表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
49/135

理不尽な暴力現場発見……それはさておき、ハーレム野郎は爆発しろ。

キ、キャラが増えていく……

当分登場しないキャラが何人いるのだろうか?

視点・アリア(家政……彼は見た!)


ロマンの詰まった武器屋から城に戻っている途中、見てしまった。

空を飛ぶ、男性を。

そして、俺の目の前に落下した男性。


「……返事がない、ただの屍の様だ」

「領主様、何も聞いてないのにそれは酷くないですか?」


だって、グシャっていったよ?グシャって。

もう死んでるよ。

そう思ってたら、普通に起き上った。

頑丈な奴だな……それとも、ギャグ補正持ちか!


「あ、これは通行の邪魔をしてすいませんでした」

「ハハ、五秒以内にどかないとその顔二度と笑えなくしてやる」

「えぇ!?」


何でこんなに酷い言い方するのかって?

だって、イケメンなんだもん。

こいつ、絶対リア充だもん!

リア充死すべし!!


「すいません、この人イケメン嫌いなんです」

「え?イケメン?それって僕のこと?」

「ファリエナさん聞きました?僕ですってよ。なんてあざといのかしら!イケメンで一人称が僕ならモテるって思ってるに違いないわ!」

「……醜い、です」

「グハッ!?」


その真っ直ぐな物言い、嫌いじゃないけど……抉ってくるぜ。


「あ、ここで会ったのも何か縁だし、よかったら一緒に食事でもどうかな?」

「うっわ、サラッとナンパしてきやがったよコイツ」

「あぁ、そう言えばまだ何も食べてないですしね。領主様、どうします?」

「だが断るぅ!!」

「このまま城に戻ってからの食事では準備に時間がかかります。御一緒しましょう、アリア様」

「お腹空いた、です」

「主様の仰せのままに」


アメリアさんの正論、ファリエナの純粋な眼差し、スフィアさんのおまかせ発言……わかったよ、行けばいいんだろ?

けどな、こういう明らかな主人公属性持ちっぽいイケメンと一緒にいるとな、必ず何かに巻き込まれるんだよ!

後悔すんなよ!


◇◇◇


ステーキが、素敵に美味しい、最適で。

字余り。

いや、意味が分からん。

ステーキが美味しいってことしかわからん。


「えっと、おかわりいります?」

「また別の女連れて来て……馬鹿なの?死ぬの?むしろ殺す」

「ハグハグ……肉追加!」


メガネをかけたドSっぽい委員長タイプ、不機嫌そうな顔が似合ってる絶対ツンデレの幼馴染タイプ、肉食系女子の三人が主人公イケメンの連れらしく、一緒に食事をしている。

見事なまでにハーレム主人公だった。


「爆発しろ」

「領主様はちょっと黙りましょうね~」

「二人は仲が良いんだね~羨ましいな~」


ニッコニコして無害な草食動物の様な顔しやがって……爆ぜろ。

ちなみにこいつらの名前は、主人公がアーサー、委員長がマーリン、ツンデレがランスロット、肉食がユーウェインというらしい。

絶対メンバーがまだ増えると予想される。

おっさんと穴でも掘ってろ。


「アリア君は美人に囲まれてて羨ましいな~」

「領主だ」

「領民です」

「メイドです」

「奴隷です」

「創作物デス」

「えっと……つまり貴族とその従者みたいなもの、かな?」

『YES』


息ピッタリだけど、別に練習も何もしていない。

俺が勢いで言ったら、皆が合わせてくれただけだ。

こんな仲間を持って……幸せです!


「そうだ、君達ってどこから来たの?」

『メルノ領』


スフィアさん以外全員で答える。

スフィアさんが若干悔しそうだ。


「メルノ領?そんな所ありましたか?」

「辺境だね」

「田舎ですね」

「端っこです」

「そ、そうですか」


マーリンさんが引き攣った笑顔を無理やり浮かべている。

事実を言ったのに、なんでそんな顔するんだろうか?


~小声でアリアには聞こえていない会話~


「アーサー、なんかあの子供妖しくない?」

「そうかな?結構好感持てるけど?」

「それがおかしいのよ!貴族のガキなんて、どんなことも自分の思い通りに出来ると勘違いしてるバカしかいないはずなのに、あの子は見下して無いっていうか、なんか変なのよ!」

「まあ、確かに貴族っぽくはないよね。でも、奴隷も侍従も連れてるし……」

「そこよ。人畜無害な顔して奴隷を連れてるのよ?可笑しいと思わない?きっと誰の目も無いところじゃ極悪なことばっかりしてるんだわ」

「……そうかな?」

「そうに決まってるわ!見てなさい!」

「あんまり疑うのはやめた方が……」


~小声じゃなくなります~


「貴族様、一つ聞いてもいいですか?」


ここに貴族っていたっけ?

