王都、来ちゃいました♪
章分けすることにしました。
ここまで見たなら、これからも見てくださいな♪
視点…アリア・メルノ(今回だけよ♪)
俺は、アリア・メルノだ!
転生して魔法のある異世界で辺境の領地を持っている貴族だ!
しかし、ついこないだ俺は領主代理だということが発覚した!
なので……王都に来ちゃった♪
「何度も言いますが、王城に泊まる際は使用人の邪魔をしない。よその貴族についていかない。からまれたら王に呼ばれていると言うこと。わかっていますね?」
「ういうい」
「返事はハイです」
「最高にハイッ!ってやつですね?」
「……失礼でさえなければ、それでいいです」
ちょっと呆れられちゃったよ。
あ、今俺はメイドのアメリアさんの膝の上である。
頭の後ろにある柔らかな膨らみが、たまらんな。
ちょっとポヨンポヨンやってみた。
「おやめください」
頭叩かれマスタ。
そういえば、移動方法について教えておこうじゃないか。
馬車だ。
俺の不思議技術とドワーフカマさんの匠技術によって造られた、ホワイ○ベースmarkⅡだ。
タイヤはキャタピラの様になっており、デコボコ道でも問題無く走行ができる。
馬車内は良くある貴族用馬車で、6人ほどが余裕をもって座ることができる空間となっており、スプリングが床下に付けられていて一切揺れることが無い。
さらに馬として使っているのは、アメリアさんとシスターのクリスさんの二人が捕獲してきたランドドラゴンという翼の無い地竜である。
速度は時速30キロぐらいだ。
「あの~イチャイチャするのは別にいいんですが、なんで私まで王都に行かないといけないんですかね?」
「そう言ったのは、痛々しい魔法少女(笑)をやっているサファイアだ」
「あんま調子にのんなよ?」
「サファイアプギャ―」
「うがぁぁぁぁぁ!!!」
サファイアがキレた!?
まあ、今の場所に来るまで俺とアメリアさんの楽しい会話を3週間連続で聞き続けてたら、こうもなるかな?
俺って、リア充じゃね?
てか、俺だったらリア充と一日も同じ空気を吸いたくないな。
まあ、俺リア充ですけど?
アメリアさんという死ぬまで一緒にいてくれるであろう最高のメイドさんがいる。
そんな俺がリア充じゃないとでも?
……どうせDTだよ!!
てか、無駄なこと考えてたら、アメリアさんがいつぞやの糸の出る手袋でサファイアを縛り上げていた。
「ずっと移動でストレスが溜まっているのもわかりますが、少しおとなしくしていてください」
「このストレスは移動が原因じゃありませんから!?」
「そんなことじゃ、シルバーさんが報われないだろ!!あの人の遺言(笑)を無駄にする気か!?」
「うちの母出発の日に見送ってましたよね!?元気に手を振ってましたよね!?」
「わーわーキコエナイナ~」
「絶対共犯ですよね!?そうなんですよね!?」
皆気になってると思うので、回想してあげよう。
領地出発一日前にこんなことがあった。
◇◇◇
「カハッ!?この、私が……負ける?」
「いや、あの、頭叩いただけだよね?私、村に被害出すなって言っただけだよね?」
「ククク、でもね、私がここで死んでも、第二第三の私が現れるわ……」
「そんなにたくさん母親はいりません」
「でも、このまま去るのはズルになるわ……ヒントをあげましょう。王都へ、行きなさい……ガクッ」
「……」
~これをやる前~
「シルバー、なんでサファイア連れてってほしいのさ?」
「ん~父親に会ってほしくってね~なんとなく領主君なら会える気がするのよ~」
「父親ね~貴族とかじゃないよね?」
「大丈夫、貴族じゃないわよ。貴族じゃ」
「なんか気になる言い方だけど、まあいいか」
「あ、ついでにちゃんと会えたらこの手紙渡しといてね~娘の誘導は任せて!」
「うい~」
◇◇◇
というわけだ。
「サファイアが父親に会ったら、あの頃のシルバーにそっくりだとか言われるんだろうね~」
「そんなこと言われたら殴ります」
「なんで?」
「私は母ほど美人じゃありません!!」
「俺もそれ気になって聞いたら、昔はこんなんだったって言ってたよ」
「こんなん!?自分の娘をこんなん!?帰ったら、家族会議ですね」
「これが最後の言葉になるとは、この時のサファイアは知らなかった」
「そういうのやめてもらえます!?」
サファイアはホント面白いな~
連れてきてよかったよ。
「アリア様、そろそろ見えるころですよ」
「マジで!?」
「あ、ホントですね。わ~ウチの領地とは大違いって感じですね!」
「「……」」
「ぁ……」
サファイアは今なんて言ったのかな?
アメリアさんとアイコンタクトで二・三言葉を交わし、サファイアを見る。
今この場に言葉は不要。
「い、いや、私、別に貶したとかそんなんじゃなくて、というか、私はメルノ領大好きですよ!?ホントに!!」
「「……」」
「な、なんですかその手は?や、やめ、ひっ!?キャァァァァァ!!!」
この時、御者のファリエナはこう言った。
「ばかばっか、です」
後半会話が多いのは、馬車内なので動きが制限されてるからです。
まあ、わかってますよね。
そして、今回オチ担当の前前回あたりから忘れられてたファリエナさんです。
続きも頑張ります。




