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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第一章・領主(仮)になりました!!
15/135

メイドさんの誕生日!っていつですか?

てってて~

視点・アリア(知りたがり屋さん)


俺、アメリアさんのこと何も知らないな。

今更だけど。

誕生日、家族構成、過去話、やべ~俺の全ては知られているのに、不公平だ!

まあ、今日のパンツの色が黒だということぐらいは知っているんだけどね。


「という訳で、教えて!クリス先生!!」

「紅の日/光ですよ」


ちなみに、○の日/光or闇で数え、光と闇がそれぞれ50日合計100日である。

年の変わり目として時の日/無というのが入って101日となっている。

ただし、前世の世界では24時間が一日だったが、この世界では三日が一日だ。

つまり、72時間で一日となっている。

48時間太陽が、24時間月が顔を出すというのがこの世界だ。

凄いだろ?

○の日の部分は、その日の太陽の大きさだったり月の色だったりでいろいろだ。

凄いだろ?(ドヤ顔

まあ、○の日とか大体決まっちゃってるんだけどね。

そして、紅の日/光とは、明日である。


「マ☆ジ☆で?」

「うん、マジで~」


なんてこったい!

アメリアさんという説明キャラを無視して説明した結果がこれかよ!!

自分にリボン結んで、「私がプ☆レ☆ゼ☆ン☆ト♪」とかやったら怒られるかな?

怒られるな。

クッソ、この前のロリのせいで変な思考になってる。

確かに、アメリアさんとエロイことしたい!

でも、誕生日は普通にお祝いしたい!

誕生日だけは穢したくない!!

だって、俺の誕生日アメリアさんとの思い出しかないんだもの。

クソみたいな欲望で、アメリアさんの誕生日を穢してたまるか!!

偶には恩返しがしたいんだ!!

よし、アイス作るか。

ダメだ、材料が無い。

ケーキは、作り方がわかっても俺の器用度じゃ無理がある。

なにかないか……


「誕生日プレゼント?」

「そうです。あ、クリスさんは何用意しました?」

「え!?あ、うん、なんていうか、言葉じゃ表現できない物?」

「ほぅ」


汗を流しながらそっぽを向くなんて、よっぽど知られたくないプレゼントか。

畜生!俺もアメリアさんに喜んでもらえるプレゼント用意しないと!!


「今すぐ考えないといけないんで、僕はこれで!」

「あ、はい……どうしよう?」



◇◇◇



次の日!

結局、俺が用意したのはブラジャーである。

ロリに手伝ってもらって作った一品物だ。

コスプレという概念を教える代わりに協力させた。

何時かあのロリが、旦那をお兄ちゃんと呼ぶんだろうな。

ところで、誕生日プレゼントにブラを貰うのって、嬉しいのかな?

作ってた時は良かった、作り終ってからも良かった。

ただ、今になって後悔してきた。

このプレゼントヤバくね?

悪い意味でヤバくね?

……俺にはもう、選択肢はない。

何故って?

それはね、ブラを握りしめて眠ってしまった俺を起こしに来たアメリアさん。

これで伝わるだろう?

アメリアさんなら、これが胸に着ける物だとすぐに気が付くだろう。

どうしようか?

うん、諦めて渡そう。


「アメリアさん、これ、誕生日プレゼントです。よかったら使ってください。前に言ってたブラジャーです」

「……ありがとうございます。朝食の準備をしてまいりますので、着替えてお待ちください」

「はい」


ブラを受け取って去っていくアメリアさん。

予想以上に何もなかった。

おっかしいな?

まあ、何もないならないでいいや!

今日のご飯はなんだろな~



◇◇◇



「……」

「アメリア~今日の朝ごはん……」

「……」

「えっと……」

「……」

「……アメリア?」

「……」

「返事が無い、ただの屍の様だ」

「……」

「お~い。ん?何持ってんの?」

「……」

「……あ、プレゼントか。私もあげるね。はい、髪飾り」

「……」

「ふむ……アメリアの今日のパンツは―――」

「見たら殺しますよ♪」

「ッ!?」

「朝食はすぐに用意しますので、アリア様と待っていてください」

「ひゃい!?」

「では準備してまいります」

「……笑顔、初めて見たかも」

メイドさんの心理状況は次回の日記で出す予定!

日記じゃないかもしれないので、予定です!

ではでは!

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