表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
58/135

公爵様は意外と……

1・懐が深い

2・バカ

3・同類

視点・アリア(礼儀作法の準備はバッチリ♪)


バルバロイ公爵のでっかい屋敷の玄関を蹴破った。


「たのもぉぉぉぉぉ!!!」

「礼儀作法は、どうしたぁぁぁぁぁ!!!」

「ぷぎゅ!?」

「いっぽん、です」


サファイアに手本の様な一本背負いされた。

なのに痛くなぁい。

バルバロイ公爵の屋敷には、俺、アメリアさん、サファイア、ファリエナ、スフィアさん、テレっち、マーゾ君の七人で来ている。

テレっちとマーゾ君が来た理由は、特にないらしい。

しいて言うなら……散歩?

四つん這い椅子スタイルで今日も絶好調だ。

ちなみに、玄関を蹴破った時に、警備兵の人達が凄い戸惑ってて面白かった。

自分達の主の客人と自国の姫が、押し入り強盗の如く入って行けば当然の反応と言えるか。


「できれば普通に入って欲しいモノだな」

「俺から異常を取ったら、優秀な領主が完成しちゃうから普通は無理」

「優秀な領主様欲しいかった」


サファイアテメェ!!


「そちらの子が、あのバカの隠し子……か。まあいい。遠慮せずに入ると良い。ぬ!?テレサ姫も御一緒だったのですか!?」

「んむ?あぁ、童の事は気にせんでよいぞ。アリアにくっついて来ただけじゃからな」

「姫様に椅子はいりません。僕がいますから♪」

「……了解しました」


視線をなるべく下に向けない様にしてるよ。

前回の騒動の時には唯一王族側だった兵士だしな、憶えてたんだろ。

まあ、憶えてることが良いことかどうかは別としてな。

長いソファーのある部屋に案内され、各々の行動をとる。

アメリアさん、スフィアさん、ファリエナは屋敷のメイドを差し置いて、お茶を入れ始める。

いつそんなの用意したんだっていう感じに、目の前にホットの紅茶が置かれた。

俺とサファイアは普通にソファーに座って、ごく当たり前の様に紅茶を飲む。

テレっちは、マーゾ君の後頭部にティーカップを置いてのんびりしている。

マーゾ君はそんなテレっちに興奮しつつも、ティーカップを一切揺らさない。

俺の所為なんだけど……マーゾ君それでいいのか?

こんな自由な俺達を見て、口を開けてるバルバロイ公爵。


「どうかしました?」

「あ、いや、随分と自由な者達だと思ってな」

「フッ何を今更……これが俺達!」

『人生フリーダムの会の鉄則』

「そんなの知りませんけど!?」


サファイアとファリエナ以外の皆が合わせる。

そして驚愕するサファイア。

最近創ったし、知らなくて当たり前だろ。

人生フリーダムの会の鉄則は一つのみ!

それは、自由に生きること……


「という会だ。やりたいことをやる、それが全て!でも、会長の俺が一番したいことは、禁止されてます……」

「それってもしかして……」

「アメリアさんとのセ―――」

「それ以上は言ったらダメです!!」


止められちった。

さて、ここまでふざけておいてなんだけど、なんで呼ばれたんだっけ?


「そろそろ本題に入ってもらえませんか?」

「お、おぉ……そうだな。メルノ君、明後日には王都を出るらしいからな、少しでも友好関係をと思ってな」

「むむ、貴族的な駆け引きはしない主義です」

「そういうのではない。普通に友人関係で在れれば、それでよいと思っている。あのバカ王は君のことを良く思っていないようだがな」


へー王様に嫌われてるんだ。

バルバロイ公爵が俺なんかと友人関係を結ぶ意味はあるのか?

……まあ、武力だけなら王都ぐらい一日かけずに落とせるけどね。

やられない限りやらないから気にしなくてもいいのにね!


「君の領地に商会でも、と思ってたんだが……領地を大きくするつもりはないようだし、ワインでも送らせてもらうおうか」

「白ワイン以外認めねぇ!!」

「ほぅ!白派か!」

「まさか、お主もか!?」

「「同志よ!!」」

「何でそんなどうでもいいところで意気投合してるんですか!?」

「アリア様、18歳になるまでアルコールの摂取は禁止していましたよね?」


しまったぁぁぁぁぁ!!!

