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辺境貴族とメイドさんの平和な日常  作者: ディアズ・R
第四章・出会いのある!良い旅!夢気分♪
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クリスマスだぁぁぁぁぁ!!!もちろん家にいるよね?

この話は、ストーリーとは関係ありません。

ご注意ください。


アリア「クリスマスSPでっす♪」トナカイコス

サファイア「見てくれると嬉しいピョン♪」白バニーコス

アリア「……」

サファイア「……」

アリア「12月24日だと思った?残念12月25日でした!!」トナカイコス

サファイア「特に意味はないピョン♪」白バニーコス

アリア「……」

サファイア「……」

アリア「……サファイア、ふざけるのも大概にしろよ?」

サファイア「これしかなかったんだピョン!!」

アリア「え?結構数用意したと思うけど……大体その衣装は二つあったはずだぞ?」

サファイア「……あのエロリフに全部持って行かれたピョン」

アリア「あぁ、またか……てか寒くないの?」

サファイア「……最近、寒さを感じなくなりましたピョン」

アリア「……」

サファイア「……」

アリア「ピョンピョンうるさい」

サファイア「このコスプレの仕様だピョン」

アリア「……」

サファイア「……」

ア&サ「「本編どうぞ(ピョン)!」」

視点・アリア


クリスマス。

それは、キリ○トの降誕祭。

なんていうありきたりな説明は置いといて!

クリスマスプレゼントはアメリアさんとの一夜がいいです!


「サファイア、クリスマスと言えば雪だろ!」

「は?」

「というわけで、降らせ」

「命令!?しかも命令の範囲が自然現象!?」

「あ、一週間後ぐらいに正月やるから我が家集合な」

「会話しようぜ!!ところで皆いないですけど、どこに?」


メルノ領の世界樹前でサファイアと二人。

領内は異常なほど静か。

何故って?

決まってるだろ?


「ネタだから」

「……それ言っていいのかよ!?」

「いいから雪降らせろよ!!」

「キレられた!?」


なんだかんだ言いつつ変身して空に手を掲げるサファイア。

その姿は、まさしく……


「バカみてぇwww」

「アイスハンマー!!」

「空から氷の塊が落ち―――」



◇◇◇



視点・サファイア


復活しない。

つい降らせた氷の塊を落とした結果、領主様に直撃。

いつもなら、すぐに復活するのに、全然復活しない。

これは、ヤっちゃった?


「……い、いやいやいや!?大丈夫ですよね!?生きてますよね!?」


氷の塊を蹴り飛ばしたら、赤いシミが。


「……………体は!?」


直後背後で声が聞こえる。


「私だ」

「アタイだ」

「「二人合わせて、アナタの背後にニヤニヤ這い寄るカオス!■■■■■(ピーーーー)です!!」」

「放送禁止用語!?てか生きてるならもっと早く出てこいや!!」

「グフ!?」

「ザクゥゥゥゥゥ!!!」


右ストレートで領主様を沈めていたら、雪が降ってきた。

というか、落ちてきた。

こう、ドバっと。

やりすぎちゃった♪テヘッ♪


「「うわぁ……」」

「言いたいことがあるなら言えよ!!」

「「雪合戦しようぜ!!」」

「逃げるなぁぁぁぁぁ!!!」



◇◇◇



視点・アリア


魔法少女VSロリっ子の雪合戦により、領地が半壊した。

そんなどうでもいいことは置いといて、クリスマスなんだからクリスマスらしいことしようと思う!

サファイアのツッコミはいつものこと過ぎてどうしようもないから。


「クリスマス的なことと言えば、マッチ売りの少女!」

「それ違う!!」

「サンタコスのアメリアさんが見たいです」

「それは願望!!」

「七面鳥でも焼く?」

「それは晩御飯!!」

「雪では遊んだし……ハッ!?そうか!クリスマスツリー!!」

「それタダの飾りつけじゃない!?世界樹でも飾るの!?」


サファイアの発言を聞いたからなのか、ファリエナが壁に隠れながらこちらをジッと見てる。

何も言わず、ジッと見てる。


「クリスマスツリーはいいか」

「ですね」


ファリエナが消えた。

きっと幻だな。


「てか領主様、クリスマスってなんかやることあるんですか?」

「……ないな!しりと―――」

「困ったらしりとりに逃げるのやめません?」

「……………じゃあ、マ○オパーティー」

「何故そうなったし!?」

「もういいよ!サファイアなんか知らないんだから!アメリアさ~ん!!俺の冷えた身体を温めてぇぇぇぇぇ!!」

「……三秒かな。一、二、三」

「叱られますた」

「ジャスト!」


やることないわ~

サファイアに膝カックンして怯んだところに足払いをかけて地面に落ちる前にキ○肉バスターの状態に持っていき落とし穴に落ちる。

着地と同時にサファイアの悲鳴と骨からの絶叫を聞き、サファイアを捨てたら落とし穴から脱出。


「つまんね」


どこ行こうかな……クリスマスで出来ることなんかほとんどないよな。

アメリアさんに添い寝してもらおう。

そうしよう。



◇◇◇



視点・クィール


落とし穴を覗く。

女としてヤバい状態のサファイアがいた。

見なかったことにして雪で穴を塞ぐ。

穴が埋まらないようにするのが大変だけど、これも大切なことなのである。

雪に覆われた視界。

こういうのを白銀の世界って言うんだよね!


「……暗い」


友達は大切に!

でも、家族はもっと大切にね♪

メリークリスマス♪



◇◇◇



視点・アリア


終わりだと思った!?残念でしたぁぁぁぁぁ!!!


「アリア様?」

「なんにもありませんことですわよ!?」

「フフ、緊張しているのですか?」


断られるの前提でアメリアさんに添い寝を要求したら、通った。

これは夢ではない。

血が流れるほどのヘッドドラムをしたから、夢じゃない。

アメリアさんの温もりが温い。

大変嬉しいです。

え?いつものように興奮しないのかって?

安心してほしい、もうすでに興奮して服を脱ごうとしたら両手を縛られて後ろから抱きしめられるように横になってる。

頭の後ろの胸の感触はよろしいんだけど、どうせなら触りたかったです。


「アリア様、いつまでも御傍に置いてください」

「むしろお願いしたいですわ」

「よかったです……今日は寒いですね」


俺はむしろ熱いです。

ハートがバーニングしてオーバーヒートしてます。

アメリアさんのハグが少し強くなる。

アメリアさんが俺のデコにキスを一つ。


「お休みなさい、アリア様」

「ん……お休み、アメリアさん」


やっぱりアメリアさんが一番好きだな。

クリスマスプレゼントはアメリアさんとの一夜か……確かに、一夜だわ。

ゆっくりと意識を眠らせる。

あ、サファイア、忘れてた……まあいいか。

良いクリスマスを……Merry Christmas♪

サファイアのその後




穴から出たサファイアは、雪まみれになりながら自宅に向かっていた。


「……普通雪被ったら寒いよね」


素手で雪を触る。

全く冷たくない。

変身はしていない。


「……いやいや、私は変身しなきゃ普通の村娘で異常体質も無いごく普通の村娘の筈」


服の中に雪を入れる。

冷たくない。

むしろ気持ち―――


「私は普通だぁぁぁぁぁ!!!」


その絶叫は、メルノ領のよくある出来事の一つでしかなかった。

サファイアは、普通(笑)の魔法少女である。

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