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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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厄介事は押し付けるに限りますな!

今回は簡単な伏線回かな?

まあ、なんとかなるさ。

次回は領地編です!

視点・アリア(知りたくなかったことを知った顔)


廊下を歩いて王妃様の部屋に到着。

部屋の中には王妃、王子、アメリアさん、ファリエナ、双子メイド、メイド長(?)がいましたぜ。

のんびりお茶をしているようだ。

サファイアが何とも言えないような、微妙な表情でその光景を見ていた。

まあ、あんな変なことに遭遇した俺達に対して、ここじゃ暢気にお茶会だからな。


「あら、遅かったのね?サファイアちゃん?どうかしたの?」

「……いえ、何でもありません」


サファイアは説明する気が無いようだ。

なら、俺が説明しちゃうぜ?

適当なこと言っちゃうぜ?


「ネッピー、サファイアは幽霊見たんだって」

「そうなの?それそれで!」

「ビビッて洩らしちゃって、それが恥ずかしいからあんな感じなんですわ」

「あらあらまあまあ、そんな小さいこと気にしなくてもいいのに……恥ずかしがりやさんね♪」

「領主様……いっぺん死んでみる?」


あ、ヤバい、ガチギレしたわ。

アメリアさんヘルプ!

あと、メイド長(?)の名前はセルベリアらしい。

とても強そうな名前だ。


「アリア様、サファイアは何故変身しているのでしょう?」

「ん?人造魔法生命吸収体に襲われて返り討ちにしたから」


俺の言葉で、部屋の中の全員が停止した。

サファイアはこのタイミングかよ、みたいな顔だ。

頭が回る人なら、人造、生命吸収、襲撃、この単語からいろいろとヤバいことが想像できるだろう。

王子が最初に正気に戻った。


「えっと、アリア君?それは、本当のことかな?」

「嘘つく意味はないかな?補足するなら、人造魔法生命吸収体長いので通称ドレインは触れた生命体の生命エネルギーを全て吸収することができる。つまり、触ったら即死ってことだね。で、特徴を挙げるなら半透明、人型、遅い、物理無効、魔法弱点ってところですかね?ちなみに、弱点と言っても普通の魔法なら光系や闇系が一番の弱点ですね。他のはすり抜けたりする可能性があるので意外と厄介な奴ですよ」

「アリア君は何でも知ってるな」

「何でもは知らないよ、知ってることだけ」


どうやって創ったかは、もうすでにわかっている。

が、どこで創ったのか、誰が創ったのかはわからない。

というわけで、王族に丸投げします。

てか、元々王族が解決するべき問題っぽいしね。


「クライン、一応俺がわかっていることを言っておこう。犯人と関わりがありそうなのは、バルバロイ公爵の一人息子の取り巻きの一人の参謀っぽい貴族だ」

「バルバロイ公爵の?……彼にそんなことをする度胸があるとは思えない……その参謀っぽい貴族の上が実行犯、ということかな?」

「ところで、バルバロイ公爵って誰?前回から気になってる俺とその他がいるんだよ」

「その他って私のことですか!?それとも領主様風に言うと「別世界の住人」ですか!?」

「……え?なんか言った?」

「うがぁぁぁぁぁ!!!」


双子メイドさんがサファイアを抑えてくれている間に、王子から公爵について聞いてみる。


「バルバロイ公爵は前王の叔父上の部下として一緒にこの王国を創り上げた偉い人だよ。父上を殴れる数少ない人の一人だよ」

「他にも殴れる人いるの!?」


サファイアのツッコミに答える者はいなかった。

さてさて、厄介事は王族に任せて俺達は……


「ジェ○ガやろうぜジェ○ガ」

「……難しいことは国王陛下に任せよう。どうやるんだい?」

「セルベリア、あの人に幽霊について言っておいてもらえる?」

「かしこまりました。さっそく行ってまいります」

「よし!面倒事は国王陛下に任せて、遊びましょう!!」

「えぇ……王妃と王子ですよね?というか、領主様は現実逃避でしかありませんよね?」

「「安全第一です」」

「アリア様に怪我がないなら、問題無いかと」

「良くわからないデス」


結構余裕ある奴しかいないな。

そんなこんなで、今日が終わった。


◇◇◇


王城滞在四日目。

王妃の部屋で俺、アメリアさん、サファイア、ファリエナ、王妃、王子、姫、双子メイド、スフィアさん、セルベリアさんが円卓を囲んであることをしていた。

そう、ポーカーである。

セルベリアさんはカードを配るディーラーをやっているので、11人でのポーカーである。

トランプは一組では足りなかったので、二組使っている。


「……よろしいですね?」


全員無言で頷く。

負けられない戦いが、ここにある。


「では、手札を公開してください」


そして全員が手札を見せる。

俺、フルハウス

アメリアさん、フォーカード

サファイア、スリーカード

ファリエナ、ロイヤルストレートフラッシュ

王妃、フォーカード

王子、フルハウス

姫、スリーカード

双子メイド右、フルハウス

双子メイド左、スリーカード

スフィアさん、フォーカード

異常にレベルの高いバトルだが、勝者はファリエナとなった。


「負けたぁ!!」

「勝てると思ったのですが……」

「全員可笑しいですよね!?」

「勝った、とファリエナは意気揚々と勝利を宣言してみる、です」

「ご褒美欲しかったよぉぉぉ!!!」

「まあ、こんなものか……ちょっと悔しいけどね」

「うぐぐ、悔しいのじゃ!」

「「ファリエナちゃんに拍手~」」

「あの、なんで私ここにいるんでしょうか?」

「王族命令です」


王妃の発言で分かったかと思うが、今回のポーカーには勝てばご褒美が与えられる。

そのご褒美とは……ケーキだ。

この世界、材料はあってもケーキは無い。

まあ、チョコを知らなかった時点で分かってると思うけど。

俺が適当に作ったケーキだが、普通に甘くて美味いのだ。

まあ、適当に混ぜて適当に温めて適当にクリーム塗って完成させたからな。


「まいう、です」

「とのことです。さて、次は何する?ババ抜き?大富豪?ヤマタノオロチ?」

「ヤマタノオロチなんて遊び方あるんですか!?」

「あるわけねぇだろバカ」

「領主様、ちょっと表行きましょうか」


という感じに、今日も楽しく遊んでます。

まあ、トランプにメッセージが書いてあって、幽霊についてのこととかちゃんと話し合ってるんだけどね。

監視されてるからとかいう理由などなくて、ノリでやってる。

未だに犯人分からないらしい。

ガンガレ。

俺は関わる気ないから。

だって、俺関係無いしね!

……フラグ立って無いこと祈らせてもらおう。

もしもの時の為に、アレ(・・)は呼んであるから何とかなるだろ。

とにかく!今は遊びますぜ!

サファイア「絶氷流麗、クリスタルコフィン!!」

アリア「え?それ魔法名?マジでかwww恥ずかしくないのかよwwwサファイアプギャーwwwww(笑)」

サファイア「世界は凍結し、全ては終焉へ……」パチンッ(指パッチン)

アリア「 氷氷Σ(°д°lll)氷氷 」

サファイア「本編と関係ないこの場所なら、私が最強!」

クリス「 壁|・_・)ジー 」

サファイア「 ガク(( ;゜Д゜))ブル 」

クリス「ヤらないか?」

サファイア「アッ―――――」

ロリエルフ「おっひさ~みんないなくなっちゃったから、私が来たぜい!ついでに、次回も私がメインだぜい!みんな見てくれるかな!?」

ファリエナ「いいとも~です」

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