ランスロットさんは誰のことを言って……あ、俺か。


「どうぞどうぞ」

「そう、なら単刀直入に聞かせてもらうわ……その従者達は貴方にとってどんな存在なの?」

「どんな存在って……魔法少女(笑)、仲魔(ナカマ、何考えてるのかわからない、大切な家族てところかな?皆まとめて、大事な存在だね」

「オイコラ領主」

「まぁ、大切な家族だなんて♪」

「貴女はその一つ前でしょう。そこは私です」

「仲間、です?」


あ~二人とも睨み合わない。

サファイアは俺の首を絞めるな。

ところで、ランスロットさんは何がしたかったの?

ジッと俺の顔を見た後、何故か美青年アーサーを蹴り飛ばした。


「私は悪くないわよ!!」

「何も言ってないよね!?」

「うるさいうるさいうるさい!!」

「痛い!?痛いってば!?」


主人公を殴りながらの有名なツンデレ台詞!

だが惜しい!!

くぎゅボイスだったら叫んだんだけど、ゆかりんボイスで今のセリフはな~残念だ。

てか、ツンデレらしい声じゃないんだよね。

そしてイケメンザマァ。

良いぞもっとやれ!


「肉追加!」


まだ食ってたのか!?

もう食事終わってるんだけど。

てか、そろそろ帰ろうかな。

いや、ここは一度オチを作らなくては。


「「肉追加!ッ!?」」

「貴様、どれだけ食うつもりだ……」

「お前、アタイの肉を食うつもりだな……」

「「……ま、いいか」」


というわけで、肉を食う。

ちなみに、ユーウェインは熊の獣人らしい。

尻尾も耳も隠れてて普通の人間にしか見えないけど、獣人らしい。

犬か猫の獣人に、会いたいな。

この時、帰らなかったことを後悔することを、まだ知らなかった……


「俺の肉ぅぅぅ!!」

「食事は弱肉強食!速い者が、全てを食すのだぁぁぁ!!」

「キェェェェェ!!!」

「ホワァァァァァ!!!」

『うるさい』

「「誠に申し訳ありませんでした」」


……後悔するだろうか?

アリア「はいやってまいりましたこのテレフォンショッピングの時間!私メイン司会のアッリーアといいます!」

シルバー「サブ司会のシルッバです♪」

アッリーア「さぁ今回の商品はなんと投げると必ず命中すると噂のグングニルの槍!」

シルッバ「まぁ!必ず当たるの!それは凄いわ!」

アッリーア「細かい説明はウィキで調べてくださいね!そしてこの槍を今注文するとなんと!こちらのエステラ作セー○ームー○の同人誌とルビス作マ○ア様が○てるの同人誌がセットでついてくるんです!!明らかにエロ展開に持ってく気満々の作家達ですがそこは気にしない!!」

シルッバ「この世界、娯楽が少ないからこういうのって意外と受け入れられるのよね~ウチの村でも実は漫画が流行ってたりするのよね~意外なことに領民全員読み書きができるから新刊楽しみにしてるのよ♪かく言う私も魔法少女リ○カルな○はが面白くって!あのバインド後の魔砲が楽しそうよねぇ」

アッリーア「絶対やらないでくださいね領地がなくなりますから。それはさておき!これらをセットでお求めいただけるんです!」

シルッバ「でも、お高いんでしょう?」

アッリーア「ノンノン!なんとお値段198!!」

シルッバ「お金の単位がめちゃくちゃだけど、きっとお安いのね!」

アッリーア「金貨198枚!」

シルッバ「高過ぎるね!」

サファイア「……なに、してるんですか?」

アリア&シルバー「「ショッピングごっこ」」

サファイア「はぁ……あとがきだからって、ふざけるだけなんですね。なら、私もツッコミはやめます」

アリア「サファイアからツッコミ取ったら、魔法少女(笑)しか残らないじゃん。何言ってんの?熱でもあるの?これ、冷えぴた使いな」

サファイア「あ、これ本気で言ってる!」

シルバー「自分から、キャラを放棄するなんて……謝りなさい!個性が無いどころか登場も名前すらも出ていない領民のみんなに、いるのかどうかも分からないみんなに、謝りなさい!!」

サファイア「アンタが先に謝れよ!失礼だよ!」

アリア&シルバー「「なんだ、いつも通りか」」

サファイア「この二人ウザイ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