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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
53/135

説明は、短く分かり易くするのがベストです。

何がしたいのか、わからなくなってきた!!

どうしよう!?

視点・アリア(リンゴは好物)


今俺は、アップルタルトを頬一杯に含んでいる。

美味である。


「よろぉこんでぇもぉらえてぇ、なぁによぉりぃ~」

「アリア様、お口周りに付いてますよ」

「美味そうっすね~オレっちも頂いて……」

「お前はダメ」

「オレっちの時だけその口調やめてほしいっす!!」


アップルを食べながら、ヤンギレさんからいろいろ聞いた。

顔の良い気に入らないクソ野郎は、この屋敷の最初の住人が創った存在らしく、この屋敷の主となった者に仕え続けてるらしい。

ヤンギレさんは、いない方が楽らしい。

下着を盗んだり、着替えを覗いたり、水浴びを覗いたり、料理を盗み食いしたり、いろいろやってくるらしい。

……まあ、顔の良い気に入らないゴミ屑クソ野郎にはかわらんな。

けして、仲良くなれそうとか思ってない。

だって、イケメンだもの。

……良く考えたら、俺の周りってイケメン多いじゃん。

領地とか、イケメンの比率の方が多いよ?

名前どころか一回もしゃべった記憶の無い領民達も、意外と好青年だったりナイスガイだったり……まあ、こいつはこんなんでいいだろ。


「もぐもぐ……うむ、ごちそうさまでした!」

「おそぉまつぅさまぁで~すぅ」

「さてさて、おやつも食べたし、そろそろ説明タイムでお願いしやす!」


アメリアさんの説明の時間だよ♪

俺以外も気になっている人の為の、大事な時間だ!


「そうですね。では、まずこの館から転移されてからのことを御話しします」


アメリアさんの長文説明は、堅い!小難しい!俺の心配ばっかり!などの理由から、俺の簡単な解説に変更だ。

え?手抜きだって?

今更何をおっしゃるか。

アメリアさんの長文聞かせろ?

アメリアさんの全ては俺のモノ。


さて、順を追って説明すると……転移された場所は王都の館とは反対側の端っこだったらしい。

そこでは怪しげな集団が儀式の最中で、唐突に現れたアメリアさん達に襲いかかって来たらしい。

一分で返り討ちにしたとのこと。

で、気絶させなかった一人を締め上げたところ、この館以外にも同じ館が三か所あり、その場所がアメリアさん達が転移した場所だったとのことだ。

つまり、噂になっていた王都の端っこにポツンとある館は一つではなく四つあり、他の所では怪しい集団に消され、ここでは転移されることで館に入った人は館から出てこないなんて噂が立っていたということだ。

アメリアさん曰く、館の違いがカラスの量以外無かったらしい。

何その衝撃の事実。


で、妖しい集団がやろうとしていた儀式は東西南北で同時にすることで、神を降臨するとかなんとかゆう話しだったらしい。

儀式をした場所から内側の生命全てを消費して、神を降臨する儀式らしい。

ただ、儀式をした場所の中心は神が降臨する位置なので何も起こらないとか。

そして、王都の中心は城である。

そりゃ、アメリアさんが城に行かせたがるわけだ。


アメリアさん達は、流石に放っておいたら拙い事態になっている状況に冷静に対処を始めた。

アメリアさんが俺の安全確保。

アーサー一行は他の館巡り。

スフィアさん、サファイア、ファリエナは王族への報告。

ちなみに、一回儀式を始めたら完成させるか儀式をした場所の内側の魔力が完全に無くなるまで続くらしい。

途中で破壊もできないとか。

ちなみに、魔力の無い空間に人が数時間以上いると、魔力枯渇現象つまり魔法が使えなくなり、魔力がある場所でなければ生きられなくなるのだ。

かなりまずい状況であることが、お分かりいただけただろうか?

