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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第一章・領主(仮)になりました!!
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メイドさんの活動日記・その一

どや?ドヤ?

記載日・蒼の日/光


今日から日記をつけようと思います。

何をかけばいいのか、正直よくわからないのでその日その日にあったことでも段落書きしようと思っています。

さて、今日はアリア様の5歳の誕生日です。

辺境とはいえ領地を任されている貴族であるのですから、領民に流布でもするのが当然です。

ですが、アリア様には御両親がおりません。

御母上の方はアリア様をご出産後、2年後にお亡くなりになられました。

旦那の方はアリア様が身籠ったと知ってすぐに蒸発。

まあ、ただの下郎でしたのでいなくなって良かったかもしれません。

とはいえ、蒸発するときに財産をほとんど持っていかれたのは痛手でした。

さっさと消し去っておけば今のアリア様に不便な思いをさせることはなかったと思うのですが。

まあ、それはさておき、アリア様の誕生日です。

折角の5歳の誕生日ですから、何か誕生日プレゼントを差し上げようと思っております。

そうですね……ここ最近、スカート捲りや胸を揉まれたりすることがあります。

そこから考えるに……夜伽でしょうか?

ですが、まだそういうのに身体が対応していないと思われます。

ですので、下着などを送ってみようと思います。

今日はここまでですね。



◇◇◇



紫の日/光


怒られてしまいました。

雰囲気は嬉しそうにして懐にしまっていたのですが……「女性がそんなことをするのははしたない!」と言われてしまいました。

ぶら、というモノの方が良かったとも言っていました。

ぶらとはなんでしょう?

しかし、プレゼントは三日後にもう一度ということになりました。

どういたしましょう?

折角ですので、精霊結晶か魔道鉱石の類いでも探してきましょう。

一応、精霊結晶と魔道鉱石の特徴を書いておこうと思います。


精霊結晶とは?

精霊の力が宿りし宝石のこと。

砂漠地帯や火山地帯ならば火の精霊結晶が多い。

水の中ならば水の精霊結晶が多い。

というように、場所によって取れやすさが変わってくるものです。

ですが、精霊というのは気紛れで、精霊の住処に宝石を持っていっても絶対に精霊結晶にはしてくれません。

そして、精霊結晶の利点は持っているだけでもその属性ごとの魔法の威力が三割増しになるところです。

そのうえ、消費魔力も半減するという優れた性能を持っているのです。

加工される際、良く作られるのは精霊結晶を杖の先端に付けた物や、ペンダント、指輪などにされることが多いそうです。

貴族女性はブローチや髪飾りにすることで、自身の家柄や財を誇るそうです。

私には何が似合うでしょうか?


魔道鉱石とは?

魔力の籠った鉱物のことです。

代表例としてはオリハルコンやミスリルと言ったものでしょう。

私のおすすめはクリスタルですね。

こちらは武器や鎧に良く使われます。

鍛冶師の中には、ミスリル製の机といった無駄なモノを作る職人もいますが。

王族の近衛などが好んで使うのはミスリル製の長剣でしたね。

昔の英雄には、全身オリハルコン製装備の者がいたと聞いたことがありますが……オリハルコン自体かなり希少なのでホントかどうか怪しい限りです。


こんなところですかね。

あんまり説明になってない気がしますが、私かアリア様ぐらいしか読む者がいないので気にしてもしょうがありませんね。

今日はここまでにいたします。



◇◇◇



紅の日/闇


偶然近場に精霊の溜まり場があったようで、精霊結晶が数個手に入りました。

魔道鉱石は近くに鉱脈が存在しておりませんでしたので、諦めました。

ちなみに、この日記は前回の三日後です。

精霊結晶をお渡ししたら、アリア様はとてもお喜びになってくださいました。

すぐさま手ごろな木片を加工し始め、綺麗に整えたら中心に精霊結晶を嵌め込み、ブローチを作り上げたのです。

まるでどうすれば作れるのか、最初から知識を持っていたかのように。

そして、アリア様はブローチを私に差し出しました。

「僕なんかの為にいつもありがとう」そう言ってブローチを私の手に持たせたのです。

私は今日この時を持って、アリア様に全てを捧げることにいたしました。

元々御母上に雇われ、アリア様が気に入ったから今も仕えていました。

ですが、今日までアリア様と暮らし、アリア様の優しさを知り、とても聡明で、とてもさびしがり屋な一面を知りました。

だから、私がお守りいたします。

どのような不幸でも退けて見せましょう。

どのような絶望でも乗り越えて見せましょう。

どのような状況だろうと、アリア様だけは絶対にお守りいたします。


Q.話は変わりますが、今日の夕食はどういたしましょう?

A.魚が食べたい。

前書きと後書きウザイですよねすいません。

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