表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第五章・時間の壁を超えた未来人!
135/135

異世界魔法少女(笑)の別世界勇者(仮)体験・後編

遅くてすいません(´д`|||)

なんか、半分書いてあった。

流で書いたらこうなった。

マイマザーからの女神妨害の帰還不可宣言の翌日。

本家魔王様が相談したいことがあるとレルル姫に言い、とりあえず落ち着くために一日おいたのだ。

外は季節外れの銀世界になっているけど、女神様への嫌がらせに空に向けてぶっぱしたわけではない。

ないったらない。


「さて、まずは急な要請に応えていただいたことに感謝を」

「いえ、魔王様自らお越しになられたことからかなりの大事と判断したまでです。それで申し訳ありませんが、一体どのような御用で?」

「うむ、実は封印されていた古の魔獣が目覚めてしまったようで、その対応の相談に来た次第だ」

「古の……まさか三千年前の伝説の!?」

「うむ」


……これは、言うべきなんでしょうか?

全力でツッコミすべきなんでしょうか?

スルーすべきなんでしょうか?

とりあえず、ガチ戦闘の予感マシマシ乙。


「あ!?申し訳ありません!ラシア様はお知りにならないでょう?古の魔獣と言うのは───」


かなりややこしいので簡単にまとめると……

三千年前、神々と同等の力を持った魔獣がいたそうだ。

精霊を喰らい、魔法の力を取り込み、あらゆる傷を瞬時に癒す、そんな神々でさえ倒すことができずに封印するしかなかった魔獣と伝えられているそうな。

で、そんなヤバめな古の魔獣さんの封印が解けてしまいそうだとか。

……ウチの領主様を呼んでください。


「フッ……安心なさい子猫達。その程度、なんとでもして見せるは……サファイアが!!」

「アンタは!?」


思わずつっこんだらウィンクされた。

殴りかかるも避けられる。

おのれぇ……


「ていうか、何とかしないと帰れないっぽいんだよねー」


……ん?つまり?


「古の魔獣を倒すなり封印するなりしないと帰れない?」

「いぐざくとりー」

「HAHAHAHA……帰るの諦めていいですか?」

「そう言うと思って調べておきますた」


この私が危険を犯してまで帰りたがる情報?

そんなのあるわけ───


「この世界、アンデットいないってさ」

「古の魔獣ブッコロ」


そして1ヶ月後、現在古の魔獣と戦闘中。

え?その間?大したことはなかったかな。

魔王軍四天王だとか七星騎士だとかに絡まれてボコボコにしたぐらい?

そんなどうでも良いことはさておき、古の魔獣がしぶとすぎる。

と言うか、相性が悪い。


凍らせようがなにしようが真っ直ぐ突き進むんだもの。


あと、我が母の話では進んだ先に龍脈なるものがあり、そこに辿り着かれたら星に存在する生命が死滅するとか。

よくわかんないけど、とにかくヤバイ。

ただ、どうにかできる方法がない。

第三形態への変身も能力の都合上意味がない。

とにかく凍らせて時間稼ぎをしているが、そろそろヤバイ。

もう本当ヤバイ。


「力が欲しいか?」

「あ、ウサちゃん……ウサちゃん!?いたの!?」

「うむ、ずっと背中に張り付いていたぞ。透明化していたので誰も気付かなかったが」


透明化とか、そんなこと出来たのかい!?

ただのマスコットじゃなかったのか……


「さて、サファイアがより強力な力を欲しがったらこれを渡すように創造主殿から言われておる」

「領主様がぁ?」


私、今絶対嫌な顔してる。

だって、領主様が何かすると結果は良くても過程が酷いんだもの。

きっと私にデメリットがあるに決まってる。

そんなことを考えてウサちゃんを見てると、いつの間にか装備されてた首もとのポーチから短い前足を器用に使って取り出した複数の穴の空いたブローチのような何かを差し出してくる。

地味に可愛い仕草やめろ。


「これを天に翳し言の葉を紡ぐのだ」

「なにその無駄に大袈裟な言い回し」


差し出されたのは、金と銀で装飾されたブローチで上下左右と中心に不自然な穴があった。

なにか嵌めれば良いのだろうか?


