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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第二章・王都で事件らしいです!!
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なんちゃって同志現る!

なんか、意味の分からないお話になってる。

先に一つ言っておこう、主人公のアリア君はふざけるつもりしかありません。

では、本編どぞ~

視点・アリア(何故か這いよる少年)


現在、王妃の部屋の前で扉に耳を付けて待機中。

呆れ顔のアメリアさんとサファイアが背後に控えている。

あと、兵士さんも俺の行動を全力で見ないようにしている。

俺が王妃に呼ばれているのは知っているからか、注意し辛いんだろうな。

自重はしねぇ。

聴覚を全力稼働していると、声が聞こえてくる。


「あら、この下着すごく可愛いわね♪」

「創造主様が作った、です」

「そうなの?創造主様はアリア・メルノ君のことかしら?」

「そう、です」

「ふむふむ、こんなの作ってるのか~私のも作って貰えるかしら?」

「「ネメア様!?」」

「分かってるわよ~私から一人の貴族にお願いなんてしちゃダメなんでしょ?だ・か・ら、ファリエナちゃん?お願いしといてもらえないかしら?」

「……わかった、です」

「そう!ありがとうね♪あら、どうしたの?」


そこで扉が開き、部屋の中に倒れ込む俺。

どうやら、俺のことに気づいていたファリエナ開けたようだ。

視線を上げると、水玉下着が目に入った。


「お願い、です」

「……あい」

「あら?」

「「無礼者!!」」


双子っぽいメイド二人が、ナイフ片手に俺に向かってくる。

後一歩で俺に斬りかかれるというところで、その動きが停止する。

アメリアさんが糸で動きを封じたようだ。

立ち上がって水玉下着のみのファリエナに注意する。


「ダメだろ?男を部屋に入れる時は服を着なさいと言ったじゃないか」

「領主様、鼻血出てます。ハンカチどうぞ」

「あんがと。ファリエナ、とりあえず服を着なさい。出来ればこれを」

「了解、です」


オレンジの乗組員衣装をファリエナに渡す。

拒否することも無く、ごく普通に着るファリエナ。

着終わったら、俺がファリエナの髪型をツインテールに変える。

最初の頃は蔦の様な髪だったのに、今はサラサラのちゃんとした髪になっている。

ちなみに、普段はポニテだ。

ツインテが完了したら、離れて観察。


「……完璧じゃね?」

「へぇ……なんだかしっくりくるわね。それに、ここまで細かい縫い目の服があるだなんて……良い仕事するわね!」

「分かってくれるんですか!?この良さを!!」

「えぇ、何を元にしているのかはわからないけど、ファリエナちゃんにピッタリだというのは分かるわ」

「おぉ!誰も理解してくれないこの感情を、理解してくれる人が……同志と呼ばせていただきます!!」

「個人的な場では、それで構わないわ!!あ、一応名乗っておくわね?ネメア・ルーメリア・ポルネ・ベルティアよ」

「あ、これはどうも。自分はアリア・メルノです。アッピーとでも呼んでください」

「なら私はネッピーね!」

「「じゃあとりあえず……これからよろ♪」」

「結局軽い!?」


サファイア、世の中そんなもんさ。

懐の深い王族に、乾杯!

いや~それにしても、こんな所で同志が手に入るとは……今度、ナ○シコの漫画でも描いてあげようかな。

目を使えば内容は全部わかるからな。

あ、【知識の眼(インテリジェンス・アイ)】の機能で、動画見れます。

とりあえず、ラノベにしたやつだけでもあげようかな。

王都へ移動中に作って、カバンに入れてあったはず。


「貴様!ネメア様はお前の様な没落貴族が気安く話しかけて良い御方ではない!!」

「そうだ!たかが没落貴族の分際で!」

「貴女達、やめ―――」

「訂正しろ!!」


俺の怒鳴り声が部屋に響いた。

ビクッとなる王妃様と双子とサファイア。

没落貴族だと?ふざけるな。

これだけは言っておかなきゃ気が済まない。


「俺は、没落貴族じゃない!!ほぼ没落貴族だ!!」

『……え?』


アメリアさんとファリエナ以外全員が、何言ってんだこいつ?と言う顔である。

こんな大事なことなのに、なんで分からない!?


「まだ没落してないわ!!ほぼを付けろ!ほぼを!!」

「……あの、領主様?それって、怒鳴ってまで言うことですか?」

「当然だろ?没落してないのに没落と言われるのは我慢ならん。なにより、俺の母は辺境だろうとちゃんとした貴族だった。母が残してくれた貴族としての身分、簡単に没落なんて言われてたまるか」

「……アリア君、ごめんなさい。私の部下が貴方の大事なモノを穢してしまって」

「「ぅ……メルノ様、申し訳ありませんでした」」


なんか、空気が重い。

え?俺的には、母大好きなんだな~みたいな微笑ましい空気になる予定だったのに……だ、誰かにSOSを!

アメリアさ、んは何故か涙ぐんでる。

ファリエナはフォロー技術など持ってない。

なら、サファイアだ!ヘルプ!

……あれ?なんでサファイア号泣してるの?

ちょっと?ねえ、どうすればいいの!?


◇◇◇


数分の重い空気は、途中で王子がやって来たことによりなんとかなった。

双子メイドの視線がかなり友好的なモノに変化していたが、俺としてはそのままの敵意バリバリの方がポイント高かった。

それはさておき、ファリエナ以外の女性陣が妙に優しいんだけど。


「これ、王都で有名な御菓子なのよ?よかったら食べてみて♪」


王妃に始まり。


「寒くはありませんか?」

「良かったらこのひざ掛けをお使いください」


双子メイド。

ちなみに、右腕にリストバンドがセラさん、左腕にリストバンドがミラさんだ。


「眠くはありませんか?王妃様は横になっていてもかまわないとおっしゃっていましたし、膝枕しましょうか?」


アメリアさん。


「口に食べかすが付いてますよ?取りますからジッとしててくださいね」


サファイアである。

なんなんだお前等は?

ドッキリか?ドッキリなんだな!?


「アリア君……何があったのかな?」

「さぁ?いろいろあって、何故かこうなってました」

「そうか……で、母上。御話しの方はもう御済なのですか?」

「あ」

「……母上」

「アッピーの登場の仕方で忘れてたわ!」

「アッピー?」

「ネッピーがファリエナを脱がしていたのが悪いんじゃん!」

「ネッピー!?」


王子の御蔭で大分空気が軽くなった。

そんなこんなで、やっと本題だ。

どんな話をするんだろうか?


「次回に続く!」

「領主様、何言ってるんですか?いつもより変ですよ?」

「アリア様、少し休んだ方が良いですよ?」

「アッピー、明日の方が良い?」

「「腕の良い医者を……」」

「アリア君、疲れているんじゃないのかい?」


なんだよ、優しくするなよ!

俺はボケてるんだから、ツッコミを要求する!!


「……バカばっか、です」

シリアスじゃなくてシリアルだじぇ!

正直、なんでこんな話になったのやら。

まあ、気にせず次回を見てくださいな。

でも、明日は別作品を更新予定。

ではでは~

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