未来からこんにちは♪……by.新キャラ
登場の仕方が、これしか思いつかなかった、だと!?
どうしてこうなった!!
視点・アリア(考えるな、感じろ……)
俺は思うんだ。
「わたくし―――」
どうして面倒事が向こうからやってくるのか。
「アリア・メルノの―――」
でもそれより……
「未来の―――」
現実逃避……
「妻です♪」
『な、なんだってぇぇぇぇぇ!?』
素晴らしい言葉だと思わないかい?
~10分前「短!?」~
「久しぶりにエルフ達の様子を見に行こう!」
「……マジっすか」
「エルフの子達ってぇ、とってもかわゆぃ子達が多くて困っちゃうわぁん♪」
「サファイアちゃんの薄着……素晴らしい」
今日はサファイアとカマさんことドライゼスとルビスさんの四人である。
サファイアじゃなくてメルティが良かったんだけどなぁ~
「エターナルロリータとか狙い過ぎなんだよ……出番は渡さない」
サファイアが暗い顔でブツブツ呟いてるけど、放置でいいよね!
さぁ!いざゆかん!エルフ達の聖地へ!
「あ!アリアきゅん!なになに?エルフに用でもあるの?でも今はやめた方が良いじゃないかな?」
「エロリフさん?なんでですか?」
またエルフ至上主義が真っ赤になって襲いかかってくるのかな?
まぁ、その程度ならどうとでもなるぜ!
「同性同士に目覚めたみたい♪」
「えっと、エステラさん?それはどういう意味ですかね?」
よ、よすんだサファイア……これ以上踏み込んではいけない!
腐海に近づいてはならん!!
禍を呼ぶぞ!!
「私には分かんないんだけど、男と男が良いんだってぇ」
く、腐ってやがる!?
ジャンル開拓が早すぎたんだ!!
「お、男と男?それって―――」
「黙れ小娘!!」
「グベッ!?何故殴ったし!?」
「お前にはわかるまい……この身から溢れ出る想いが!!」
「意味が分からゴフッ!?……なん、で……ガハッ!?」
サファイアの腹に綺麗な一撃が決まり、サファイアが気絶した。
そのヤ●チャのような倒れ方をしてるサファイアの回収をルビスさんに任せ、新しい仲間を連れて道具屋へ。
ルビスさんの鼻息が荒い気がしたが、サファイアだから別にいいだろ。
さっさと行こう!
「ちょっと離れてくんない、キモいんですけどぉ~」
「それはこっちのセリフですぅ~アナタの様なブ・スと一緒にいるなんて知られたくないのよねぇん」
「サファイアたんハァハァ……」
「うっ……そ、そんなモノ、彼には入らな……アッ!?」
「はぁ?誰がブスだってぇ~筋肉達磨が言う言う~死ねば?」
「あぁん?筋肉達磨って何のことかしらぁん?殺すわよ?」
「クンカクンカ」
「こんなの、絶対おかしいよ……ハッ!?私はいったい……」
「……」
「……」
……さぁ、早く行こう!
迅速に!素早く!一瞬で!
というわけで、ギスギスした空気の中、辿り着いた道具屋!
その目の前に客がいた!
目覚めたサファイアと格闘しながら驚愕する。
「うっそ!?なんでお客さんがいるの!?」
「ありえない!?この店は常に人がいないことで有名なんじゃ!?」
言いながらその客をよく見て見る。
濡れ烏の様なしっとりとした黒髪。
パッと見だけでスタイル抜群の身体。
立ち姿も軸がぶれてない綺麗な直立。
そして、傍にいるのが当たり前の様な、そんな雰囲気の女性。
その人は振り返り俺を見た。
その空の様に澄んだ蒼い瞳が俺をまっすぐに見つめる。
何か、おかしい……初めて会ったはずなのに、なんだ?
「……やっと、見つけた」
彼女は俺の前まで来ると、告げる。
「わたくし、アリア・メルノの未来の妻です♪」
『な、なんだってぇぇぇぇぇ!?』
俺が、アメリアさん以外と?
ま、まさか……アメリアさんに、捨てられ……
「……………う……う、噓だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
◇◇◇
視点・サファイア
未来人らしい美人さんと発狂後魂が抜けたように気絶した領主様を連れてアメリア様の元に。
ぶっちゃけ、私にどうにかできると思えないんですよね。
あと、領主様の気絶顔が面白ゲフンゲフン酷かったので、心配だったんですよ(笑)
んで、今はアメリア様に説明中。
「つまり、貴女様はアリア様の未来の奥方様、ということですね?」
「はい、そうなりますわ♪」
「……なるほど」
アメリア様すっごい無表情。
領主様ならこの無表情から何かしらを読み取れるんだろうけど……
にしても、アメリア様と結婚しなかったということは、やっぱり将来はアメリア様に見捨てられるんでしょうね。
……………ザマァ!!
