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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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コイツはヤベェ!マジでヤベェ!本気でヤベェ!え?ちょ!?待っ!?

ヤバいお。

やらなきゃいけないことが、出来てしまった。

ほぼ毎日の更新ができなくなっちゃうよ。

……まあ、いいか。

視点・アリア(巻き込まれるモブ係)


前回、ハーレム主人公に出会った。

肉の取り合いをした。

怒られた。

以上。


「可愛いのは猫だ!」

「いいや犬だね!」

「「でも一番は馬だよね!」」

「二人とも仲良いですね~」

「元気だな~」


ユーウェインことユーぽんと好みの動物について話し合っていた。

サファイアとアーサーが微笑ましいモノを見ている目をしている。

ユーぽんと一緒にパイを投げつけてやった。


「「ザマァ!!」」

「「……」」


ところで、これから何しようか。

結構な団体で行動してるけど、どこに向かってるんだ?

食べ歩きして王都を楽しんでるけど、目的が無いな。


「マーリンさん、俺達はどこに向かっているのでしょう?」

「言ってませんでしたか?魔女の館と言われてる場所です」

「え?何そのイベント?知らないんだけど?唐突にぶち込んでくんな」

「……すいません?」


とりあえず、マーリンさんに詳しい説明を受けた。

曰く、王都の端っこにポツンと一軒の屋敷がある。

曰く、その屋敷には魔女が住んでいる。

曰く、その魔女は禁忌の魔法を使いこなす悪い魔女である。

曰く、屋敷に訪れた者達は例外無く屋敷から出て来ない。


「……帰るか」

「賛成ですね」

「アリア様が行くには、少々危険すぎますね」

「そんな屋敷、ありましたっけ?」

「苗ゲット、です」


城に向かって回れ右をした俺達一行は、アーサー達に止められてしまった。


「待って待って!折角なんだから一緒に行こうよ!」

「そ、そうですよ!ここまで来たんですから、一緒に行きましょう!」

「別に私達だけでいいと思うんだけど……」

「なんでもいいから早くいこうよ~」


ツンツンさんを見習って君たちだけでいきたまえ!

巻き込むなや。

帰ろうと必死になる俺と、片手で抑えるアーサー。

くっそ、こいつ筋力パネェ。


「HA☆NA☆SE!」

「まあまあまあ」


持ち上げられ、そのまま運ばれる。

俺と一緒に帰ることを選択したアメリアさん達は、何事か囁かれて何も言わずについていく。

一体何を言われた!?


「お前ら後で酷いからな!?寝てる所に蛇置いてやる!」


◇◇◇


屋敷に到着した。

ボロボロで雑草が生え放題、屋敷の壁には蔦が這っていて、カラスが大量に居座っている。

もうね、人に来てほしくない感が凄いよ。

てか、アーサー御一行はすでに屋敷の扉開けちゃってるんだけどね。

ついでに、アーサーに担ぎ上げられてる俺もGOしてるんだよね。


「魔女いますか!」


このアーサー馬鹿だよね?

そんなん事言って出てくる奴いるわけ―――


「はいは~い♪どちら様ですかね?」


出て来たぁぁぁぁぁ!!!

魔女オイ魔女!

黒髪、黒目、血の付いた黒い杖、黒ローブの黒尽くし……ん?

血・の・付・い・た?


「あらあら♪お客様ですか~歓迎しましますよ♪くひぃ♪」


あ、この人ヤバい人だ。

関わったらアカン人や。

顔コエェ。

ヤンデレがブチギレした時の様な顔なんだけど。

あれデフォ?噓でしょ?

アレが最先端のヤンギレってヤツになっちゃうの?


「くひゃはっはっは♪普通にするぅなんてぇムリィ!!でもぉまぁ、さよぉならぁ♪」

『あ』


魔女は杖の先を、床にカンッと音を鳴らしながらつけた。

その瞬間、真紅の魔法陣が床に浮かび上がり俺達の足元を真っ赤に照らす。

俺が目で見た結果、これは転移魔法陣のようで、魔方陣に直接触れている生物のみを転移する類いのモノの様だった。

つまり、担ぎ上げられていた俺を残して、全員転移しますた。


「……ゑ?」

「残っちゃったのぉ?じゃあ、たぁのしもぉねぇ♪けひゃ♪くひゃはっはっは♪」

「イ、イ、イヤァァァァァァァァァァ!!!!!」

アリア「口裂け女と山姥と貞子を混ぜたような化け物が目の前にいたら、あなたはどうしますか?」

サファイア「逃げます」

シルバー「殴る♪」

エステラ「縛る♪」

ファリエナ「肥料、です」

ネメア「お茶する♪」

クリス「ブッコ……投げ飛ばす」

アリア「情報ありがとう」

サファイア「聞く意味ありましたか?」

アリア「黙れチキン」

サファイア「確かに私逃げてますけどね!?」

アリア「ちなみに、ルビーとエメラルドは怪人扱いして消し飛ばすらしい。君がいかにチキンか、理解したかね?」

サファイア「なら領主様はどうなんですか!?」

アリア「俺?アメリアさんの後ろに隠れることしかできないんだけど」

サファイア「……事実だけに責められない!?」

アリア「というわけで、今日のゲストのヤンギレさん!」

ヤンギレ「あっそびぃましょ♪」

サファイア「ひゃぁぁぁぁぁ!!!」

アリア「後書きだから、怖くない。素晴らしき後書き世界!」

サファイア「何で私だけ追いかけてくるんですか!?他にもいっぱいいるじゃないですか!?イヤァァァァァァァァァァ!!!!!」

見学者達『……平和、ですね~』

ヤンギレ「クヒャハハハハハ!!」

サファイア「ハァハァハァ!……こんなんばっか!アッ―――」

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