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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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良くふざける人は、本気になると怖いモノである。

姫が変人になってしまった。

別にいいか。

後書きに変化をもたらせてみたい。

視点・アリア(頬が赤いのは照れてるからじゃありません)


前回までのあらすじ!

俺飛ぼうとして落ちた。

姫に会った。

微少年に変身!

サファイアとケンカした。

以上!


「そして今目の前にいるのが姫ことテレテレッテテーさんだ」

「誰に言っとるんじゃ?」

「領主様は次に『画面の前の皆』という」

「画面の前の皆……はっ!?」


バカな、いつそんな高等技術を!?

サファイアの癖にぃ!!


「仲が良いのだな。ところで、童の名前はテレテレッテテ―ではない。テレサと呼べと言ったであろう」

「じゃあ、間をとってテレっちで」

「王族に愛称はまずいと思いますよ、領主様」

「ばっか、呼び捨てが良いんだからこれぐらい大丈夫だって!そっすよね♪」

「だが断る」

「な、なんだってぇぇぇ!?」

「私は領主様に何度もツッコンできましたから、大抵のことは匂いで分かります。この姫は匂う!ボケの匂いがプンプンします!!」


サファイアも大概ボケてるけどな。

今なんかすでに二つほどネタ盛り込んできたし。

さて、姫が来た理由でも聞くか。

それなりの態度でな。


「テレっち!ここに来た理由を三十字で答えよ」

「お主が少し気になったので後を追って話そうと思った、のじゃ」

「惜しい!一文字足りない!」

「数えたんですか!?というより、その「~のじゃ」って付けないとダメなんですか!?」

「付けないと、童のキャラが弱くなってしまうのじゃ」

「それ気にするの!?」

「さて、話ですね。話は恋バナ以外受け付けません」

「領主様ってやっぱりバカですよね?そんなこと話すわけ―――」

「こ、恋バナか……実を言うと、気になる男ならいるのじゃよ」

「乗っちゃった!?でも気になっちゃう」


だって女の子だから?

姫はちょっと顔を赤らめてモジモジしだす。

てかホントに話すの?

え?言っといてなんだけど、唐突過ぎね?


「そのじゃな……兵士の一人なんじゃが、なんというか」

「虐めたくなると?」

「領主様?」

「そう、虐めたく……ん?童はあやつを虐めたいのか?」

「虐めに虐め、最後の最後で優しく接し、彼の全ては貴女のモノに……」

「少し待ちましょう」

「あやつが、童のモノ……虐めれば、童のモノ……」

「ヒメェェェェェ!!!」

「さぁ、今こそ虐めに行く時です。彼の全てを、貴女のモノに」


パチンッ!と姫にネコダマシ。


「ッ!」

「今貴女がすることは?」

「あの男を……虐めること!」

「待って!?」

「GO!」


そして姫が走り去っていった。

余は満足じゃ。

サファイアの方を向いたら、ジト目で見ていた。


「『僕は悪くない』」

「括弧付けないでください」


◇◇◇


一時間後、姫が戻ってきた。

首輪をして四つん這いの男兵士の上に乗りながら。


「……領主様、どうするんですか?」

「……ここまでうまくいくとは思わなかったんだぜ?」


ニッコニコ笑顔の姫が、目の前にいる。

少し視線を下にすると、恍惚の表情でハァハァ言ってる男が見える。

引き攣った笑顔のサファイアと視線を全力で逸らす俺。

ど・う・し・て・こ・う・な・っ・た!


「アリアよ!お主の御蔭で、童は気が付いたぞ!童はこやつの、御主人様で在るべきなのだと!!」

「ア、ハイ、ソウデスネ」

「童は今とても最高の気分じゃ!!最高にハイってヤツじゃな!!」

「ア、ハイ、ソウデスネ」

「お主のことは忘れんぞ!では、童はこやつの散歩をしなければならんのでな、さらばじゃ!」

「ア、ハイ、ソウデスネ」


去って行った姫一行。

……どうしよう?


「……どうするんですか?」

「……ボンテージ服と鞭でも送ってみようかと」


サファイアに叩かれました。

王都滞在初日は、こうして終わった。


◇◇◇


翌日。

アメリアさんとサファイアの三人でお茶をしていた。

ファリエナは今日も王妃様が可愛がってる。


「アリア様、姫と……………ペット?が来てます」


あのアメリアさんですら戸惑ってるぜ。

一日経って、どんな変化を齎したんだよ。

サファイアと数秒顔を見合わせ、アメリアさんに部屋の中に入れてもらう。

昨日は言わなかったが、姫の想い人は可愛い系の美少年だ。

何時もなら、何時もなら爆発しろとか言えたんだ。

でもね?これは無理。

可愛らしいフリフリのドレスを着て、エロイ感じに破きつつ首輪で四つん這い。

目隠しと猿轡をされていて、頬が赤く染まっている。

男だと分かっていても、エロスを感じるその姿。

簡単に言うと、エロゲの敗北ヒロイン。

一晩の間に、ナニを経験したんだおまいさん。


「もういいや、深く考えるのをやめるよ。あとは任せた、サファイア」

「私ですか?えっと、何を任せるんですか?」

「ツッコミの全て」

「え!?」


俺はサファイアが何か言う前に姫に話しかける。


「昨日はお楽しみでしたね」

「うむ!楽しかったのじゃ!」

「二人ともちょっと待とうね~」

「流石姫!俺達に出来ないことを平然とやってのける!そこ痺れる!憧れるぅ!!」

「フハハハハハ!もっと崇めよ!奉れ!」

「テンションがおかしいですよ?クールダウンしてください」

「よ!世界一の良い女!」

「カカ!童が一番なのじゃ!」

「何言ってんのこの二人!?」

「わーわーやんややんや」

「領主様結構投げやりじゃないですか!?」


そんなことをやっていたら、母親(ラスボス)がやってきた。


「テレサ……何をやっているのかしら?」

「あは、ははは、は……は、母上……これは、その」


どうやら、今更正気に戻ったようだ。

だが、全てが遅い。


「アリア君が原因ね?二人とも、いらっしゃい」

「「……はい」」


最後に一つだけ言わせてくれ……あの兵士の名前は、マーゾだ。


「いってらっしゃいませ、アリア様」

「いってらっしゃいませ、御主人様」

「……ドナドナ~」

疑似ドSと強制ドMですね。

なんでこうなった?

姫の笑い方は、テンション可笑しい時はいろいろ変わる予定ですよ!


次回は、絡んでくる他貴族達!

のらりくらりと躱そうとするが……どうなる!?


サファイア「次回も見てくれないと、氷らせちゃうぞ♪」

アリア「ハイオッケーこれで掴みはバッチリだな!」

サファイア「……あとがきにまで乱入して何がしたいんですか?」

アリア「後書き乗っ取り。ということで、次回からあとがきは俺達が占拠する!サファイアの痴態を見たいなら、とりあえず挙手!(*゜▽゜)ノ」

サファイア「嫌がっていいですからね?むしろ嫌がって!ホント、お願いしますから、賛同しないで!?」

アリア「反応がないとやってもつまらないので、次回の反応如何であとがきから撤退しますので、あしからず!ではまた次回で!」

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