「創造主殿は劇場版型強化アイテムと言っていたぞ」

「とりあえず、私には理解できないことが分かりました」


ならもう腹を括ってやるしかないじゃない。

ブローチ掲げ、なんとなく思い浮かんだ言葉を呟く。


「エボリューション」


瞬間、ブローチが光輝き浮かび上がる。

何故か脳内に母含め魔法少女達が視えた。


【真実の輝きを!】byシルバー

【激しき情熱を!】byルビー

【迷いなき自由を!】byエメラルド

【ゆ、揺るがぬ愛を!……正気を保っ】byホワイト


今不穏な単語が……


【古の力が今目覚める!サファイア……考えるな感じろ!チェキ!】by領主


いや、領主様は意味わから───


「集いし願いが導とならん!」


そう考えていたとき、身体と口が勝手に動き始め、全てを察した。

あぁ、初変身時と同じか、と。


「挫けぬ正義を心に宿し!」


ブローチの上部に黒銀の宝石、下部に純白の宝石、右側に真紅の宝石、左側に深緑の宝石、そして中心に空や海よりも蒼い宝玉が収まる。


「覚悟の刃を携えて!」


光から構成される謎のウエディングドレス。

蒼を基本に宝石と同じ色がリボンやら装飾品が盛られる。


「パーフェクトジュエル・サファイアエターナル!ここに推☆参♪」


はい意味不明。

何がパーフェクトでエターナルなんやねん。

誰か説明したってぇな。


「世界を脅かす古の魔獣よ!これで終わらせる!」


ふーん……勝つまで自動か。

ここは楽かも……意識が残って無ければなぁ!?

第二形態だと意識無くなるのになんで!?


名も無き世界が(ワールドエンド)終る刻(・コキュートス)


古の魔獣を両手の平に乗せる様に翳したかと思えば、気付いたら氷の結晶になっていた。

どういうこと?

いつの間にか肩越しに浮遊しているウサちゃんが説明してくれた。


「複数の魔法少女の力が合わさったことで擬似的な天地創造の神の力を発揮し、そしてその力で古の魔獣を作り出した世界へと封じたのだ。視てる人に分かりやすく言うと固有結界(笑)ということだ。あ、ピョン」


今更そんな語尾付けられても。

てか、この手の上の氷の結晶が一つの世界ってことで……古の魔獣を封じた?

というか、神の力とか物騒だよ。


「そして夢は今覚める」


呟きの後、氷の結晶に一筋のヒビが入る。

そのまま氷の結晶を胸に抱くように両腕で優しく包む。

氷の結晶の全面にヒビが広がり、端から光の粒に変換される。

そして、創られた世界と共に古の魔獣はその存在ごと消滅した。

これで帰れるのかしらん?

……あの、この変身何時解けるので?


その後、古の魔獣という脅威が排除されより平和になった世界。

何時か来るかもしれない新たな脅威に対抗するために世界統一連合が発足されたり、異世界の学生さん達が帰りたくないと駄々を捏ねたが女神が強制送還したり、何故か私も異世界に行ったり、なんやかんやで元の世界に帰ってこれた。

おまけと一緒に。


「ここがラシア様の世界ですか?」


レルル姫、来ちゃった。

アリア「更新が遅い!」(# ゜Д゜)

サファイア「はしょりすぎ!」(# ゜Д゜)

クィール「山芋」(# ゜Д゜)

サファイア「え?」

クィール「里芋」(# ゜Д゜)

サファイア「……」

クィール「蒸かし芋」♪ヽ(´▽`)/

アリア「てかさ、なんで姫来たし」

サファイア「あの、そこな奇行種は無視ですか?」

クィール「さつま芋」\(^o^)/

アリア「奇行種その2が何を言うか」

サファイア「その2!?逆にその1は!?」

アリア( *・ω・)ノ

サファイア「あぁ……奇行の自覚はあったんだ」

クィール「馬鈴薯」( ´,_ゝ`)

サファイア「そこはじゃがいもにしとけ」

アリア「あれだ、サファイア帰るまでに何があったか、知りたかったら感想に【べ、別に知りたくないんだからね!】と送ってください。お望み通り教えません」

サファイア「じゃあ何故感想催促みたいなことを!?嫌がらせ!?」

アリア「問答無用!次回!未来からアイドル!チェキ!」

サファイア「だからそれ何!?」

クィール「田楽いも」Σ(゜Д゜)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] おかえりなさい お待ちしておりました
[良い点] 何年も前なのにキャラ濃くて、すんなり読めた。 [一言] 懐かしさとサファイアがヤバい
[一言] ずっと待ってた。これからも期待して待ってます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