そして今に至る……それがアメリアさんの説明。


「それから、この館にはすでに儀式の準備が整っており、後は起動するだけらしいです」

「マジっすか!?」

「オレっちのアイデンティティー奪わないでほしいっす」


テメェは黙ってろ。

だとしたら、その儀式を止めないと……いや、それだと王都中の人が大変なことに……どうしたら!?

……そうか!だからアメリアさんはヤンギレさんの話が聞きたかったんだ!

住んでるなら儀式の場所とかなんやらいろいろ知ってそうだし。


「そぉんなぁのぉ~しぃらなぁ~いよぉ~?」


躓いたぁぁぁぁぁ!!!

もうおしまいだぁぁぁぁぁ!!!

よし、城に行こう。


「オレっち知ってるっすよ?」

「早く言えよ愚図」

「何故黙っていたのですか」

「何考えてんの」

「皆冷たいっす!えっと、玄関のシャンデリアっす。アレに明かりを灯すとパァァァァァっと光るっすよ。他の三つの屋敷で見たっす」


……今なんて言った?

他の三つの屋敷でも見ただ?


「あ?」

「止めなかったんですね」

「死ねば?」

「厳しいっす!!」


……今は捨て置こう。

後でヤル。

他三つでは既に起動済み。

ここを死守しても、限界が来れば王都住人がピンチに。

ど、どうしようもなくね?


「どうしたもんか……」

「そうですね……」

「……応援しかぁできぃなぁいねぇ~」

「……そんなヤバい状況になってるっすか」


俺の無い知恵じゃ、どうしようもないぜよ。

……ん?なら、今までどうしてきた?


「ほぉあ!?」

『!?』


そうだよ!

あるじゃないか、解決方法が導き出せそうな方法が。

こちとらほんまもんの神に植え付けられた眼があるんだ……行ける!!

どうしたらいいか、教えてください邪神様!

……………おぅふ。


「魔女さん魔女さん、禁術使える?」

「つぅかえるぅよぉ?」

「じゃあ、城の上空に水系の禁術お願いできます?できるだけ広範囲のヤツ」

「ん~?別にぃいけぇどぉ」

「じゃあ、アメリアさん。禁術発動と同時にシャンデリア起動して」

「……わかりました。アリア様を信じます」


協力的でありがたい。

にしても、これでダメだったらゲームオーバーだわ。


「どういうことっすか?」

「終わったら説明するから、黙ってようね役立たず」

「……悲しいっす」


さて……俺も頑張らないとな。

死にたくないし。

城の庭にいるであろう傑作達に電波で指示を出す。

考えるな、感じろ!!

あとは、運任せで生きましょう!!

アリア「サファイアの第二形態、何にしようかな~」

サファイア「必要ありません」

アリア「やっぱり羽付ける?」

サファイア「必要ありません」

アリア「大天使化しちゃうか?」

サファイア「必要ありません」

アリア「でも、サファイアは天使って感じじゃないんだよな~精々露出を増やすぐらい?」

サファイア「……私の話を」

アリア「でも、サファイアって色気無いしな~なんであんな貧相ボディなんだろうか?まな板め」

サファイア「聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

アリア「貧にゅ―――」冷凍保存中

サファイア「まな板じゃないもん!ちゃんと揉めるぐらいあるもん!確認もしてないのに、そんなこと言われる筋合いないもん!!」

ルビス「涙目サファイアちゃん……ハァハァ……写真に収めなくては」パシャパシャ

サファイア「撮るなぁぁぁぁぁ!!!」

シルバー「落ち着きなさい、我が娘よ」パシャパシャ

エステラ「そうそう、人間冷静が一番」パシャパシャ

ソル「ここを、押すっと」パシャパシャ

ネメア「もうちょっと下から、見えそうで見えない感じに……」パシャパシャ

サファイア「……」ゴゴゴゴゴッ!!

カメラ片手な人達『急用を思い出した!Adios!』

サファイア「しかしまわりこまれてしまった♪」

逃走失敗者達『ぁ……』もれなく凍結

サファイア「へんじがない、ただのしかばねのようだ♪」

ファリエナ「……バカばっか、です」久しぶりでちょっと嬉しそうに

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