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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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この武器屋、デキる……

何を思って、この話を書いたのか、自分で自分がわからない。

たぶん、ドリルとかを出したかったんだと思うんだけど……

視点・アリア(品定め中)


俺は今、武器屋にいる。

男の子としては、武器屋にロマンを感じざるをえない。

アメリアさんとスフィアさんのいがみ合いも一段落着いたみたいだし、のんびりさせてもっらうぜ!

で、アメリアさん達は少し離れたところで座りつつ、温かい目で俺を見ていた。

それはさておき、見るならやっぱり剣や槍だよな。

だが、俺はそんな並大抵の物じゃ満足できない!

そんな私に、ある一言を。


「店主、これ以上の物は?」

「あん?これ以上良い物なんかあるかよ、このクソガキ」

「最低と最高の質の幅が極端過ぎる。明らかにワザと配置してるだろ?」

「ほぅ……ガキの癖に良い観察眼だ」


数秒前までただのチンピラ店主だったのに、いきなり凄腕店主に早変わりした。

店主はサッと周囲を確認し、俺についてくるように指で合図する。

アメリアさん達に軽く合図し、店主についていく。

地下の様で、薄暗く不安になる静寂だ。

店主が赤い扉を開けて中に入ったので、それに続いて中に入ると予想外の品々が目に入った。


「こ、これは!?」

「やはりこれが何かわかったな……そう、男のロマン武器、ドリルだ!」

「ふぉぉぉぉぉ!!!」

「さらに、コイツを見てくれ。どう思う?」

「ぁ、凄く……大きいです」


店主が取り出したのは、冷凍カジキマグロ。

何であるのかは知らないが、興奮してしまった。

見ろよこれ……溶けないんだぜ?


「あぁ!?き、機械剣だと!?まさか、こんなところでお目にかかれるなんて!」

「分かるか!?使い辛い代わりに只管ロマンを詰め込んだ、この武器の良さが!!」

「フッわからいでか」


エッジっていう奴見つけないと。

見つけたら絶対使わせてやる。

他の奴は別に使わなくてもいいや。


「ミスリルのスコップに純銀のつるはし、これはアダマンタイトのナイフか!?」

「見ただけで素材がわかるのか!?なら、これはどうかな?」

「な、なんだと!?こ、これは……オリハルコンでできた、手錠だと!?いったいこんなもの何処で!?」

「知り合いが古い遺跡で見つけてな。オリハルコンを製錬できるような溶鉱炉が無いから、この形を変えられないんだよ」

「……昔の人、随分豪華なマニアックプレイしてたんですね」

「……まあ、罪人に着けるような素材で出来てはいないわな」

「……美人ですかね?」

「……美人だと良いな」


この手錠を使ったであろう人を思い浮かべ、店主と一緒にしんみりしてしまった。

てか、この店主と義兄弟になれそうだ。


「さて、前菜はここまでだ。メインディッシュといこうか?」

「これより上があると、そう言うのか?」

「ククク、この程度まだまだ序の口よ」

「ククク、ならば、見させてもらおうか!武器屋の性能とやらをな!!」


店主は壁を少し弄り、隠し扉を開ける。

その先にあった物は、ロマンの楽園だった。


「ぁ、あぁ……理想郷は、ホントにあったんだ」

「うぅ……何時見ても、美しい」

「なあ、義兄よ」

「なんだ義弟よ」

「見事だ」

「ありがとう」


ガシッと握手する。

ここが、俺達の桃源郷なんだな……生きててよかった。

何があるのかって?

そんなもの、言葉に出来るわけがないだろ?


「だが、これほどの物をこんな暗い場所に置いておくなんて……」

「あぁ、そこが一番悔やまれるところなんだが……下手に外に出すわけにもいかなくてな」

「くそぉ、至宝を光にさらすことができないだなんて……本来の半分も輝きを失っていることになるぞ」

「たしかに……だが、逆に考えるんだ。半分の輝きでも、これほどなのだと」

「ッ!?そうだな……本来の輝きなんて、俺達の目じゃ直視できねぇや」

「「何時か、本来の輝きを見よう」」


俺と店主はそう言って、隠し扉を閉じた。

きっと、あの至宝達はこれからも闇の中で眠り続けるのだろう。

だが、何時の日か……必ず!


「アレはな、とある爺さんのなんだ。そして、アレを俺に託した爺さんなんだが、死んじまってな。アレのことを知ってるのは俺だけだったんだよ。でも、今日義弟の御蔭でかなりスッキリしたぜ。ありがとな」

「気にしないでくれよ義兄。俺だってあれほどの物を見せてもらったんだ。感謝してもし足りない」

「へっ!俺の秘密の荷物だったが、半分は背負ってもらうぜ?」

「ハッ!任せとけよ。このことは俺達義兄弟だけの秘密だ」

「「……さて、ロマンを探求しようか」」


そして、俺と店主は危ない笑い方でロマン装備について語り合ったのだった。

まあ、戻るのが遅くて心配されたようで、アメリアさん達に怒られましたがな。

ちなみに、店主の名前はローマンだ。

良い名前だろ?

御土産としてもらった装備は、ロボ達に付けるんだ♪

アリア「ただの人間には興味ありません!魔物、魔法少女、エルフ、ドワーフ、竜人、獣人、その他がいるのなら、我が領地に来なさい!」

サファイア「今のだと、後獣人でコンプリートですね」

アリア「コンプリートとか物扱いしてんじゃねぇよ、カスが」

サファイア「誠に申し訳ありませんでした!」

アリア「謝ればいいと思ってる?ねぇ?そうでしょ?謝れば何とかなると思ってるんでしょ?」

サファイア「あ、う……うわぁぁぁぁぁん!!」

アリア「……クク、魔法少女の泣き顔写真ゲット♪いったいいくらで売れるかねぇ?ケケケ」ゲス顔

ファリエナ「逮捕しちゃうデス」

ルビー「逮捕~」

エメラルド「しちゃうぞ~」

エステラ「問答無用だぁ~」

アリア「!?ちぃ!幼女警官どもか!だがこの写真は渡さんぞ!!」

???「悪しき星が天に満ちるとき、大いなる流れ星が現れる。その真実の前に、悪しき星は光を失いやがて落ちる! 人、それを「裁き」という!」

アリア「こ、この語り……何者だ!?」

???「貴様に名乗る名前は無い!」

アリア「しゃ、写真が!?えぇい!今日はこのぐらいで勘弁してやる!おぼえてろ!!」

???「どれだけ悪を倒そうと、消して終わることがないか……む、私を必要とする者がまだまだいるようだ。さらばだ!!」

幼女警察『……誰?』

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