

ゆったりとしたダンス用の音楽が流れ始める。

俺は少女に最初のステップを踏ませた。


◇◇◇


ダンスの相手が、多すぎる……

今この時までに、13人の少女達のダンスの相手役をやった。

元々細かい動きとかは得意だし知識もあるので、ダンスはかなり上手い方だ。

だから、少女の方がミスしても俺が周りにばれない様にフォローすること20回以上。

少女達はそんな俺とダンスを踊れば、初パーティーで無様を曝すことなく乗り切れると思ったようだ。

まあ、俺の推測なんだが。

ちなみに十代の少女が多いのは、十歳を超えたぐらいの貴族の子供は、今回の様な月一のパーティーで他の貴族達へ自身の存在を知らしめる必要があるのだとか。

国の習慣なのかダンスパーティーが一番多く、ダンスを上手く踊れてこそ貴族らしいと認められるのが子供のようだ。

十代になっていない男児は結構いるらしく、もし俺が今回のパーティーに出なかったら少女達は、年下の男児達を相手にダンスをしていたことだろう。

これを教えてくれたのは、5番目の少女の父親っぽい人。

「娘はどうかな?」と言ってきたが、やんわりと断っておいた。

「なら娘の講師として……」と一人が言ったら、「講師をするなら私の娘も……」とか「いや私の娘を……」とか群がって来た。

まあ、今のところ一切無駄の無い完璧な手本の様な礼儀作法とダンステクを見せつけてるからな。

少女達の身に着けてる装飾品を解説したのが裏目に出た感じだ。

ダンスに疲れて、休む為にやったんだけど、余計に疲れた気がした。


「あ、領主様。やっと見つけました」

「おや、貴女でしたか。御嬢様方、申し訳ありません、少し王妃様達の方へ行きますので、また後程」

「はい!」

「また後で御話聞かせてください!」


サファイアがやって来たので、今しがたダンスの評価をしていた少女達と離れる。

何故か尊敬する様にキラキラした目で見られたが、俺のしてることなんて精々がどこを注意すればいいかとか、あそこが良かったとか言ったぐらいなんだけど。


「ふぃ~助かったぜぃ」

「……本物はどこですか?」

「残念なことに俺が本物だ」


襲いかかっては来なかったけど、予想した通りのことを言ってくる奴だな。

疑いの眼差しを向けてくるサファイアを無視して、王妃様御一行の方へ向かう。

王様は離れたところで宰相に絡んでるのが見えた。

アレが家族に冷たくされてる父親か。


「やっはろ~」

「やっはろ~」

「え、なんですかその挨拶?」

「「業界用語でお前を殺す」」

「あんな緩いのに!?」

「「ごめん噓」」

「なして嘘を!?」


やっぱこの空気最高だわ。

俺の生きるべき場所はここだな。

それにしても、ネッピーも大分染まって来たな。

王都がオタ化するのも近い未来かもしれんぞ!


「貴族少女達にダンスを誘われまくって、流石に疲れたよ」

「セルベリアから聞いたわ~普段とは全くの別人にしか見えなかったらしいわよ?どうやったのかしら?」

「貴族ですから」

「そう言えば何とかなると思ってる領主様はアホですね」

「アホじゃない、バカと言え」

「……」


サファイアが諦めちゃったよ。

ここで改めて何時ものメンバーを見る。

ネッピーは王妃らしいキラッキラの純白ドレス。

サファイアは水色のシンプルなワンピースタイプのドレス。

ファリエナは薄緑のフリッフリが大量についたドレス。

ネッピーの後ろにいる双子メイドは、控えめだけどスタイルの良さがわかるちょいエロなドレス。

何が言いたいかと言うと、大変眼福である。

姫はマーゾ君と部屋でパンパンしてるらしい。

もちろん、姫がマーゾ君を(・・・・・・・)パンパンしているんだ。

逆じゃないからな。

王子二人は妻を決めていないから、女性との触れ合いの場は避けているらしい。

王族もいろいろと大変だな。


「ところで、アメリアさんとスフィアさんは?」

「んん?もしかして、気になっちゃう?気になっちゃうよね!?」

「え、あ、はい、気になります」

「んっふっふっふ……大丈夫、もうすぐ来るからね~♪にゅふふ♪」

「分かりました。あ、出来れば近づかないでください」

「領主様露骨に引かないで下さい」


そう言うサファイアだって、ネッピーから一歩離れたぞ?

後ろの双子メイドも半歩引いたし。

ファリエナは黙々と食べてる。

貴族連中も、流石に王妃が一緒のこのメンバーに話しかけては来ないようだ。

遠巻きに眺めているだけだ。

まあこの王妃様、男貴族の間で【急所殺し】なんていうあだ名で呼ばれてるらしい。

王妃様が王妃じゃなかった貴族時代、幾多の言い寄ってくる男達の急所を一撃していたらしい。

王様も何度もやられたとか。

これは9番目の少女の父親から聞いた。


「とりあえず、アメリアさん達が来るまで食うぞ~」

「こういうの食べて見たかったんですよね~」

「うぇひひ♪」

「「ネメア様……」」

「ウマウマ、です」


このサラダ、ドレッシングはなんだろな~♪

アリア「アリアと!」

サファイア「サファイアの!」

漫才コンビ「「三分クッキング!!」」

サファイア「なんでやねん!!」

アリア「お客が入ってきたら?」

サファイア「いらっしゃいませ♪」

アリア「可愛い幼女を見たら?」

サファイア「萌え~」

アリア「一狩り?」

サファイア「行かねぇよ!!」

アリア「サファえもん!アメリアちゃんとニャンニャンしたい!」

サファイア「アリ太君はエッチだね~確かここに、てってけててってーててーエッチな媚薬~」

アリア「……止めろよ?」

サファイア「……やりたかったんです」

アリア「いや、止めろよ。特に最後」

サファイア「……サーセンwww」

アリア「おま!?ツッコミやめやがったな!!」

サファイア「プギャー」

アリア「そっちがその気なら、こっちもその気でやるぜ?……来たれ!冥王機神ゼファール!!」

サファイア「天のゼ○ライマーみたいなのが……」

アリア「滅せよ」

サファイア「ゑ―――」


~二名消失~


ファリエナ「そして誰もいなくなった、です」

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