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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第一章・領主(仮)になりました!!
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商人襲来!……そのスケスケ御幾ら?

タイトルからアウトか?

いや、内容がわからないからいけるだろ?

下着の話だと思った?【後書きへ続く】

視点・アリア(スケスケお買い上げ)


勢いで買ってしまったピンクスケスケネグジェリ。

アメリアさんは着てくれるだろうか?

あ、商人来ました。

でだ、このネグジェリを着せる方法なんだが……なんだよサファイア?

今忙しいんだ。


「いえ、あの、商人さんが話したそうにしてますけど……」

「いいえ」

「え?」

「いいえ」

「……ふざけてます?」

「は……いいえ」

「うぅ……真面目にやってください~」


泣いちゃったよ~

だが、涙目萌え。

魔法少女の涙目萌え。

しょうがない、商人と話すか。

あ、なんで商人がいるのかというと……噂、樹、デカイ、逝ってみる……ということらしい。


「我がここの領主なり!!」

「おぉ、お若いのにずいぶん立派なのですね」


偉そうな口調にツッコんでくれると思ってたのに、はずかちい!!

ハッ!?偉そうなの当たり前か!!

俺、貴族兼領主だよ!……前にも同じこと言った気がする。

まあいいや。


「世辞は良い、用件は?」

「では単刀直入に言わせていただきます。ここの領地に商会を造りた―――」

「断る!!」

「い!?」


だって、だって、仕事増えるじゃん!!

今は一時間で終わる程度の量しかないけど、商会とかあると一日で終わらない量の仕事をするって、クリスさんが言ってた!!

今すぐ追い出さなくては!!


「帰れ!!」

「アリア様……」

「領主様……」


何時の間にかサファイアの隣に、調味料を籠に入れたアメリアさんが立っていた。

なんだよその眼は……可哀想な子を見る目で見るなよ!!


「うわぁぁぁぁぁこれ着てください!!」

「別にいいですけど……」

「いやったぁぁぁぁぁ!!」


これでアメリアさんの痴態が拝め……あれ?そういえば、アメリアさんの寝間着見たことない。

……汚れたメイド服から綺麗なメイド服に着替えるところしか、見たことない。

……………なん、だと?


「アメリア様、領主様が凄い落ち込んでるんですけど」

「気にしても無駄です」


俺の、理想郷が……カッコよく言うと、アヴァロンが……ちくせう。

いや、まだ諦めるな……今まで知らなかったなら、今日から知ればいいじゃないか。

必ず、必ずや、アメリアさんのネグジェリ姿を!!


「何故なのですか……何故商会を造ってはダメなのですか!?」


なんだ、まだいたのか商人。

ちなみに、この商人はメガネをかけた弱イケメンである。

理由ね……本音は面倒だからなんだけど、他にもあるんだよね。


「商会用の建物を造る材料は現地調達を(エルフが五月蠅いので)許可できない、商会を造ってもウチの領では自給自足なので買い物をする必要がない、ウチの領には特産品があるわけでもないし作るつもりもない、人が多くなれば盗賊が襲ってくるかもしれない、有名になりたいわけでもない、お金が欲しいなんて別に思ってない、ざっと思いつくだけでもこんな理由があるかな?それに、ここに来るために何回馬車の車輪修理した?商会を造るなら道の整理をしないといけないけど、ウチの領にはそんなことをしている人材も材料も資金も無い。だから、諦めてもらえるかな?」

「くっ!」


弱イケメンの悔しがる顔、プライスレス。


「アレ、ホントに領主様ですか?」

「……たぶん」


お二人さん、ちょいと失礼じゃありませんかね?

俺だってね、真面目にやるときはやるよ?

100%中の1%ぐらいの割合で真面目にやるよ?


「わかりました……諦めます」


眼が諦めてねぇよ。

今日屋敷に盗人が侵入するかもしれないな……即死トラップは解除しておいてもらわないとな。

最近容赦ないんだよね。

昨日なんかテリーが首を落とされかけたからね!

商人一行は村で一泊してから帰るらしい。

絶対諦めてないよ。

さっそく相談し始めてるもん。

まあ、苦労して来たのに成果が調味料と調理器具じゃね。


「アメリアさん、クリスさんにも連絡お願いしますね」

「かしこまりました」

「何の話ですか?」


サファイアはお気楽な立場でいいな~

あ、村人人質とかし始めたらどうしよう?

大丈夫か!ウチの村人、最近イノシシサイズの魔物ならどうにかできる程度の能力あるんだよね。

俺なんかネズミサイズにすら逃げ惑うというのに……悲しくないもん。

よし、帰って寝よ。



◇◇◇



商人襲来から翌日、商人一行は帰って行ったらしい。

何人か馬車から出てこなかったらしいが、ナニガアッタノカナ~

昨日あったことは、夜にでもアメリアさんの日記を読んで理解するとしよう。

で、また商人が来たらしい。

今回は流れの商人のようで、護衛と二人徒歩で来たらしい。

商人は優男風のフツメンで、護衛の人はクール系美人だった。


「リア充シネ」

「爆発シロ」


テリーと一緒に呪詛を送ってみた。

何かを感じたのか、風呂敷を広げるのを中断してこちらに小走りに近寄ってくる。


「あの、村の方から聞いたのですが、貴方が領主様ですか?」

「クッソ、弱気系男子か……」

「チッ、守ってあげたくなる系男子か……」

「えっと」


美人二人旅とかムカつくぜ。

見せつけて優越感浸るのか?

ヤロウブッコロシテヤル!!

テリーと一緒にアメリアさんに説教されました。

何見てんだリア充?アメリアさんに触ったらもぎ取るぞ?


「まったく……商人殿、失礼いたしました」

「あ、いえ、そんなことは」

「テリーさん聞きました?随分とものわかりのいいことですわね?」

「ホントよねアリアさん。見なさいよ、あの顔……小動物気取りなのかしら?」

「御二人共?」

「「サーセン」」


漫才みたいなことやってたら、護衛さんが来た。

そう言えば、昨日の商人名前知らね。


「問題があったか?」

「あ、大丈夫ですよ。そうだ、名乗るのが遅れました。(わたくし)、ソルと申します。こちらは護衛をしてくださっている」

「ルビスだ」

「これはご丁寧に、私はメイドのアメリアと申します。こちらは私の主兼領主のアリア様です。その隣は薬師として領地に滞在していらっしゃるテリー殿です」


滞在って言ったよ。

何時か出て行くって決めつけてるよ。

ほらテリー、落ち込むなって。

明日から頑張れ。

残念!商人イジメでした!!

別にいじめてないか。


今回の話、続くよ!

次回は、商人と護衛の傭兵の変態性暴露もとい主要メンバー化。

この作品、変態多いな。

あ、次回の投稿は9月26日予定です。

あと、メイド日記は次々回だよ。

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