おっと、つい本音が。
「未来では、メルノ領はどうなっておりますか?」
「未来のメルノ領ですか?とても素晴らしい一国家ですよ?」
……ん?
「あの、聞き間違いかもしれませんが、国家って言ってませんでしたか?」
「はい、言いましたよ。数多くの国のトップが口を揃えてメルノ領と貿易をしたいと言ったらしく、ルーメリア王国の王族がメルノ領を一つの国としたらしいですよ」
「何があったし!?」
数多くの国ってどこやねん!?
ウチと貿易して何になるの!?
意味が分かんない!!
「まあ、その理由の一つがサファイアさんなんですけどね」
「ファッ!?何故私!?」
「わたくしがメルノ領に来る前に、メルノ領の技術や資源を欲したある国が軍を寄越したことがあったらしいのですが、それをたった一人で氷漬けにし、数分後にはある国を丸ごと凍らせたらしいですよ?馬で二日の距離を数分で移動できる移動速度、圧倒的な戦闘能力、なのにそれと同等の戦闘力を持った方々がいましたから、無理矢理奪うのは地獄を見ることになると思ったらしく、国にして正式な貿易をしようと考えたらしいですよ?」
「何やってんだ私!?」
私そんな好戦的になるの!?
マジッスか!?
勘弁してほしいッス!!
「他にも、エルフがいるから密偵を送っても森には近づけないし何時の間にか落とし穴に落ちてることがあるとか、何故か領民が老若男女共に異常なほど強いとか、ドラゴンが住んでるとか、建物が唐突に爆発するとか、領民が喧嘩を始めると大変なことになるとか、いろいろ理由があるみたいですよ?」
「未来のメルノ領どうなってるし!」
私にはもう何が何だか。
未来は恐ろしい……
別の国に行こうかな……
「……一つ、個人的なことを良いでしょうか?」
「はい、なんでしょうか?」
「アリア様の好物、お分かりですか?」
「あら?わたくしをお試しになっているのかしら?アリア様の好物はリンゴですよ♪」
「……そうですか。行くところも無いでしょう、未来に帰るまではここの一室をお使い下さい。では、私は仕事がありますので……アリア様は寝室に運ばせて頂きます」
「アメリアさん、感謝しますわ」
……修羅場っすか?
領主様は気絶してるけど、なんか恐ろしい。
アメリア様が領主様をお姫様抱っこで連れて行った。
残ったのは私と未来人だけ。
と思ったら、アメリア様が戻ってきた。
「申し訳ありません。お名前を御伺いするのを忘れておりました」
「あぁ、そう言えば言ってませんでしたわね。わたくしはアルメリア・ロンディアーネ・メルノと申します。よろしくお願いしますわ、アメリアさん」
「アルメリア様、ですね。では、今度こそ失礼します」
アルメリア?アメリア様……似てる名前の人に惹かれる習性でもあるんですかね、領主様は。
うん!私には関係ないね!
領主様の不幸は蜜の味!
「じゃあ、私も帰りますね~」
「はい、また明日♪」
さてさて、まだ知らないだろう皆に言いふらさないと!
マッハでGO!
アリア「領主と♪」
サファイア「魔法少女の♪」
淺「「次回予告♪」」
メルティ「普通にやればよくないか!?」
アリア「わかってないな……普通にやっても、見てくれないだろ?」
サファイア「まったく……ボケにただツッコめばいいと考えるなんて……そんなことではトップになれなくってよ!!」
メルティ「トップなど目指しておらんわ!!」
クィール「サファちゃんはキャラがぶれっぶれだね!」
サファイア「……ぇ?」
アリア「今回は真面目に次回予告するだっちゃ!次回!」
ファリエナ「未来からの来訪者による領民の未来暴露、です」
アリス「きんそくじこうで~す」
アリア「サファイアに彼氏は出来ているのか!?気になるところですな!」
サファイア「アァン!?そんなこと言ったら、領主様だってアメリア様にどんなフラれ方したのか気になるますけど!?」
アリア「おま!?それは触れないのが部下だろ!?」
サファイア「しりましぇ~ん♪」
アリア「ツッコミの分際で……生意気なんだよ!!」
サファイア「領主だからって、手加減はしない!!」
ア&サ「「ウォォォォォ!!!グッハ!?」」
クィール「クロスカウンター!!実況のメルティさん!これはどう見ますか?」
メルティ「ん~明らかに身体能力で劣る領主殿と互角のサファイア嬢を貶せばいいのか、見事なシンクロ率を誉めればいいのか……我にはわからんな」
クィール「なるほどなるほど!つまりどっちもバカと!」
メルティ「いや、そんなこと言ってな―――」
アリサファ「「……ァ?」」
メルティ「……また次回で!!」
アリッサ「「待てコラァァァァァ!!!」」
クィール「まった見てねぇ~」
ファリエナ「……バカばっかデス」
アリス「次回でるの!」




