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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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ピンチの時の合言葉!

途中からめんどくさくなったわけじゃないよ?こういう作品なんです(真剣

てか、変なの出し過ぎだね。

視点・アリア(最後はふざけるお約束♪)


前回、人造なんとかを作った犯人であるスフィアさんを、完璧な推理で暴き出した俺!

しかし、その背後にはより強力な黒幕が存在していた!

そして今、最後の戦いが始まろうとしているのだった。

てか、第一王子空気過ぎワロタ。

さて、俺が黒幕発言をしたところからだな。


「貴様は何を言っているのだ!?この私が黒幕だとでもいうのか!?」

「うん。だって将軍様、王妃様のこと好きなんやろ?」

「なぁ!?」

『……え?』


あの王妃に対する微妙なチラ見と、王に対するちょっとこめかみにシワがよる見方、完璧にホの字ですやん。


「どうせあれでしょ?敵国に『現王の首を手土産にするなら、その国の王となってもいい』とか言われたんじゃない?どうせ最終的に裏切られるだろうにね、お疲れ様~」

「領主様……唐突にやる気無くなってません?」


だってねぇ~おっさんジャン。

おっさん嬉々として追い詰めるって、なんか嫌ジャン。

あ~今更だけど、宰相様が腹黒っぽいインテリメガネの50代、将軍がムキムキで鎧を着てる50代、公爵様がちょっとふっくらした60代だ。

ついでに、第一王子は少女漫画に出てくるようなキラキラしたイケメン20代。


「そ、そうなのか、フェテル将軍!?」

「お前のような武人が、何故!?」

「ネメアは誰にも渡さんぞ!!」


宰相様、公爵様、王の順番だ。

王はネッピーによって黙らせられた。


「何故、だと?この俺が、何故王を殺そうとしたかだと?くくく……そんなの決まっているじゃないか!そこのクソガキが言った通り、この国を俺の物とし、王妃を我が妻とする為だ!!王妃はこんな屑王よりも俺と共にある方が幸せになれる!だからだ!!」


へー。

あ、もうヤル気ゼロなんで、適当に流す予定ですわ。


「王よ!すでに貴様に従う兵は存在しない!皆が俺の意志に賛同し、協力してくれている!!すぐにでもこの部屋に兵達がなだれ込んでくるだろう!!」


あ、たぶん全滅してます。


「そして、敵対国だったラフォール王国の主力部隊、ペガサスナイトのみで構成された白翼騎士団が空からこの城を攻めるだろう!!」


お~そうなのか。

じゃあ、ちょうど良さそうかな?

アレ(・・)のお披露目に。


「戦争の無い国の兵士ほど冷遇される存在はいない!王よ!貴様は役立たずと言われ続けた俺達兵士のの気持ちがわかるか!?お前が善王と呼ばれ称えられる影で、俺達がどれほどの苦労をしてきたのか!!お前は見ようとしたか!?だが、貴様と違い王妃は我等兵士を見ていてくれた。我等が傷付けば、自らが傷付いたかのように辛そうにしてくださる。それが、どれだけ……」


……王様は結構民に人気で、兵士達は平和な今のこの国には無用の存在ってこと?

で、そんな兵士に優しく接していた王妃様は、聖母的な立ち位置なのかな?

……どっちもどっち?

王様は部下のことをしっかりと見てなくて、兵士側は自分の上のことを知らなさ過ぎる。

戦争があれば必要な兵士も、戦争が無ければただのごく潰しってか?


「……将軍。貴方の想いは確かに伝わったよ」

「そこまで追い詰めていたと気が付かなかった我等王族のミスではある」

「だが、反逆には変わらんのじゃ」


第一第二王子と第一姫の三人が言う。

第一王子、初めての喋りである。

きっともう喋ることはないだろう。

てか喋んなイケメンが。


「フェテル将軍……貴方の言いたいことは、良くわかります。ですが、こんな方法は間違っています」

「王妃よ、何故わからないのですか!?かつて強大な力によって大国にまでなったこの国は、今!堕落しようとしているのです!!それに、そこのバカな王によって軍事力の縮小などというふざけた政策を実施しているのです!もし今敵国に攻められでもしたら!?私は、王一人の命でこの国を救おうとしているだけです!!」

「例えそうだったとしても、王がどんな屑だったとしても、私が愛した夫には変わりませんから」


バカとか屑とか、王様へこんでるよ?

部屋の隅っこで体育座りだよ。

おまけみたいにつけた愛してる発言、たぶん聞いてないよ。

折角なので、横にいる二人に小声で話しかけて見た。


「サファイア、マーゾ君、何か居辛くね?」

「ですね……なんかもう、勝手にやってくれって感じです。あ、そう言えば手紙渡してません」

「むしろこの居辛さが快感です」


マーゾ君はもう無理だな。

ところで、スフィアさんはどこ行った?

将軍を指差してから誰も見てなかったんじゃね?

未だにドラマ展開しているお偉いさん方を放置して、後ろにいるセルベリアさんに話しかけてみる。


「スフィアさん知りません?」

「私が足で動けないように抑えています」

「スゲェ……ん?あぁ!?サファイア!王様守れ!!」

「えぇ!?え、えっと、リレーションアップ!!」


あ、変身の合言葉久しぶりに聞いた。

て、今はそれどころじゃないわ!!

ドレインと遭遇した時、天井から染み出してきてたじゃん!!

そして、今王様部屋の隅っこ!!

