御話し御話し!OHANASIちゃうよ?
この先どうしよう?
とりあえず、次回は姫いっとく?
視点・アリア(何も考えてない可能性大)
「さて、いろいろあったけど、そろそろ本題に入りましょう」
ネッピーもとい王妃様がそう言う。
で、結局何か話だったんだっけ。
「サファイアちゃんのことよ」
「サファイアじゃありません」
「サファイアのこと、ですか……どうでもいいんですが」
「いや、どうでもいいって……」
「そう言わないで……サファイアちゃんがガイルの隠し子ってことは知ってるわね?」
「無視しないでもらえます?」
「一応、知ってますが……」
「泣いて良いですか?」
ガイルとは王様のことだ。
王様の正式名称はガイル・ルーメリア・ポルネ・エステックである。
てか、サファイアうるさい。
「それが一番の問題なのよ。理由はどうあれ、サファイアちゃんを従者として連れてきてるアリア君を、強欲な貴族達は見逃したりしないわ」
「つまり、俺を殺すか脅すかしてサファイアと言う王様への切り札を手に入れたがってる輩がいるってことですね?」
「話しが早くて助かるわ」
「領主様……なんか、すいません」
謝るんじゃない、サファイアよ。
「で?それを話して、どうしろと?」
「貴族達は貴方がサファイアちゃんを使って王族に取り入ろうとしている、と思っているわ。だから、領主認定式が終わったからと言ってすぐに領地にとんぼ返りはやめてほしいの」
「何故です?何か企んでると思わせない為なら、さっさと王都から去るべきでは?」
「貴族達が動く前にいなくなられると、もう目的を達成されたと思って暴挙に出る輩がいるかもしれないのよ」
「なるほど……あまり勘ぐられない様に王都に滞在して、貴族連中にこっちが何もする気が無いと教えて、キリの良いところで領地に帰る……でも、宰相や将軍といった高い地位にいる方々からちょっかい出されないとも限りませんよ?」
「そこは任せてちょうだい。それに、サファイアちゃんのことを隠し子だって確信してるのは、今のところ古株の人達だから革命とか考えてない限りは隠し子だってことを守ろうとするはずよ」
「事情を知ってる古株にとって、王族が平民との間に子供を作ってしまったっていうのは、確かに隠しておきたいことですよね」
「そう言うことよ。それにしても、頭の回転が速いわね?」
「いえいえ、御代官様ほどでは……」
「領主様が……貴族っぽい……」
ぽいじゃなくて貴族ですから。
てか、サファイアが原因なのになんでツッコミばっか入れてんだよ。
また全裸にするぞ?
まあいい。
「じゃあ、しばらく滞在することにします。宿は……」
「城の部屋を用意させるわ。代わりに、ちょくちょく会ってるところを貴族達に見てもらう必要があるけどね」
「それは、王様無の話ですかな?」
「えぇ、王様無の話よ♪」
「了解です」
王様がいるといないのとじゃ、周りの見方が大分変わるからな。
王位継承権を要求してるとか、王都への進出を目論んでるとか、そんなことを噂されかねん。
ただ、王妃様と親しいと分かると変な輩が来そうなんだよね。
王妃様を見ると「それぐらい自分で何とかできるでしょ?」と眼が語っている。
めんどくさい。
俺は、シリアスとか鬱展開は苦手なのですよ。
「さて、真面目な話はここまでよ!ファリエナちゃんみたいな可愛い下着、作ってくれないかしら?サイズとかわからないんだったら、ここで脱ぐわ!」
「「ネメア様……」」
「母上……」
「はい!よろこんで!」
「アリア様……」
「領主様……」
「エッチな創造主様、です」
◇◇◇
ネッピーと一緒に、皆に一時間説教されますた。
俺とネッピーの一言。
「だって見たっかたんだもん」
「だって欲しかったんだもん」
説教が一時間追加されますた。
で、説教終了後に皆で紅茶を飲んでる。
俺ってば、コーヒー派なんだけどな~
未だにコーヒーに出会えない。
というか、この世界にある物じゃコーヒーが作れない。
なので、紅茶派に鞍替えさせられました。
紅茶うめぇ。
「アッピーどのくらい王都にいる?」
「一ヶ月は無理だから……一週間ぐらい?」
「う~む、まあ、だとうかな?じゃあ、一週間よろで~す♪」
「うい~す」
「これが王妃とほぼ没落貴族の会話なんですか?」
「「この二人がおかしいんです」」
「アリア君は相手をちゃんと選んでるからうまくいってるんだと思うよ」
「アリア様、おかわりをどうぞ」
「眠い、です」
こんな日常が続くと思っていた。
そう、俺達の戦いはこれからだ!
「さて、サファイアの第二形態でも考えるか」
「考えないで!?」
打ち切りエンドちゃうよ?
まだ終わらないよ?
続くからね?
よし、これだけ言っておけば勘違いなんてしないはず。
で、王都編はまだまだ続くよ~
では、また次回!
あ、登場人物紹介で魔法少女勢の説明に追加が入りました。
見なくてもオッケー