隠れて飲んでることがばれたぁぁぁぁぁ!!!

ど、どうする!?

だ、誰かを生贄に……


「テ、テリーに唆されて!」

「なるほど……戻ったら説教……拷問にかけなければいけませんね」

「説教で止めてください!何でランクアップしたんですか!?」


さっきからサファイアがツッコミしまくっててうるさい。

お前はそれしかできないのか!

……できないのか。


「今凄い馬鹿にされた気がします」

「お!よくわかったな!」

「領主ゥゥゥゥゥ!!!」


サファイアはスフィアさんが抑えてくれているので、無視します。


「そういえば、御子息の方はどうしたんですか?」

「ん?あぁ、アイツのことか。どこかのメイドに襲撃されたらしくてな、まともに動ける状態じゃないんだ。まあ、これで少しは公爵家に近づく輩を警戒してくれるといいんだがな」


どこかのメイドね~


「スフィアさん、襲撃したメイドに心当たりってありますか?」

「さぁ?私にはわかりかねます♪」


あら、ナイススマイル。

なんだ、やっぱ再登場無しの名前付きモブキャラだったか。

まあ、あんなキャラなら他の貴族に一杯いそうだしな。

そういえば、他の貴族に会ってない。

まあいいや!めんどくさそうだし!


「そうだ。明日王城の方でパーティーを開くことになっていてな、君達にも是非参加願いたい」


行きたくねぇ。

絶対ウザイ貴族に出会うじゃん。

てか、これ以上キャラを増やさないでほしい。

メタ発言が怖くて主人公なんてやってられるか!

だけど、パーティー大好き。

というわけで。


「参加します!全員で」

「私も!?」


当たり前だろ。


「そうか!だが、彼女達のドレスは準備できているのか?」


あ、忘れてた。


「それなら、母上に言えば何とかなるのじゃ」


あ、解決した。


「こうして俺達は、血で血を洗う夜会に参加することになったのだった。深まる謎を解明し、全ての悪を暴け!」

「意味わかんないこと言ってないで、話をちゃんと聞きましょうね~?」

「うい」

「大丈夫そうだな。では、明日のパーティーの予定を教えるぞ。まず―――」


そんなこんなで、パーティーに参加します。

アリア「1でしたぁ!!」

サファイア「何がですか?」

アリア「サブタイと前書き見てないの?見ろよ!!何で見ねぇんだよ!!自分の出てる作品だろ!?」

サファイア「す、すいません……」

アリア「謝れば済むと思ってんのかぁ?あぁ?」

サファイア「ひぃ!?」

アリア「申し訳ないと思ってんなら、誠意ってもんを見せてもらわねぇとなぁ~ぐへへ」

???「そこまでよ!!」

アリア「何奴!?」

プリティ「聖なる光が悪を裁く!悪を滅せよと天が言う!!我が名はプリティライト!悪を裁く光也!!」

アリア「な、なんだと!?」

サファイア「あれってジャスティスをライトに変えただけですよね?そうなんですよね?」

プリティ「さぁ、貴方の罪を数えなさい」

アリア「ま、待ってくれ!?悪気はなかったんだ!?」

プリティ「……なら、私が今しようとしていることを当ててみなさい」

アリア「……み、右で殴ろうとしてる?」

(NO!NO!NO!NO!NO!)

アリア「ひ、左で殴ろうとしてる!」

(NO!NO!NO!NO!NO!)

アリア「り、両方ですか!?」

(YES!YES!YES!YES!YES!)

アリア「オラオラですかぁ!?」

プリティ「そのままだとパクリなんで、ちょっとアレンジバージョンです!!」

サファイア「プリティの背後にスタ○ドが!?」

プリティ「ソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソォラッ!!」

アリア「ぷぎぃ!?」

サファイア「豚みてぇwww」

プリティ「我に、裁けぬ悪無し……ついでに、貴女からも悪の匂いがするわ。自身の出ている作品の確認を怠った罪……罪には罰を、罰は悪に……」

サファイア「……ゑ?」

プリティ「裁くのは、私の光よ!!」

サファイア「なんでぇ!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