王様の真後ろにドレインが出てくる。

流石に、このタイミングで殺されるのはまずいのですよ。


「フリーズランス!」

「へ?うぉぉぉ!?」


サファイアの氷の槍がドレインを貫いて一瞬で凍らせる。

王様は後ろを振り向いて、驚いた後に急いでサファイアの近くへ向かう。

将軍様がそんな王様に斬りかかる。

セルベリアさんとマーゾ君が短剣で応戦する。

そしてスフィアさんが、新たにドレインを動かし始める。

王の私室がデカいから、この人数で暴れても余裕があるけど、結構混沌としてきた。


「スフィアさん!無駄ですからこんなことやめませんか!?ただ罪が重くなるだけですよ!?」

「お断りします。あぁ、まだ私が王を殺すメリットを言ってませんでしたね?」


このタイミングっすか。

絶対なんか重いよ。


「私のメリットは、この国が滅ぶことです」

「つまり、スフィアさんは武人方面の没落貴族で、王様に仕返しがしたかったと?ついでに自分達家族を貶した他の貴族達も一掃したかったと?そういうことですか?」

「流石アリア様。良くお分かりですね。では、そろそろ白翼騎士団が来るころなので、終わりですね」

「そろそろ兵士達も来るころだ。愚王よ!ここで死ね!!」


ん~?そう言えば、なんでこの二人こんな余裕のある感じなんだろうか?

……あぁ、白翼騎士団とか言うのが優秀だから強気なのね。

丁度アレ(・・)も来たみたいだし、スフィアさんの言うとおり終わらせるか。


「全員注目!!」


部屋の中の全員が一瞬止まり、俺の方を見る。

次の瞬間、窓側が粉砕されて見晴らしがよくなる。

外には東洋竜型、獅子型、狼型、不死鳥型のロボと言う名のゴーレム達がいた。

あと、白翼騎士団の方々。

そして、今こそその真の姿を見せる時だ!!


「フフフ、こんなこともあろうかと……そう!こんなこともあろうかと!!準備していたこの兵器!!さぁ!今こそその力を見せつけよ!!変☆形☆合☆体!!」


その言葉を合図に、竜が両腕、狼が両足、獅子が体、鳥が背中のパーツとなる。


「超・神・巨・兵!!アルティメイト・ファントォォォォォム!!!」

『は?』


巨大ロボが背後を爆発させながら、キメポーズをとる。

完・璧・だ……ビューティフォー

白翼騎士団の方々は放心せずに巨大ロボに攻撃を仕掛けている。

だがしかし!!


「無駄無駄無駄ァ!!アルティメイト・ファントムにその程度の攻撃が効くかぁぁぁ!!!シャア!死なない程度にブッ飛ばせ!!」


巨大ロボが浮かび上がり、鳥の翼部分が両肩にキャノン砲のように変形する。

そして放たれる必殺技!


「出力60%!非殺傷設定!今必殺の……カラミティーブラストォォォォォ!!!発射しまぁぁぁす!!」


グラビティーじゃ、ないんだぜ?

砲身からは想像できない太さの見た目ビームを勇気と気合の超エネルギーで放ち、白翼騎士団ログアウト。

ハッ!ちょろいぜ!


『……ゑ?』


現実を直視できない大人達だ。

目の前に変形合体ロボと言うロマンがある。

それだけで、良いじゃないか。


「もうなんかめんどくさいんで、武力解決します」

「あの~領主様?つまり、どういうことですか?」

「今この場で俺を含めた全員で吹き飛ぶか、それともとっととこの茶番を終わらせるか……選べ。あと一つ言っておく。俺が待機命令しないと、勝手に攻撃し始めるんでよろしく」


まあ、選ぶ選択なんて一つしかないだろ。

力こそが、正義だ!

という訳で、変な事件は変な解決の仕方をしたのだった。

アリア「変形合体ロボには、まだ他にも種類があるのだよ」

サファイア「無駄に強そうですよね。そういえば、本編でどのくらいの大きさか言ってませんでしたよね?どのくらいなんですか?」

アリア「変形合体前のロボはガン○ムぐらいの大きさで、変形合体後はデン○ロビウムぐらいの大きさ」

サファイア「だいぶ変わりますね!?そんな大きさだと、かなり強いんでしょうね~」

アリア「ん~ん。変形合体前の方が大きさもお手頃で数も多いから強いよ~」

サファイア「合体させる意味ないじゃないですか!?」

アリア「馬鹿野郎!ロボといえば、変形合体!!合体しないロボなんて、ガン○ムだけで十分だ!!勇者シリーズを見てみろ!!ロマンがいっぱいだぞ!!」

サファイア「大体、その大きさの物何時作ったんですか!?」

アリア「世界樹の天辺でアメリアさん監修の元カマさんと一緒に完成させた。まあ、完成してるのは今回出た四機だけなんだけどね。三機までは俺とカマさん共同で、四機目はギリギリカマさんが完成させてくれたみたい。そのうち、新幹線とか作って合体させるんだ……」

サファイア「新幹線って、完全にオーバーテクノロジーじゃないですか」

アリア「気にすんな。あぁ!折角なのでロボ達に名前を付けたいと思う!既存の名前を付ける気はないけど、参考になりそうな名前は是非とも教えてほしい!」

サファイア「適当でよくないですか?こう、竜がドライグとか……」

アリア「こう言われると考えちゃうのが中二病なんだよ……察してやれよ」

サファイア「そうですね……アナタの考えた痛々しい名前、お待ちしております!」

アリア「読者様に対して何言ってんの?馬鹿なの?死ぬの?」

サファイア「結局そうなりますよね!?」

ファリエナ「次回、アルティメイト・ファントム飛翔、です」

サファイア「次回違うから!?王都観光ですから!?」

アリア「また見てねぇ~」

サファイア「ちょ!?まだ終わらせ―――」

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