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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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空は自由に飛べません。

前書きのこの下の会話を見た後だと、初っ端の奇行の意味がちょっとだけ分かります。




視点・鳥たちの会話(妄想)+α


「ヘイジョニー!今日のお前、翼がいいツヤしてんじゃねぇか」

「そう思うかマックス?今日はアノ子とデートなんだよ!久しぶりに水浴びしてきたところなんだぜ?」

「なるほどな!俺も早く彼女が欲しいぜ!ところでよ、あの人間、飛べると思うか?」

「ハァ?人間が飛べるわけねぇだろ?それに、あの面見てみろよ……馬鹿丸出しだぜ?」

「それもそうだな!人間風情が空を飛ぶなんて、竜にでも乗らなきゃ不可能だぜ!」

「ちげぇねぇ!」

「「HAHAHAHAHA!!」」


『神は言っている、今なら飛べるんじゃね?と……あなたの邪神より』

視点・アリア(電波受信中)


「今ならいける気がするんだ……」

「は?領主様、どうしたんですか?」

「今ならいける気がする」

「えっと、大丈夫ですか?」

「今だからこそいける!!」

「いや、あの……」

「俺は、空を飛ぶんだぁぁぁぁぁ!!!」

「あ」


城の約30メートル付近の部屋の窓から、飛び立った。


◇◇◇


池に落ちた。

結構深めだったようで、まだ生きてます。

なんで俺、飛べると思ったんだろう?

池から上がり、びしょ濡れの濡れ鼠状態。

あれだ、水も滴る良い男(キリッ


「ふゃん!さみゅいぜ」


今のはくしゃみだ。

可愛いだろう?


「む……お主、このような所で何をしておるのだ?」


キリッと美少女がやって来たぞ!

ヤダ恥ずかしい。


「いやん!そんなジロジロ見ないで……」

「む!それはすまん」


律儀に後ろを向いてくれる美少女。

キモイとか罵倒してくれたら興奮できたんだけど……

とりあえず、非常用の変身着替えが可能な宝石を掲げて変身!


「変身!颯爽登場!異世界微少年!アリア・メルノ!!」

「何か光っておるようだが、大丈夫か?」

「もうこっち見ても大丈夫ですよ~」

「そうか……変わったな」


そう!今の俺は異世界微少年!

現代の技術では作成不可と言われても当然の技術をふんだんに使った究極の服である!

たったの一言「変身」と言うだけで装着可能!

耐熱耐寒は当然のこと、水中及び真空呼吸可能、対物理障壁と対魔法障壁を常時展開、服の自動修復並びに自動洗浄!

攻撃力が上がらないのが改善点!

一般市民及びお偉いさんでも着れるシンプルかつ豪華な作り!

今ならなんともう一着お付けして、お値段なんと金貨一枚!!

先着一名様のみのお買い得商品!

お電話は異世界番号ΨжШ‐ю§κы‐*∀нψまで!

よし、満足。


「お主、アリア・メルノじゃな?」

「はい、私はアリア・メルノです。そういう貴女様は、王族の?」

「うむ、童の名はテレサ・ルーメリア・ポルネ・エステティカじゃ。この国の第一姫じゃな」


エステティカ!?

驚いた意味はない。

てか、よくよく見ると金髪碧眼の女優スタイルである。

身長は140ぐらいか?

ちなみに、俺の身長は106である。

猫背を直せば、10センチぐらい増えるはず!


「では、姫と御呼びいたしますね」

「いや、テレサでよいぞ。様は付けるな、ただのテレサだ」

「では、テレテレッテテーと呼びます」

「は?」

「テレテレッテテー、俺は部屋に戻らなければいけないから、そろそろサヨナラだ!」

「あ、おい!」


走る俺に手を伸ばして引き止めようとする姫。

あまり深く考えられると、首ちょんぱされそうなんで逃げる。

王妃様の傍にいれば、ある程度のことは何とかしてくれるはず!

てか、衣装が輝き過ぎててウザイ。

キラキラ効果を消さないとダメだな、コレ。


◇◇◇


てなことで戻ってきました自室。

アメリアさんはここのメイド長と知り合いらしく、話に行ってしまっている。

ファリエナは王妃様に愛でられている。

で、部屋にいるのは俺とサファイアのみ。

何で最近二人っきりになるんだろうか?


「サファイアってサブキャラじゃなかったっけ?」

「いきなりなんですか?」

「いや~王都来てからサファイアと二人っきりの状況が多いから、どうしてかなって思って」

「で、サブキャラですか?私としてはモブキャラで十分なんですが」

「むしろ主人公でいいじゃん」

「なんで!?」

「あ!そういえば、魔法少女にマスコットいないじゃん!」

「そんなのいらないですよ!!」

「QPにする?それとも淫獣にする?それかあえてのツチノコ」

「QPってなんですか!?淫獣って変なのじゃないですよね!?つちのこなんて初めて聞きましたけど!?」

「間を取って、お☆れ♪」

「あ、それは絶対に嫌です」

「orz」


可愛いじゃん、俺。

中身を抜けば、可愛いじゃん。

おみゃーさん等魔法少女に、魔法の力だって与えたジャン。

思い通りにならない世界なんて、俺をマスコットと認めない世界なんて、滅んでしまえぇぇぇぇぇ!!


「ところで、今更なんですけど……その服なんですか?」

「微少年衣装」

「美少年!?」

「ノー!微!少年」

「えっと、微少年?」

「イエス!」


とかやっていたら、コンコンとノックが響く。

サファイアと顔を見合わせ、ベッドの下に隠れる。

絶対敵対貴族だよ。

ヤバいよ、殺されるよ。

サファイアとアイコンタクト!


(助けて!魔法少女!)

(立ち向かえと!?権力に武力で立ち向かえと!?)

(愛と勇気で何とかしてみせろ、魔法少女)

(魔法少女がなんでも解決すると思ってんじゃねぇよ)

(なめてんの?)

(なんですか?)

((……やんのか?))


ベッドの下で音を立てない様にサファイアと髪の毛や頬を引っ張り合う。

俺の柔肌に痕を付けるとは、その髪引っこ抜いてやる!

争いを続けていると、咳払いが聞こえた。


「んん!出てきたらどうじゃ?」


あ、この喋り方は姫か。

サファイアと見つめ合い、とりあえずベッドの下から出ることにした。

変な名前で呼んじゃたしな……もしもの時はサファイアも道連れだな。

前書きでちょっと遊んでみた。

そして姫登場。

安定の年寄口調。

笑い方、どんなのがいい?

「クハ!」「カカ!」合いそうなのが、これしか思いつかないのです。


次回は、姫と主人公と魔法少女の漫才かも!?

ツッコミはもちろん……

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