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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第五章・時間の壁を超えた未来人!
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笑えない行動と笑わない人

最近、抜け毛が多い気がする。

特にストレスなんか感じてないと思うんだけどな~

視点・アリア(ストーキングでは無い、警護しているんだ!)


ハァ、ハァ、アメリアさんのうなじがタマラン!!

しかし、俺はうなじよりも太腿派だ!はさまれたい!

間違えた、膝枕して欲しい!

え?俺が今何してるかって?

決まってるじゃないか……アメリアさんの観察だ。

え?何故隠れてるかって?

それはアレだよ、ほら……邪魔しない様に。

え?頭にかぶってる下着は誰のだって?

……………き、禁則事項です。


「何をしてるんですか……」

「スフィアさん?いたの?」

「……いますが、なにか?」

「別に深い意味はない……だからその振り上げた花瓶を置こうか。話し合いは人間に許された最高のコミュニケーションだとは思わないかね?」

「話し合うからこそ争いが起きるという意見を私は掲げます」


それは確かにって、そんな論争どうでもいいんじゃい!

アメリアさんタイム中なのです私は!


「まったく……アメリアは侍女なのでしょう?なら夜伽でも命じればいいじゃないですか」

「命令はするよりされる方がゲフンゲフン……そういうのは心が伴ってこそ、だろ?」

「前半が無ければ拍手の一つもしたのですけどね……あまり私の近くでイチャつかないでください。吐き気がします」

「自分に相手がいないからって子供にあたんなよ三十路手前」


花瓶を大きく振りかぶって、振り下ろしたぁぁぁぁぁ!!!

ダッシュステップの緊急回避!!


「コロスケもとい殺す気なりか!!」

「ソンナコトスルワケナイジャナイデスカヤダー」

「ここまで余裕の無い人だとは思わなかったぜ!!」

「では私はこれで」


割れた花瓶と憤る俺を無視して去っていくスフィアさん。

……え?これ俺が片付けるの?

掃除用具、どこだっけ?



◇◇◇



スフィアさんが破壊した花瓶を片付けて、三十分ほど経った現在。

今、俺はアメリアさんのスカートをめくっている。

いや、深い意味はないんだよ?ただ、今どんなパンツ履いてるのかな~って思ってね?

これはセクハラではない、コミュニケーションだ。


「アリア様、朝から着いてきていますが、どうしたのですか?」


俺の行動はスルーですか、いつも通りですね!

てか、どうしたのかって言われても……


「アメリアさんの全てが知りたくて」


……おいおい、これじゃあ変態じゃねぇかよ。

僕は変態じゃない!信じてくれよぉ!!


「アリア様……私は───」

「あら?アリア様にアメリアさん、庭で随分と過激なことをしていらっしゃいますね?」


出たな自称俺の妻!

アメリアさん似てて超美人!

まあ、何故かわからないけどcommunicationしたいとは思えない。

アメリアさんに似てるのに、何故だ?


「ボクチンとアメリアさんはラブラブだからな!」

「まあ!羨ましいですね♪」

「……」


クッ!ニコニコしてて内心が読みづらいぜお。

過去にやってきた理由が知りたいけど、そう簡単に教えてくれないだろうな~

……もういっそ魔法少女に!


「なんとなく、スーパーアイシクルキィィィィィク!!!」

「そこはイナズマじゃ―――」


そして俺は氷になった。



◇◇◇



視点・サファイア


邪念を感じたので必殺キックで、領主様を氷漬けにしてやった。

帯電は出来なかったので、オリジナル化してしまったけど。

反省も後悔もしていない!良い仕事したと思ってます!


「あらあら~未来でもそうでしたが、本当に仲が良いのですね」

「私はその意見に異議を申し立てる!!」


領主様は私で遊んでるだけですぅ!!

絶対そうですぅ!!


「はぁ……あまりアリア様に無茶をしないでください。アリア様は普通ではありませんが、戦闘能力は皆無に近いのですから」

「スイッチ一つで山を吹き飛ばせてもですか?」

「そうです」

「デカいロボに乗って戦ったりできるのに?」

「そうです」

「こうやって凍らせても十分もしないで脱出しても?」

「そうです」


ふむ……これただ単に領主様が心配なだけじゃないですかね?

領主様頑丈だと思うんですけど……いや、結構前に風邪で寝込んでたっけ?

まあ、ホントにヤバいなら領主様が言うでしょうし、大丈夫大丈夫!


「ところで、こんなところに集まって何しているんですか?ちなみに私は漫画の続きを読みに来ました」


今日の朝に魔法少女○どか・マギ○の続きが出来たと聞いてたので。

マスケット銃を使う黄色の魔法少女の活躍と衝撃の展開があると聞いて、これはもう見るしかないと!!

でも、続きが出来たと言っていた領主様のあの顔、嫌な予感がするんですよね。

なんというか、魔法も希望もあるけど救いは無いと言っているかのようなあの表情。

……私の気のせいですよね!


「私は仕事をしていました」

「私はアリア様とアメリアさんが楽しそうにしていたので、混ぜて貰おうかと」


あれ?なんか、空気が冷たくなったような?

き、気のせいだよね!


「何故私とアリア様が一緒にいる時にばかり来るのですか?」

「あら?別に深い意味はありませんよ?それとも、私が来ては不都合なことでも?」


おぅふ……これ気のせいやない、修羅場や。

私に関わりの無い場所でしてほしいのですが。

てか、領主様早く復活せいや!!


「未来人の貴女が何故過去に介入しているのか、私にはわかりかねます」

「別に良いではないですか、誰も迷惑していないのですから」

「あなたが関わった結果、アリア様にもしものことがあれば……」

「フフ……未来も今も変わりませんね、アメリアさん」


……私関係無いみたいなんで、もう行きますね~

さようなら~


「ふぎゅ!?」

「あ」


ヤッベ、領主様踏んじゃった!てへぺろ♪

てかもう解凍されたのか、流石領主様。

ふむ……もう一回踏んどこ。


「あぎゅ!?」


よし、行きましょう。

領主様が起きるその前に!

サファイア「マ、マ、マ○さぁぁぁぁぁん!!!」

アリア「好きなアニメはデ○モン!アリアきゅんです♪」

サファイア「嘘だぁぁぁぁぁ!!!」

クィール「好きなアニメはもの○け姫!クィールにゃんだワン♪」

サファイア「あんまりだぁぁぁぁぁ!!!」

ファリエナ「好きなアニメはオレガイル、です。ファリエナたんですってよ(おんぷ)」

サファイア「……鬱だ、死のう」

アリア「ファリエナ!もっと感情を込めるんだ!」

クィール「そんなカンペを見ながら言ってます感を出さなくていいんだよ!」

ファリエナ「……ムズイ、です」

サファイア「……かまえよ」

アとク「「何か言ったうじむs……サファイア」」

サファイア「今蛆虫って言おうとしたよね!?言おうとしたよね!?」

アリア「だってウザいんだもん」

クィール「だって五月蠅いんだもん」

サファイア「うぐぐ……マ○さんが死んだのは領主様の悪意ですね?そうなんですね?そうだと言ってよ!!」

アリア「う~ん……サファイア、この世には奇跡も魔法もあるんだ。でもな、救いはねぇ」

サファイア「くぁwせdrftgyふじこlp」

クィール「壊れたwww」

アリア「脆過ぎるぜwww」

ファリエナ「……?www」

アリア「無理にやらなくていいよ?」

クィール「むしろどうやってるのか凄い気になるね!」

サファイア「マ○られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

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