嫉妬から半殺し、そして世界樹の成長……登りたいから登るんです(キリッ
何とも言えない一品となったようです。
視点・アリア(メイドさんに首ったけ)
メイドさんの誕生日から三日後、メイドさんがブラを複製した。
自分でプレゼントしたものを盗むのはアレだったので、アレを盗ろうと思う。
何故盗るのかって?そこにアメリアさんのブラがあるからさ。
女性は胸に、男は頭に、それがブラの使い方だろ?
というわけで、盗ってきました。
アメリアさんとクリスさんの気配察知能力が異常なので、俺の全力を持って気配を遮断した。
出来なきゃ二度とアメリアさんにセクハラしないと考えながらやった。
できた。
まあ、盗んだのがばれて一週間朝食がリンゴのみになったけど。
小さいころから朝食が肉だったので、少ないです。
◇◇◇
テリーがアメリアさんのパンツを盗んだ。
なので、殺しに行くよ♪
「待ってよテリー♪」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「あはは~謝る必要なんてないんだよ~ちょっと死んでくれればそれでいいの♪」
領内を逃げ回るテリーを追いかける。
途中魔物と遭遇したが、何故か逃げていった。
八時間の鬼ごっこの結果、血塗れのテリーが世界樹の根元に植えられた。
吊っても良かったんだけど、アメリアさんに止められてしまった。
アメリアさんはホント優しいな~
ちなみに、テリーが盗んだ下着は俺の懐に入っている。
だ、だって、これは俺のだもん!!
◇◇◇
昨日のアメリアさんのパンツの匂いを嗅ぎながら、栄養剤という名の精力剤を調合している。
最近、エルフ達に子作りブームが到来したらしく、男性陣からの依頼だったりする。
体力が持たない、満足させられない、そんなあなたにこれ一本!
ただし、使うのはリア充だけなので、副作用として一週間立たなくなります。
ナニがとは言わない。
べ、別に羨ましいからこんな副作用付けたわけじゃないんだからね!!
これはファンタジーの仕様です、人体への悪影響は存在しません。
ククク、これをあのリア充どもに飲ませれば……
「アリア様、その下着は私のですね?」
「ハッ!?」
「また変なモノを作っているのですね?没収です」
アメリアさんはそう言って、精力剤を世界樹の天辺付近に投げた。
な、なんてことを!?
しかも、作った十本が何時の間にか無くなっていた。
ば、馬鹿な!?投げたというのか!?アノ一瞬で!?
今のは超スピードとか幻覚とかそんなちゃちなもんじゃねぇ、間違いなく時間を止め……俺の足元に九本残ってた……てへぺろ♪
「全部没収です」
「パンツは!パンツだけはぁ!!ウワァァァァァ!!!」
俺の、活力が……グフッ!
あぁファリエナ、迎えに来てくれたんだね?でも、僕はもう眠いよ……
その日、好物の鶏肉が夕食に出てきた。
アメリアさんの日記を読んだら、宝玉鳥について書かれていた。
というか、俺の好物がそれだった。
とりあえず、宝石の骨について質問だけしておいた。
◇◇◇
世界樹が、東京タワーぐらいだった世界樹が、富士山サイズになった。
高さの話ね、太くはなったけど軽量級と重量級ぐらいの差だ。
こんな高いところに登れたら、どれだけの風を感じられるのだろう?
ごめん、風を感じるとか意味わかんね。
ただ単に高いところから下を見下ろしてム○カ大佐ごっこしたいだけです。
人がゴミの様だ!!
というわけで、アメリアさんに上に連れて行ってもらうためにおねだり視線。
私を上に連れてって。
「ダメです」
「なん、だと!?」
攻撃力が、説得力が足りなかったか!?
なら、涙目上目使い縋り付き子供口調で!!
「危ないですからダメです」
先制攻撃!?先を越されてしまったぞ!
もうおしまいだぁぁぁぁぁ!!!
◇◇◇
パンツ回収事件から翌日、アメリアさんの日記をまた読んで、世界樹に登る方法がわかった。
階段が無いなら、階段を造ればいいじゃない。
ただ、材料が確保できない。
エルフ達の妨害で木の伐採が邪魔される。
自然破壊、木の無駄使い、ダメの精神を地でいくから、俺を魔法で操った蔦で雁字搦めにしたり、落とし穴に落としたり、トラップで逆さまに吊るされたり、いろいろやられた。
まあ、報酬を先に頂いて精力剤を持っていかなかったからそれの復讐も兼ねてそうだ。
ちなみに、報酬はエルフ特性媚薬と秘薬だった。
……秘薬は生きてさえいれば何でも治す、エリクサー的なやつらしい。
そら怒るわな。
……媚薬は……おっと、世界樹に登る方法を考えないと。
足場として木は使えない、鉄は無い、魔法は使えない……詰んだ。
助けて、ファリえもん!!
「世界じゅ様にお願いする、です」
「するとすると?」
「世界じゅ様、足場作ってくれる、です」
「マジでマジで?」
「一緒にお願いする、です?」
「するよするよ!」
ファリえもんホントに解決したよ!!
ファリえもんスゲェェェ!!
~翌日のとあるシスターの日記~
巨大化した樹に登るための足場が出来ようです。
ですが、はしゃいでいた一人の少年が頂上付近で足を滑らせ、転落。
偶然通りかかったエルフによって助けられました。
以降、少年のメイドが泣きながら登頂禁止を言い渡したらしいです。
彼等の為に、名前は伏せて日記に記しておくことにしました。
日記のこのページは、彼等には見られないようにした方が良いですね。
以上。
主人公「いのちだいじに」
つまりそういうこと?
まあ、前回のメイド日記である程度内容出したから、こんなもんでいいよね?
次回は、ドキッ♪村娘魔法少女化計画♪~領主と契約して魔法少女になってよ!~
ヤバい、自分で次回予告しておいてなんだけど、すごい楽しそう。
ハードル高いよ……マジで。




